ニュース

エチゼンクラゲ

1h3x9505エチゼンクラゲが長崎県壱岐方面で大量発生したと、ひと月以上前に情報収集していたが、当然のことながら対馬暖流はこいつらを運ぶわけで、隠岐にはそろそろだろうと思って先日行ったわけです。
目的は実は他にありまして、まずはマダイが今年は大きいのが沿岸に多いという事前情報からこれをハイビジョンでおさえたかったのが一つ。
もう一つはハダカカメガイの暖流系が前回見られた時がエチゼンクラゲが大量発生した時だったのです。
今回はこいつをムービーで撮りたかった。結果はとりあえず一個体だけでしたがきちんと撮れました。
さらにもうひとつ面白い、日本海初記録種と思われるものも撮影したんですが、こちらはここではなく、別の媒体なりで出しますね。

エチゼンクラゲはストックとしていろんなカットをハイビジョンも新しいデジイチででも撮っておこうと思っていたのですが、これはこれで面白い発見がありました。
1h3x9514 ここに外洋から流れ着いてくるエチゼンクラゲは触手も長く、傘の部分がきれいな個体が多いのですが、沿岸に近づくにつれ、傘の周辺がちぎられる形でボロボロになって行き、同じ日本海でも越前海岸あたりに姿を現す頃には傷だらけのものばかりになります。

隠岐布施でのフェイバリットポイント「飯美グリ」ではたくさんのウマズラハギに囲まれるように襲われているエチゼンクラゲを多数見ました。傘の周辺を集中的に攻撃。だんだん食われて行くところを見ていると、悪者扱いされることの多いエチゼンクラゲも、魚たちにとってはごちそうなんですね。

越前方面で見るこのクラゲはさらにぼろぼろになって漂着するわけですが、かねてから傘の中央部分がボコンとなくなっている個体を見て、これはどういうこと?
と思ってました。厚みがあってゴムのように固く、食いにくい丸い形のここをウマズラハギ達が食いちぎれるわけではなく、いったい何がこういう捕食をしているかが僕にとっての疑問の一つだったのです。
1h3x9503_2 次の写真を見ていただくと一目瞭然。
1mを超える巨大なマダイが急接近したかと思えば、一瞬でバコンと傘の中央を齧りとったのです。

びっくらこきました。
これをムービーで撮りたかったが、手にしているのはスチルのみ。接近していくところを見ながらカメラを構えていたものの、まさかかじりつくとは思わなかったので、食った直後にシャッターを切るのが精いっぱい。マダイが口に含み切れずに咥え直してるところが偶然写ってました。

害ばかりが騒がれるエチゼンクラゲですが、これは漁民の網にかかって大変だという問題がクローズアップされているだけで、実は魚たちにとってみれば恰好のごちそうが流れてきているだけかもしれません。

釣り餌にすると案外食うかもね?!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

本当に温暖化?

Hamafuefuki01関西テレビの「よーいどん」という番組の関西ワーカーというコーナーで、日頃の活動ということで密着取材を受ける形となったのだけれど、30分ほどの長い尺で登場となった。
ご覧いただけただろうか?
当然のことながら、串本の海を外すことができないわけで、串本にも取材陣が来ることに。
これがまたテレビ和歌山の「きのくに21」という番組の水中撮影を行なっているところを撮りたいということで、テレビ和歌山サイドにお願いして、この日程に合わせて行ったわけです。
ところが当日あいにくの天気になりそうということで、テレビ和歌山は延期。
まあ編集する日程的な問題や、オンエアが近付いているということで単独取材になった。
カメでも撮りましょうか?ということでスチルを持ってグラスワールドに潜ったわけです。
2ダイブ潜ってアオウミガメとはお約束のように3個体と遭遇。
その2ダイブ目のこと・・・
カンパチの群れに囲まれたかと思えば、その奥から何やら別の群れが近付いてくる。
透視度があまり良くないので、ちょっとダッシュかまして群れの先のほうに回り込んでみた。
すると、どうみてもハマフエフキがすごい群れをつくっているではないか。
すごいなこれはと思ったのだけど、上がってスタッフにいっても魚の名前がちんぷんかんぷんなので、のれんに腕押し。
番組の中でネンブツダイがキンメモドキという表記になってたのでまあ仕方がないのですが・・・
千葉県以南にこのハマフエフキは確かにいるんですよ。
でも本来の生息域はさらにもっと南の普通種であって、串本でも数匹同時に見れたらいいだろうというところ。
ところがこのときは違った。
明らかに100匹以上の群れなのだ。それも小さな幼魚ではなく
成魚に近いサイズ。
この海域が通年の越冬可能になって、繁殖海域になってることは間違いないなと思ったものです。これはちょっとしたニュースだったと思うのですが、このカット、きちんと伝えるにはやはり新聞や報道媒体だったなあ、と後悔がのちほどやってきた。
Hamafuefuki022 左の光景がグラスワールドだと思えますか?
ダイバーで経験者であればある程、驚きの光景だとわかっていただけると思います。

本当の僕の仕事のドキュメントはこういったところにあるんですが、まあ、主婦層相手にした時間帯の人気番組ゆえ、わかりやすい魚で、きれいな海にタレントが絡んだ方がより視聴者受けすることはわかっているんですがね・・・

それにしてもこういった魚種がどんどん増えている串本は、やっぱり水中が亜熱帯区なんですよね。ラムサール条約登録されたサンゴ群落はどんどん活気が出て、そのサンゴが育む魚たちがこんな風に豊かになってくる。
温暖化もよくいわれるところですが、黒潮の接岸傾向が続いていることがより大きな影響を与えていると思っています。
黒潮は偉大ですね。

PS. 取材といえば、

中村征夫さんが主導でスタートしている
「知恵プロジェクト」

日本沿岸に消えゆく漁業を映像化していき、最終的には劇場公開用映画にまとめるという
プロジェクトがいよいよWebで一話一話公開され出しました。

本日スタート!
僕は四国甲浦でとりあえず一回目絡んでます!
http://www.chie-project.jp/

吉村さんの文章いいなあ!征夫さんが信頼しているといった言葉がよくわかる!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

撮影開始

P10406952 ドキュメンタリー映画のクルーの一人として撮影をさせていただく形で参加をさせていただく第一段の撮影がスタート。
無事収録が終了。
これは三年以上の撮影期間をかけて作られる劇場公開を目指すもので、「知恵プロジェクト」というネーミングで水中写真家中村征夫さんが企画されたものです。
最終的な目標目的は劇場公開のみならず、その後地方自治体を周る映像を作り、全国の教育機関や多くの方々に消えゆく漁業や伝統的な漁法を見ていただく記録映像を残そうとするものです。今回の撮影は四国甲浦で行なわれたのですが、天候にも恵まれ、海況もよく、スムーズに収録終了。
征夫さんはスチルで登場する人物の生の姿をじっくりと切り取り、写真展や出版物にすることも踏まえたトータルプロデューサーであり監督!
僕は水中映像記録をハイビジョンカメラで行う担当でした。
この模様はメイキングをTV番組や、WEBサイトなどで順次紹介されていきますので乞うご期待!!

