エチゼンクラゲ
エチゼンクラゲが長崎県壱岐方面で大量発生したと、ひと月以上前に情報収集していたが、当然のことながら対馬暖流はこいつらを運ぶわけで、隠岐にはそろそろだろうと思って先日行ったわけです。
目的は実は他にありまして、まずはマダイが今年は大きいのが沿岸に多いという事前情報からこれをハイビジョンでおさえたかったのが一つ。
もう一つはハダカカメガイの暖流系が前回見られた時がエチゼンクラゲが大量発生した時だったのです。
今回はこいつをムービーで撮りたかった。結果はとりあえず一個体だけでしたがきちんと撮れました。
さらにもうひとつ面白い、日本海初記録種と思われるものも撮影したんですが、こちらはここではなく、別の媒体なりで出しますね。
エチゼンクラゲはストックとしていろんなカットをハイビジョンも新しいデジイチででも撮っておこうと思っていたのですが、これはこれで面白い発見がありました。
ここに外洋から流れ着いてくるエチゼンクラゲは触手も長く、傘の部分がきれいな個体が多いのですが、沿岸に近づくにつれ、傘の周辺がちぎられる形でボロボロになって行き、同じ日本海でも越前海岸あたりに姿を現す頃には傷だらけのものばかりになります。
隠岐布施でのフェイバリットポイント「飯美グリ」ではたくさんのウマズラハギに囲まれるように襲われているエチゼンクラゲを多数見ました。傘の周辺を集中的に攻撃。だんだん食われて行くところを見ていると、悪者扱いされることの多いエチゼンクラゲも、魚たちにとってはごちそうなんですね。
越前方面で見るこのクラゲはさらにぼろぼろになって漂着するわけですが、かねてから傘の中央部分がボコンとなくなっている個体を見て、これはどういうこと?
と思ってました。厚みがあってゴムのように固く、食いにくい丸い形のここをウマズラハギ達が食いちぎれるわけではなく、いったい何がこういう捕食をしているかが僕にとっての疑問の一つだったのです。
次の写真を見ていただくと一目瞭然。
1mを超える巨大なマダイが急接近したかと思えば、一瞬でバコンと傘の中央を齧りとったのです。
びっくらこきました。
これをムービーで撮りたかったが、手にしているのはスチルのみ。接近していくところを見ながらカメラを構えていたものの、まさかかじりつくとは思わなかったので、食った直後にシャッターを切るのが精いっぱい。マダイが口に含み切れずに咥え直してるところが偶然写ってました。
害ばかりが騒がれるエチゼンクラゲですが、これは漁民の網にかかって大変だという問題がクローズアップされているだけで、実は魚たちにとってみれば恰好のごちそうが流れてきているだけかもしれません。
釣り餌にすると案外食うかもね?!
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