| | コメント (2) | トラックバック (1)

海 愛のかたち

Shionomisai紀伊民報という和歌山の新聞で毎週末連載をしてきた「うみ愛のかたち」という連載。
最終面カラーで結構大きなスペースをいただき、読者からの声も結構いただいてたようです。
毎週末ということもあってかなり原稿に苦労させられてきたものでした(海外に行ったり遠方に行くときには書けないので事前に書きだめしたり)。
これが本日最終回を迎えました。
編集担当の許可を得て、最終回原稿をここで公開しちゃいます。

黒瀬川(黒潮)

5年あまりにもわたって続けてきたこの連載もついに200回を数えることとなった。様々な海の中の愛をテーマに、人とのつながりも含めていろいろな世界を一つ一つ選ぶことは面白い経験をさせていただいたが、自身も自然環境を考えることが多くなった。黒潮という流れは世界最大級の暖流で日本沿岸に多大な影響を与え、紀伊半島は本州で最もその影響を色濃く受けている場所だと思う。巨大な川のように大きく大蛇行する黒潮は、黒瀬川の異名もある。さまざまな生き物の命を育み、生態系を保つ働きを伴っている。単一のものだけが増えて繁栄するものではない。黒潮に惹かれて通い詰めた紀伊半島の新たな沿岸環境という側面を違う形で皆さんにまたご紹介できる機会を探っていきます。長い間この連載を支えていただいた読者のみなさんに改めて御礼申し上げます。それではまたどこかで!

 

写真・・・本州最南端潮岬に大蛇行し接岸する黒潮

まあ、今までずっと生き物写真だったのが、最終回は沖の青々と見える黒潮本流にしてみました。沿岸環境考えないとね!

Img_1072

Img_1170_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

大鍋発掘物語

1h3x7487串本海中公園でエルトゥールル号発掘プロジェクトの今年の引き上げの目玉だったクッキングポッドをメインに据えた特別展が始まる。4月1日から来年の1月まで現物のクッキングポッドを専用アクリル水槽に入れて一般入場者に見ていただくという企画だ。このA1ポスターが仕上がってきて、手元に届いたので、まず近所の行きつけのJazz喫茶サンタモニカに貼っていただいた。
トイレの中にでもと言ったのだが、入口外側に向いてべたっとマスターがはるように指示。
通る人でもなんじゃこりゃ?って見れるところに貼ってくれたわけで、でかいので嬉しいやらちょっと申し訳ないやら・・・
このクッキングポッド、600名を超えるエルトゥールル号乗組員の胃袋を航海中満たしてきたもののはずで、当時の遭難者、助けられて本国に帰った人たちを知る遺物としてなんだか僕たちに語りかけてくるような気がするのと共に、じっと見つめていると乗組員の想念のようなものが詰まったものだったのではという、言葉にしにくい何かが伝わってくるような気がしています。
来年の発掘作業時まで、腐食や変質を防ぐ意味で、また脱塩する必要性から水中で保管して、一週間に一度水を入れ替える必要があるのですが、海中公園が保守管理をすることに同意してくれ、どうせなら一般の人にも見ていただいた方がいいと、直径1mの円柱形の専用水槽を特注。来月から一般公開することになったのです。
ここで展示の一環として流されることになっている引き上げに至るまでの記録映像を現在制作中です。
ほぼタイムラインは決まって、音声も入れてあとは細部の調整。
音楽は「飛んでイスタンブール」の庄野真代さんのトルコ&日本の友好曲「誓い」を入れています。この展示限定でご本人とキングレコードの使用許可を得ての制作です。
どんなふうに水中にこの大鍋があって、どのような形で引き上げられたのかが来場者の方によくわかる構成にしたつもりです。串本を今年訪れたらぜひ覗いてみてくださいね!
もちろんこのポスターも僕が撮影した写真ですが、1DsMk3のオリジナルハウジングを使用しています。
どこかこのポスターを目立つところに貼っていただける方、いらっしゃったらご連絡くださいね!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「和」なごみ

Hq9r7169_2和歌山県の広報誌、「和」・・・なごみ
という小雑誌のリレーフォトエッセイに登場させていただいた。この広報誌、実は昔も一度登場させていただいているのだが、当時とは大きく誌面が刷新され、内容が大幅に変わってきている。
このフォトエッセイではわかやま100景ということでいろいろな和歌山の風景や風物詩を切り取った写真が登場してるのですが、僕ならではというと、やはり水中。
串本の水中景観をとらえたこの写真は実は紀伊民報のお正月一面を飾ったり、代表的作品の一つに数えられると思う。この類似カットはDiver誌面でも使っているのだけれど、半水面専用のポートを自作、30cmはあるアクリルドームなので、少々水面が大きい波になっていてもだいたい狙い通りのところに水面が来てくれる。
この撮影時も結構な風があって水面が大きくざわついていたが、むしろいい感じで水面の波がかぶってくれて臨場感あふれる作品になったと思っています。
南の島で撮影した際、下が砂地で明るいケースでないと水面上と水中の明るさに差ができすぎてしまうのですが、この撮影場所である串本のサンゴ群落は空気中の明るさに対してかなり暗いのです。
そのため、NDフィルターを切って貼り付けて水面上の臨場感を自然な感じに持ってきています。こういった撮影をする際、行き当たりばったりではなく、水面上の明るさと、水中の明るさをきちんと測って、その上でどのような明るさになるフィルターをどのくらいのパーセンテージの割合の画面比率になるか考えて貼り付け、ハウジングの中に収めるといった作業が必要になるわけです。
また水中で動いてくれるモデルさんとの意思疎通も大事です。
どんな画にするか頭の中でイメージしてそれを伝えるのも大変。
空気中よりも仕込みが一発勝負となる点は仕方がないですね。
Hq9r7171 今号の「和」はこんな表紙です。今週から各地方自治体や全国の役場、日本全国いろんなところで配布がされているはずです。この表紙の龍を彫っている人も実は知り合いで、こんなタイミングでともに取り上げられるなんて縁みたいなもの感じるなあ。

そうそう巻末のニュースシーンではエルトゥールル号関連のカットも載せています。興味が湧いた方は和歌山県広報室が無料配布してますので全国お近くの自治体で探してみてくださいね。その他の内容記事も充実していますよ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

帰って行った

090219_221301昨夜遅く、イスタンブール行きの関空発直行便で帰って行ったTufan一家。
見送りにゲートまで行ってきた。
この時間帯というのもあるけど関空は閑散としてますね。ハブ空港を目指して建設されたものとしては、10時から11時でこのエンプティな光景はさみしい気がします。
自由に走り回ったりできるので、アダとボラの二人ははしゃぎまわって所狭しと動いてました。
荷物の多さはちょっとビックリ。
宅急便の到着場所から運ぶのを手伝ったのですが、すごい荷物の量に周りの人もびっくり。
四人家族がビジネスクラスで帰るんだけどオーバーアクセスが86kgと言ってた。ビジネスでこれだからすごいよな。ごくろうさま。
アダには毛糸でソックスやニットキャップが作れるおもちゃの編み機、ボラにはフェラーリのラジコンカーをお土産に!
ラジコンカーは電池をわざと入れずにあげたのだ。
昨年チョロキューみたいな簡単バージョンラジコンカーをあげたら空港のがんこ寿司ですでに走り回らせて暴れまわっていたので、今年はちょっとさらに大きめで速く走るやつを選んでしまったので、わざと電池は買いませんでした。
ボドゥルムに帰ってからのお楽しみにねと・・・
帰る前にも少し打ち合わせをしていたのですが、5月か6月にどうもトルコに行かねばならないようになる話が濃厚になってきました。
日本のダイビング雑誌で水中遺跡ポイントの紹介ができないかという話と、日本で行なう写真展にやはり現地、地中海を含めた水中水族館や発掘調査場所数か所、観光地を交えた展開でできないかという方向性で、今回のスポンサーであるトルコの銀行YapiKrediとトルコ航空と掛け合ってくるということでした。
日本でもサポートしてくれそうなところとこれから僕自身も折衝を重ねていかねばなりません。
またトルコサイドでは予定していた会場以外に、巡回展としてトルコで一番大きな博物館でする可能性が出てきたと帰り際Tufanが言ってました。
なんだか大きな展開に発展しそうな予感。
090220_121201 写真は帰り際もらったお菓子セット
「すぐにまた会えるよな」
とTufanとBertaさんと抱擁して別れました!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

新兵器

1h3x3528全然違う仕事に移るため昨日は大阪に戻って、某大学内を歩き回ってました。ロケハンです。
なんだか僕が通っていた大学でもないんだけど、自分が通ってた頃のことが脳裏をよぎったり、ちょっと講師で行かしていただいている母校の大阪芸大となんとなく被る部分があるなあと思いながらなんだかリフレッシュできる一日でした。

リフレッシュといえば、
この今年のエルトュールルプロジェクトから参加し出した新しいニューカマーをちょっとだけ紹介。
この黒いボディーはグラスファイバーとカーボングラファイトをコンポジットして製作。中身はCANON1DsMk3
35mmフルサイズ機としては今のところ世界最高水準の性能のデジタル一眼です。
このクラスはなかなかハウジングが製作されず、自分でこれだというのに出会えないので、なんと今回半年以上の歳月をかけて、自分で作っちゃったのです。パーツ類は過去に自分が使っていたハウジングから移植したり、自分で作ったりして作り上げた世界に一台しかないものです。
ポートはINONのものが付けられるように設計。光ケーブルを使ってマニュアルでFULLにストロボ発光ができるようにプリ発光はさせないようにしています。1h3x3529

もうひとつ、リブリーザーダイビングではこれがないと潜れないダイブコンピューター。
VR3のご紹介。1h3x6602 こちらは一般的によく知られているレジャーユースのダイブコンピューターとは大きく異なり、基本で使うガスが3つまでセットされるからVR3なのですが、ピンナンバーという後から買い足すソフトを足していってバージョンアップすると、エアーとナイトロックスの水中切り替え、ガスを計算する必要のある10種までプリインストール(水深に応じて段階的に違うタンクを用意していく)。そして自動的に酸素分圧を一定にして潜る、全閉鎖式リブリーザーに対応していくようにバージョンアップすることができるダイブコンピューターなのです。
これを今後のダイビングのパートナーとすることができたので、(過去リブリーザートレーニングの時には使ってましたが)
行った先々でお会いするダイビングガイドやインストラクターの方々で興味のある方にはお見せできると思います。
中の基本ソフトも改良ビュールマンZHL-16とそれを元に水深変化に応じたDEEPストップ機能を加えたソフトの選択ができたり、(Deep Stopはワンダイブで何段階も行なわれる)自分で安全比率を10%刻みで50%まで上げることができるのです。詳しくは追ってこのブログでも紹介していきますね。
9日の夜に串本に戻って再びTufanと合流予定。
このときに新たなダイコンもテスト予定です。これは5月の新製品らしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

一度大阪に・・・

061写真は調査時にベルタさんが水中ノートにとっていた現場海域の水中マップの書きかけを撮ったもの。
こうやって書いたものをトレーシングペーパーに書き込み
元となる海底マップに貼り付けてだんだん完成に近づいていく。
ただし海域内の遺物は掘り起こすたびに上に現われるものが引き上げられるとマップの中の遺物の位置関係も変化するし、さらに掘り起こして新たな遺物が出土するとそこに新たに重ねて記述するのが記録としてわかりやすい。
ゆえにトレーシングペーパーなんだと納得。
マップ内のエリアは番号で分けられていて、この出土順をわかりやすく確認するのに僕が記録しているVTRや写真が役に立つのだ。
ただ単に掘り起こすだけでなく、その位置関係や番号札を持ち込んでいる引き揚げケース内の中に入れていてまずこれを撮影しなければならない。
2チーム体制で交代で潜るときに、少し時間をずらして入って両チームを撮影しなければならなかったので、僕が入水するタイミングはちょっとづつ異なっていたのだ。
僕はJOKERだと言われていたのです。
昨夜はこのマップの複写や最終日に引き上げられた大きな混合構造物を夜間に駐車場内で撮影・・・スタジオのバックに収まらないので・・・
これを終えて就寝。翌朝から荷物をかたずけて、いったん大阪に帰ってきました。
この引き揚げ作業とは異なる仕事の打ち合わせが入ったのです。
この打ち合わせやロケハンを終えたら、また串本に9日か10日に入ります。
いろいろ頼まれてるテストもありまして・・・
Image00017
エルトウールル号は木造船で60mを超えていたという。
考えたらでかい船だったのですね
広範囲に沈没後遺物が拡散しているのは
当たり前の話だと気づいたのは海底マップ制作の途中の話。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

遺物撮影と展示

_h3x9806さまざまな遺物が上がり、今日はプレス発表最終日、なんと今年の発掘調査では3500点を超える遺物を引き上げたことになったという。
大きな目玉はクッキングポッドだが、これも修復保存作業がなされるとどんな形になるか楽しみなのだが、写真は昨年あげられたウインチェスター銃。ケーブの中で日本側の隊長榎本さんが苦労してチズリングして引き上げたものだが、きれいに保存処理がなされるとこんな感じに残るのだという。
トルコ記念館に置かれている過去に引き揚げられた同型の銃は、保存処理がなされず、さびてボロボロになった状態で、少しでも動かすと崩れてしまう状態だ。

引き揚げられたクッキングポッドは来年の正月明けまでおそらく日本サイドで真水につけた状態で保存がされ、一週間に一回の水の抜き替えを続けて保存処理を待つことになるはずだが、その暫定的な保存場所として串本海中公園が名乗りを上げた。今日の夕方海中公園の支配人宇井さんと学芸員(錆浦研究所)の野村さんがエルトゥールルセンターを訪れ、展示を兼ねた真水での保存プランをTufanとBertaさんに提言。
英文で作成されたプランシートを見てTufanもBertaさんも感激していました。
まだ確定したわけではないのだけれど、串本海中公園内で一般の方々に見ていただける状態で暫定的な保存処理がなされるのは喜ばしいことだ。
串本を訪れる観光客のだれもが見ることができる展示スペースになることを僕も願っている。
下の写真はボート上で撮影中の僕をジャンが撮ってくれたもの
他の人から見たらこんな感じなんだ・・・
なんだか自分がトルコ人化してる気がする・・・Dsc_0290

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日で本年度終了

1h3x9867長かったような短かったような今回の発掘調査作業。
思えばずいぶんいろんなことがありました。
予定では本日までが海洋発掘作業で、ここのところの海況悪化から、延長して5日ぐらいまではやると思われていたが、明日からの風向きと海況があまり思わしくないことと、
予定以上にさまざまな遺物があげられ、すでに3000点を超える遺物が回収できていることから今日の午前午後の2ダイブでひとまず今年の発掘調査の海中作業は終了となりました。これからは引き揚げられた遺物の保存処理を引きつづき続け、いろんな関係省庁や役場、さまざまなところでのミーティングが待っています。
調査団団長のTufan一家は14日まで日本に滞在。
僕も可能な限り彼の手伝いが出来ればと思っています。
昨日の知事訪問から翌日には知事が多くの課の担当者となりうる人たちを全員集めて朝から会議を行なっていただけたそうです。そこから決まった県のとりあえずの担当となる二つの課とのミーティングも行なわねばならないのですが、どうやら県の考えているプランニングは単にこのプロジェクトに金銭的サポートをするとかそういったものではなさそうです。
かなり面白い方向に向かっていきそうだねとTufanとベルタさんと話してました。1h3x9931
ゆえにまだプロジェクトとのおつきあいはしばし続きそうなのでこのブログもこの件でしばらく話題提供ができそうです。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

1h3x3482人間って生きていればいろんな人とのめぐりあわせが起こるんだなあってのが、昨日感じたこと。
連日行われる発掘保存処理もそろそろ終盤に差し掛かってきた。この日は朝からいつもどおりの発掘作業を行ない、午後からの発掘作業はチームメンバーに任せてTufanと二人で一路和歌山市内に向かった。まずは和歌山市長に会いに和歌山市庁舎に向かう。出迎えてくれたのは昨年からたびたびサポートを行なってくれている遠藤市議会議員議長。この人の計らいで市長との会談が実現。
その後県庁に向かい仁坂知事との面談に向かった。
この知事仁坂さんとは過去のブログにも書いたことがあるのだけれど、不思議な縁でつながっている。(僕が勝手にそう思ってるだけで知事は迷惑かも知れないが・・・笑)
3~4年前僕はブルネイという国で縁あって写真展を行なった。ブルネイ日本友好協会というのが主催で、王族が建てたエンパイアホテルという七つ星ホテルのフロアを占領する形で小さいサイズがA1という30点ほどの大判プリントでブルネイの水中をブルネイ国民に見てもらったのだ。その際現地でお世話になったのが澤田さんという現地の方と、この仁坂知事夫妻だったのです。

今は和歌山県知事ですが、当時はブルネイの日本大使。ブルネイという国は日本と実は密接な関係があって、僕たちが使っている天然ガスの大部分はブルネイから来ているのです。
その交渉ごとも含めて経済産業省から派遣されていた全権大使が仁坂さんだったのです。[外務省からではないところがポイント)
僕はお世話になりっぱなしで恐縮なのですが、今回のエルトゥールルプロジェクトでもお力を借りようと県庁にお電話させていただき、会談が実現しました。

ただ、この訪問は非公式なプライベートでとお願いしていたのですが、取材が沢山入っている公式なものに当日変更されていたので少しびっくりしました。
会談はすべて英語で行われ、仁坂知事の流暢な英会話力に改めて驚かされたのですが、要所要所のポイントを解り易く、重要案件をきっちりおさえる交渉力は過去の経験を物語っているなあと改めて感心。
県としてまた外務省とのパイプ役として仁坂知事は協力を快諾してくれました。
ギュル大統領が来日した時も仁坂知事が出迎える役を行なったわけで、この人が動いてくれることでわれわれのプロジェクトは大きく前進するなあと帰りの車中でTufanと話してました。

しかしながら実際には串本町の役場の皆さんの方々の根回しや。交渉が県に上がってこういった協力体制が出来上がっている事実がきっちりあることをお伝えしておきます。

(僕が今回コンタクトを取ったことや、ここ数年ずっとメールでご報告していたことなんかより、こちらの方が大きいはず)

下の写真は会見後報道陣から質問攻めにあうTufan、英語での会談だったため細部の確認を通訳を通じて記者団は綿密におこなっていたようだ。僕のほうからは非公式訪問でと秘書室のかたに伝えていたのだが、このプロジェクトが動いていることを実感した瞬間。
記者室ってこんな感じで県庁内にあるんですね。
1h3x3492
さて今日も発掘調査に今から出かけます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

キュートガールズ

1h3x3393今日も南東から入るうねりのため、発掘作業は中止。
でも天気も良く、串本の潮岬西岸エリアは問題なく潜れるということで、チームメンバーを連れてファンダイブに行くことに急遽なった。
彼らにとって串本の海は発掘作業で潜る以外には未経験ともいえて、かねてから僕もファンダイブに行こうと誘っていたのですが、タイミングが合わず、なかなか串本のファンダイブエリアを見せることができなかった。
今日はいい感じでそんなに忙しい急用もなく、午前中は一枚目のギュスタンと次の写真のベルタさんを僕がガイドすることに・・・
南紀シーマンズクラブの島野さんのご厚意で、このファンダイブが実現。
すごく楽しそうな表情でしょ!
1h3x3400 奥さんのベルタさんも日頃の子育てを離れてすごく楽しそうでしたよ!
まあ、子守は旦那のTUFANが午前中担当、午後から交代で潜ることになっていましした。
TUFANは発掘作業以外のダイビングをしたことがほとんど皆無で、今日はゆっくり骨休めになったんじゃないかな?
そして午後からTufanを引き連れて「イスズミ礁」というポイントに。
水中ノートにキュートガールと書いてTufanに見せたのが写真のハナゴンベ。
今日は三人のキュートガールと遊ばせていただきました!
Img_5046
楽しんで帰ってから数時間後、Tufanが娘と息子を引き連れ自転車で買い物に出かけたのですが、この道中で事件は起こりました。
息子のボラが自転車のスポークに踵を巻き込まれ負傷。
すぐに大慌てで病院に駆け込んだのですが、幸い骨にも異常はなく、ちょっと外傷ができただけですみました。
ほっと胸をなでおろしたスタッフたち。

明日は午前中に通常どうり発掘作業の続きを行ない、午後からTufanと二人で電車でお出かけ、和歌山市議会議長と市長と接見、そのあとで和歌山県知事の仁坂さんと会う予定です。久しぶりにお会いする仁坂知事とどんな話になるかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ずっと三年越し

1h3x3038ずっと乗りたくって仕方がなかった発掘調査船。
アダとボラの二人は
ずっといつになったら乗れるのか待ちわびていたようだ。
いい天気でべた凪であろう日を選んで彼らを乗せることにしたTufan
もちろん発掘調査は通常通り行われるわけで、僕たちが潜っている時間はワンダイブなのだが、これが60分を超える。
2チーム体制で入れ替わって潜るので、当然のことながら2時間以上船上で何もすることがない。
あれほどはしゃぎまわって乗れたことが嬉しくって仕方がない二人だったはずが、樫野港に戻るころには「もう二度と乗りたくない」とブスっとした表情になっていた。
あたりまえだよね、走り回ったり、自転車に乗ったりしている日常生活での彼らのアクティビティーは狭い船上では物足りないに違いないから。
帰ってから二人のレスリング攻撃にずっと付き合わされた僕はそれはそれで楽しかったよ!大きくなったら君たちにとって、きっといい思い出なんだろうな。
1h3x3046
この二人はきっといいダイバーになるだろうな
そんな気がしてますよ!!
この夏君たちのホームグランドに僕が遊びに行くからよろしくね!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

時化Shike

1h3x2023今日明日は東からの風向きに変わってしまい、発掘調査海域に潜ることができなかった。そのため僕は少しチームから離れて大阪までトンボ帰りの小旅行。
実は月刊つり人で連載中の「海の幸海の味」の原稿用写真一点が手元になく、締め切りが近いので取りに行ったのです。
デジタルデータなら転送という手段があるかもしれませんが、古い水中ストックはすべてポジフイルムなので、ストックヤードに行って、ここから選別、自力でとってこなければならないのです。
無事先ほど戻ってきました。ところで今回の参加者のこのトルコ人の二人はマスコミの取材対象にはなっていないのですが、一緒に生活していろいろプライベートなことに聞き入るとなかなかどうしてすごい奴らなのです。
まず、男性のジャンは昨年も来てたんですが、学生の身でありながらトルコ国営放送から(NHKみたいなもんです)派遣されてきていて、彼が撮っている船上映像と僕の水中映像を毎日簡単に編集してトルコに送っています。
わずか5分ですが、これが毎日トルコ国内で流れ、それを見たギュル大統領がここに行くぞと、いきなり昨年6月に日本に来ちゃったのです。

過去のバックナンバー参照

http://fotog.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/index.html

誰からかの情報があったわけではなく、外務省を通じ、串本町に正式依頼、ある意味この毎日5分流れていた映像が大統領をつき動かしたのだとTufanから聞きました。

もちろん串本町が全面的にこの際大統領の動向をサポート。

もう一人女性ダイバーのギュスタンは普通の何でもない女の子に見えるのですが、実はすごいテクニカルダイバーなのです。
本国の特集番組の映像を見せてもらったのですが、彼女が準主役で水深68mのケーブに探検で入るという内容でした。
背中にダブルタンクのトライミックス(酸素、窒素、ヘリウム)サイドマウントで左右に純酸素とナイトロックスタンク(酸素濃度を上げた窒素とのミックスガス)
合計4本のタンクを使って淡水の真っ暗やみの大深度潜水をやってるのです。
こんなことをやってる女の子は日本にいないと思います。
11Lタンクを4本身に付けて山を登って崖を降りて行ってるのです。
彼女とはダイビングネタで話が合い、僕がリブリーザーダイビングを始めているということとその写真を見せたら敬愛のウルウルした瞳で話しかけてきます。
リブリーザーをやってみたいけどそこまでの経験が今のところないんですって・・・
水中でビデオを回しているところを食い入るように見つめ、中性浮力の取り方について質問攻めに夜はなっています。
日本の学生でここまで濃いダイビングやってる子はおそらくいないでしょう。
自分の母校の大芸大で育ててみたいと思ってる今日この頃です。
水中カメラマンの養成校なんて日本ではないんだから・・・
なんだかギュスタンの熱い目線にやられてる毎日です。
1h3x2066 いずれにせよ
マスコミがノーマークですが、彼らを取り上げても番組が二話できそうだなと思ってます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ご開帳

1h3x3267今日は引き揚げられたクッキングポッドの内部に落ち込んだふたを開封するというイベントが行われた。
癒着しているかに見えていた蓋だが、案外簡単に外れて内部の様子が見て取れた。
予想通り内部には砂とチャコールくずが溜まっており、一部ガラス片なども中から出てきたが、これといってすごいものは出現せずでした。
まあこれは元々Tufanが冗談交じりに鍋の中には「料理が入っているかも」と言ったことをヒントにして、一報道記者の提言でこんなイベントやったら面白いんじゃないかと、メディア側からの提案で実現したものだ。
引き上げてすぐではなく、3日目にご開帳としたのはその報道誌面枠などの関係があったようだ。午後1時から多くの報道機関が見守る中スムーズに事が運び、ちょっとだけ蓋の外装部分の付着物を取り除き、内部から出てきた砂はザルのふるいにかけられながら、水で洗い流し選別。
無事終了したイベントにほっと胸をなでおろした調査団。
明日から明後日は天候が悪くなる気配なので、引き揚げ作業は中止。一度大阪に戻ろうと思っています。
自分の連載ページの原稿用写真データ取りに帰るのですが・・・
ETC割り引き最大の夜に走ります。
1h3x3323

| | コメント (0) | トラックバック (0)

串本海中フォトコンテスト

1h3x3146今日はエルトゥールル号プロジェクトの参加をお休み、串本海中フォトコンテストの審査に参加、集まったさまざまな写真をじっくり見ていました。中村征夫さん、鍵井君とともに選考、700点を超える作品群はどれもパワーを感じ、第17回目を迎える日本で最も古いローカルフォトコンとしての重みを感じました。総評で言えば、今年は構成に凝ったマクロ作品群に対し、パワーを感じるワイド写真の応募が少なく、次回の応募のヒントはこのあたりにあると思われます。
審査員の顔ぶれは日本最高峰のものだと言われながら、僕はちょいと控え目に混ぜてもらってるなって感じなのですが、僕の意見も取り入れていただいてトータルの順列が決まって行きました。グランプリは昨年と全く同じ方が選ばれたのですが、名前を伏せて行われる審査会場で、審査員の間でも二年連続になったことは驚きをかくせなかったのですが、その表現方法の面白さは、グランプリになってしかりです。
1席2席と決まっていく作品の応募者名が後からわかってくるのですが、面白い表現をされている方が順次選ばれていくのは、常連組の名前が並んでいるという実力の確認になるということにも繋がりますが、新人賞に選ばれた作品群もこれに負けず劣らずのものであることを感じました。
ここ一ヵ月、毎日樫野海域で潜り続けてきた疲れのピークにあった今日、このフォトコン審査は程よい緊張感と、骨休め的な空気中滞在に僕の身体は今ほっとしたゆるゆる感に満たされています。
明日からの発掘作業また頑張ります!・・・

ということで終わろうかと思っていたのですが、翌日書いている現時点でTufan@ブログ和歌山版朝日新聞ですでにご存じな方がいらっしゃるかと思いますが、一昨日の引き揚げ物の魚雷のスクリュー部分であろうと思われた円錐形のパーツが砲弾であることが判明、たまたまERCに戻った時にTufanの携帯に電話が入り、僕の車で安置場所に大急ぎで向かいました。

引き揚げ物を持っていかれたらどうしようと

Tufanはずっと車の中で呟いてました。

現場到着すると警察、保安庁、自衛隊爆発物処理班がいて手際よく解体。

火薬がなく安全だとその場で確認されたのでそのままわれわれが持ち帰ることになりました。

1h3x3180

危険性がないということでほっと安心!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お昼ごはんと大事件

Hq9r7014DIVEチームは通常
樫野漁協直営のレストランで通常昼食を取っている。
昨年まではコストからオークワ398円弁当だったのだが、これを毎日ほぼ一ヵ月間食べ続けるのは僕たちにとってもそうだが、トルコチームの連中にとってかなりの苦痛だったようだ。実際寒いシーズンなのに冷えたパック弁当はきびしいものがある。ましてや1時間以上も寒い水中にいたあとのことで、苦行のように感じていた。
今年は観光協会会長の中村さんと榎本さんの交渉で安く協力していただき、樫野漁協直営のレストランで毎日できたてのご飯が食べられることになっている。

こういった予算は実は串本町がサポートしてくれている他、和歌山市議会のメンバーの義援金他、多くの方々の協力金から賄われている。
この日は豚生姜焼きスペシャル!
ここにお味噌汁が付くのだが、このお味噌汁、なんと伊勢エビ風味なのだ・・・伊勢エビどんぶりや伊勢エビみそ汁、伊勢エビ一人鍋っぽいメニューがあるのだけれど、これらは一匹丸ごとのっている豪勢なもので2500円もするが、多くの観光客は週末になるとこれを食べにくる。
この味噌汁製作時に出た出汁がそのまま僕らの味噌汁に入ってくるようだ。
これがうまいのなんの!
僕の月刊つり人連載ページの「海の幸海の味」でこの伊勢エビ味噌汁を取り上げようかと今考えているが、どんな切り口にするか悩み中。

話は変わって今朝のブログでお伝えしていた大事件とは、一昨日の夜その日に引き上げた遺物をチズリングしていた際、(一昨日のブログ参照)
ベルタさんが目を丸くして叫んだのです。
「わあ!弾丸」
そう、表側の層がこんこんとハンマーとノミで叩いているうちにボロリととれ、中から大砲の玉らしきものが出現したのです。
これにはTufanも真剣な面持ちで見つめ続けていました。
それで今日のエスカベーション(発掘作業)ではたくさんの大きな遺物を上げることになったが、その中で魚雷の推進シャフト後端部分の紡錘形の物体が出土。
トルコの当時のエルトゥールル号の記録文献ではイラスト付きの状態で二基の魚雷を積んでいたらしい。そのイラストに合致する形状だ。当時の魚雷は現在使われているものとは大きく異なり、長いシャフト状のものだったようだ。
木造船が軍艦でも中心だったので魚雷の持つ意味合いは少し違っていたのかも。

したがって引き上げたものは爆発物ではないとTufanが言っていたが、どこでどう伝わったのか多数の爆弾出土になっちゃって夕方のエルトゥールルセンターには多数の報道陣と警察が来ちゃいました。

(実際にはのちにわかるのですが砲弾でしたが)

おかげで今夜自分の簡易スタジオでドラマティックに撮ろうと思っていたのですが
これらの遺物を警察に取り上げられちゃいました。
鑑識に回すのだとか・・・ショック!

1h3x2720

| | コメント (4) | トラックバック (0)

今日の引き揚げ物

1h3x2615今日はいい天気で波も少なく、じっくりと発掘作業が行われた。写真は僕の今のメインモデルのアダが本日発掘されたガラス片を持っているところ。
このガラス片は三層にサンドイッチされていて真中に赤いガラスの層、両側が透明なガラスになっている。
これはどうやらトルコから持ち込まれた大きな器の一部らしい。トルコではこのようなサンドイッチされたようなガラス製食器が多く当時流通していたようだとベルタさんが言っていた。
またグリーンのガラス瓶の底のようなものも出土。
今日はその他にかなり大きな遺物をリフトバッグを使って上げた。重量的には先日のクッキングポッドよりもはるかに重いもので、どうやらバラストとして使われていた鉄材のようだ。センターにロープを通すのであろう穴が開いていて、大人二人でようやく持ち上げられる重さ。
こういったのが3本見えていたが、そのうちの一本を引き上げた。また構造物がいくつかコンクリーティング(固まってしまっている)された大きなものも引き上げた。
下の写真はベルタさんがその複合物をチズルしているところです。
果たして中からどんなものが出てくるのか・・・
出てきたものを見てみたいものです。
「実は一部はもう見ちゃったのですが」・・・
1h3x2618

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝から熊野本宮

1h3x2529 なんだかいろんなことが起こる一日が過ぎ、
翌日は休息日となったのだけれど、その次の日もお休み。ダイビングサービスを営む島野さん、中村さんが忙しいこともあって連休になった。この休みの間にもさまざまなことが起こっているのだが、思うところあって、今日は早朝から熊野本宮大社に向かってみた。

Tufanだけでなく、なんだかメンバー全員が調子悪いような気がしてならなく、これは一度気分転換かねて、僕自身霊験あらたかと感じる本宮大社にお参りに行く気になったのだ。通訳で来てくれているおざわさんのパソコンが突然システムダウン。そんなに古いパソコンでもなく、VISTAがインストールされている最新モデル。

にもかかわらず突然のシステムエラー・・・

僕のハウジングもSSPの社長の突貫工事で治していただいたものの、ありえないショートからの基盤交換。

なんとなくまずい気がしてちょっと行ってみる気になったのだ。本宮大社は多くの方が訪れる那智勝浦大社からさらに山奥に入って行ったところにあり、ここは佇まいや空気自体が違う気がする。二拝、柏手を二回、最後に一礼すると、なんとなく気が晴れやかになった。

気分よくなったところで、一応おみくじなども・・・新年の伏見稲荷大社に続いてここでも大吉。落ち着いた気分で宿舎に戻る。Tufanにはやたがらすの勝守り、奥さんのベルタさんにはやたがらすの扇子を買って帰った。

そうこの本宮のトレードマークは日本サッカーナショナルチームのマークでもあり、海外遠征前にはここにお参りに行くのです。

戻ったら、和歌山県議会議長をはじめとする3名の県議会議員さんが見えられました。激励をいただき、メンバーはさらなるやる気を持ったようです。

また明日も頑張ります!

1h3x2549

| | コメント (0) | トラックバック (0)

827

1h3x2474827とはなにか、これは昨日と今日のこのブログのアクセス数。(21時現在)
写真は取材陣がこれから海に向かう前に記念写真を撮ったところだ。実は昨日クッキングポッドを引き揚げる出発前に前日まで何のトラブルもなかったシーアンカー(船を係留するために水中にアンカーリングしているところ)のブイが外れて流されていた。このブイは水中の根元でタフなチェーンをステンレス製のシャックルでジョイント、このシャックルはU字状をしているパーツに、頭部に小さな穴のあいたボルト状のパーツをねじ込む形でチェーンが固定できるようになっている。そのボルトの穴にはステンレスのワイヤーを通し、ゆるまないように二重のロックをかけていたはずなのだ。
ところがこの取材時の早朝、このステンレスのワイヤーがおそらく岩と接触し続け擦れて切れ、ゆるまないはずのU字シャックルのボルトが緩み、ブイが係留されているロープが外れて流されていたのだ。
そのため急遽出発前に中村さんが出港、ブイを再度結びつける作業をおこないに行った。
それでこの日の予定開始時刻が40分程度遅れることになったのだ。
ここから前日のブログに書いたクッキングポッド引き揚げ中止に繋がるのだが、思えばこの時からすべてのリザルトが兆候として見えていたのかもしれない。

Tufanいわく「この時点で海峡の悪化が原因だということで自分が中止を申し伝えるべきだった」と記者会見で発表していたが、そこまでは読めないのが現場のアクシデント。

いくつもの不慮のアクシデントが重なった今回だが、誰一人ケガもせず、無事に一つのステップが終えられたことはみんなの思いが伝わっていたからだろう。

話は変わるが、本日トルコ海洋考古学研究所のHPに日本語のサイトがOPEN!
そこの公式メンバーサイトに僕の紹介ページもあるのだが、ここの書き込みパスワードを僕ももらった。ゆえに明日以降自分の紹介ページを自分自身で作ることになった。
お楽しみに!!
サイトのアドレスは
http://www.ertugrul.jp
見てみてくださいね!
写真下は本日のプレスミーティングの模様です!

結構和やかな雰囲気でしょ!
1h3x2525

| | コメント (2) | トラックバック (0)

いろんなものが・・・

1h3x9822引き揚げ物に保存処理を行なって、きちんとした形で形状保存ができるとこんな風になるのです。
これは昨年の引き揚げ物ですが、紀伊大島のトルコ記念館に展示されている遺物と比べるとその差は歴然とします。
水中から引き揚げただけで、何もしないで展示していると
あっという間に朽ちはて、ボロボロになってしまいますが、
脱塩処理をきちんと行ない、表面にそれなりの樹脂コーティングをすればこんな風に仕上がるわけです。
引き揚げられたライフルも同じように保存処理がされているのですが、こちらはびっくりするぐらいきれいな仕上がり。
これらは来年以降皆さんに何らかの形で公開できるようになると思っています。
今日は水中作業は午後に一旦中止になり、明日行われるモニュメント的なクッキングポッドの引き揚げ準備にかかりました。
ポッドの外寸をきっちり計り、それに合わせたサイズのロープを用意。
きちんと動かせるかリハーサルめいた準備を行なったのです。
明日の夕刊やNHKニュースの映像を楽しみに待っていてください。
多くのメディアが取り上げるはずです!
Img_2287
写真はリフトバッグをかける位置関係の確認をしているところです。こちら側が串本観光協会会長でもある串本マリンセンターの中村さん。向こうがトルコ側調査団の女性テクニカルダイバーのギュスタン。
たくましいなあ!!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

毎日書くといいながら・・・

1h3x2347夜中にいざ書こうと思ったら滞在している場所の回線がおかしくなったのか、全く昨夜は繋がらなくなってしまってました。ゆえに本日は二本立て。
まずは19日の出来事から・・・
初日に買ったカップ麺のバリエーションにさまざまなタイプがあることを学んだ彼らは、今回は湯切りするタイプをすべて排除したようだ。
ごんぶとが個人的にはおいしいと思っていたのだが、ジャンはこの湯切りタイプの湯を切った後、スパゲッティーのようになるかと
粉末スープを混ぜただけで食べていて、これは横でスペイン人のマリアさんがインスタント焼きそばを食べようとしていた際、作り方を詳細に説明していたのを聞いていたようで、自分が食べる生麺タイプのうどんも湯切りをするからおんなじだろうと思ったようだ。
食べてみたら、しょうゆスープがまだらに麺にからんでいておいしくないと思ったようだ。
当り前だろうジャン!!
発掘作業自体は昨年に比べて順調に進んでいるといえて、昨年のトータルの引き揚げ物が1200点弱だったのに対し、今回はもうすでに900点を超えている。
水中で滞在するのに冬場ゆえドライスーツというからだが濡れないスーツを着ているのだが、代表のTufanと奥さんのBrtaさんが着ているスーツはワールドダイブさんの提供によるものだ。昨年リークする持ち込んだスーツに苦戦しているところを見るに見かねてワールドダイブさんに、こんなプロジェクトに参加していて協力してもらえないかと持ちかけたところ
こういった両国の友好の懸け橋になるようなプロジェクトにぜひご協力したいと
ご提供いただいた。
やるねえワールドダイブ!
Tufanもヨーロッパ製の硬い粗悪なリストシールに比べて伸びがよく、フィッティングに優れた日本製スーツはすごいと感心していた。
Hq9r6806

| | コメント (1) | トラックバック (0)

昨日のクジラとカラオケ

1h3x2169 昨日は現地ダイビングサービスの人が忙しい土曜日ということと、スペイン人の研究者親子が帰るので、観光に行くのもいいなと初めての休息日になったわけですが、午前中は太地のくじらの博物館に向かい、なんとここで3時間たっぷりと観覧することに。二人の子供ボラとアダはまあ何ともはしゃぎまわること!
写真は二人がマダライルカの水槽の前にくぎ付けになっているときに声をかけて撮ったもの。
笑顔を見ればいかに楽しんでるかがわかるでしょ。
ボラは昨年ここでイルカに餌をやるショータイムに勝手に違う場所に走って行ってしまい、餌をやることすら知らなかったのですが、じっとイルカショーを見ていたおねえさんのアダのみがイルカに餌をやることができたのです。
これがトルコに帰ってからの一年間、イルカのイラストや写真を目にするたびに、ずっと「僕だけが餌をやれてないの」と泣いていたそうで、一年越しの夢がかなった嬉しさがこの一枚に凝縮されている気がします。
夜はトルコ料理を食った後榎本さんに連れられて、スナックのカラオケを楽しむことに・・・
写真のギュスタンは女性ながらダイビングの腕前は今回のメンバーの中で一番かも知れない。
フィンを脱いで大きな岩を抱えて歩いて行って移動をしたり、中世浮力もさまになっている。
聞けば、テクニカル系統の講習をいくつも受けていたり、加速減圧は勿論、トライミックスでのDeepDiveもやっているらしい。
1h3x2124 タバコがヘビースモーカーなのが玉に傷。
減圧表はスモーカー向けにできていないんだよっていうと
「解ってます。でも安全方向にシフトしてますよ」とスモーカーお決まりの回答が・・・
両切り、手巻きの煙草をいつも吸ってる彼女。
どこまでわかっているのやら・・・
「だいこんダイバー!?」スペイン語訳版作らねば

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オフデイ

1h3x2087すごいものが上がってきた一日だけど、自分の身にもいろいろ降りかかった日でもあったわけで、バタバタといろいろ動きまわってブログが書けませんでした。
まずは上がった目玉なんですが、これがパヒュームであろうと思われるガラスの瓶。
当時のエルトュールル号には搭乗者は男性のみであり、女性は名簿に載っていない。したがってこの香水瓶は誰かがガールフレンドや奥さんに送るために所持していたのではないかとTufanが言っていたが、遠くトルコから明治時代に台湾経由で日本に入り、東京から帰国の途に入ったところで台風に遭遇、座礁沈没したわけだから、どこでこの香水を入手し、だれが誰のために所持していたのかが謎を生んでいる。
ところで身に降りかかったことは、自分が使用しているSSP製のビデオハウジングが基盤にダメージを受けてしまったようで、メーカーに送付、プロユースのメーカーゆえ休日ながら社長が自ら対応してくれ、突貫工事で修理にあたってくれている。
隠しコマンド等があって、現場で治せるかと社長と電話でやり取りしていたが、どうやら改善されないので送ってしまった。
するとかなりのダメージがあるらしい。
まあ水没してカメラがおしゃかになったわけではないし、不幸中の幸いかな。
夜は日本チームの隊長榎本さんがスペイン人の3人が先に帰ることもあって、串本町内のトルコ人が経営するOttomanKonakというトルコ料理のお店に招待してくれ、
トルコ人たちは大喜びで歓喜の声を上げていた。
このお店のシシカバブは本格的なトルコスタイルらしく、このお店は東京でやったらヒットするだろうなと思った。
串本の人たちにとっては本格的な肉料理(ラム)がどうも不人気なのかもしれないが、串本をおとずれたらぜひ食べてみてほしい。
ラムは臭みなくうまく焼かれていて、そうかシシカバブってこんな味なんだと思うこと間違いないですよ。
国道42号線から郵便局側に一本入った道に面しててわかりやすい場所にあります。
http://www.ottoman-konak.com/
1h3x2113 1h3x2111

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ドレッジ

1h3x2054船上で使っているドレッジシステム用のポンプはエンジン駆動のものを使っています。
エンジンは世界のホンダ。
一年寝かしていてもきちんと一発でかかるのはさすがだなと思います。海水を引き込んで駆動するわけだから、エンジンや精密な部品にとって最も過酷な環境に置かれているわけで、電触はおこるし、なかなかスムーズに動かないはず。日本のエンジン設計技術はすごいなあと思いますよ実際。

手前に伸びているドレッジシステムのホースに今年は何度も工夫をしています。ワイヤーが周辺に巻かれた高圧対応のホースをメインに使っているのですが、これが案外硬く、水中で狭い場所に入る際にうまく曲がってくれないのです。
そこで先端部分のジョイントから先をアルミワイヤーが巻かれた柔らかいホースに変更しました。
これでドレッジするとグネグネと曲がって都合がいいのですが、強度的にやはり弱いようで、ポンプで吸引しながらホースの入口近くに何かが詰まってしまうと強力に吸引しているがゆえ、クシャッとつぶれてしまうのです。
またホースを二種使うと段差が多少でるのでここに大きめの石などのドレッジがスタックしてしまいやすくなります。
だから、ホースがすぐに外せる構造にしているのですが、必要ない時に引っ掛かって外れてしまうことも多々あります。
そのためこのジョイント部分を二本のボルトで止めれれるように改造したのですが、
毎回モンキーレンチでボルトを緩めないといけないので、かえって手間がかかることも多かったようです。
このあたりはトライ&エラーをやらないとだめなんでしょうね。
1h3x2040 昼休み、アダとボラ、二人の子供たちが来たので
肩車して車に戻った。
今日は樫野のレストランが定休日なので
スーパーでコロッケやフライ、バナナを買ってきてました。そして食パンが各自に一枚。
ちょっと物足りなかったかな・・・
夜は僕が炊事当番だったので、お好み焼き赤木スペシャルと焼きそばを作ってみました。
これはすべてのチーム員に好評でしたね。
よし次はおでんにチャレンジしようかな!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

回転寿司

1h3x20182Tufanファミリーのお気に入り、回転寿司に出かけることになった。今日は僕の料理担当日だけれど、順延して串本町内の黒潮寿司に行くことに・・・
息子のボラと娘のアダは大の回転寿司ファン。
ここに行くと楽しくって仕方無いようだ。
スペイン人親子、ホルヘさんジョルディも初めての回転寿司にカルチャーショックを受けていたようだ。
トルコチームは数回過去に訪れているので、いろいろ教えていたのだけれど、ことネタとわさび、ガリ、お茶の入れ方説明はやはり僕が担当。
どれがおいしいか?って聞かれるんだけどそれぞれ好みがあって難しい。
納豆巻きはまず食えないことが解ってるし、エンガワの説明や、カンパチ、ハマチ、ビンチョウマグロとマグロの違い、イカげそ、剣先とアオリの違い、数の子105円と塩数の子240円の違いはなぜ?とか質問攻めにあうのだ。
結局スペイン人のジョルディーはローストビーフばかり食ってるし、(ローストビーフ握りなんてのがあること自体僕は知らなかったが)
ジャンは炙りイカやゲソ揚げ握り、炙りサーモンがお得意ネタになったよう。
そのうちジャンが悪ふざけをはじめ、回転するコンベアに、持ち込んだUSB寿司(海老)を皿に載せて回しだしたり、食うふりをして写真撮影をせがんだり、笑いまくった夕食だった。
1h3x20222
下の写真はUSBメモリー寿司を食おうとするジャン!

| | コメント (2) | トラックバック (1)

連日の引き揚げ物

1h3x00053記録は僕も毎日1Dsmk3で撮影していて、その日上がった遺物をなうべくドラマティックに見えるように考えながらライティングしながら角度を変えて撮影しています。
でもそれとは別に、学術データとしては大きさと、形状がきちんと把握できるようにスケールを使って同じ角度、同じサイズで撮影する必要があります。
これは代表のTufanの奥さんBertaさんの担当。
彼女はスペイン人の元々海洋考古学者だということは以前のブログでも書いた気がします。
まずは彼女がリサイズも何もしないコピースタンドで撮影。
そこから僕のほうに回ってくるわけです。
この写真はそのコピーの作業を「私も手伝うわ」と娘のアダが小さなデジカメで撮影している様子です。
昨年会った時には、はしゃぎまわって邪魔ばかりしていたのですが、今年は少し大人になったなあって感じがするのですが、僕に対する接し方も少しシャイな部分を見せたりして、こましゃくれてきてるなって感じも受けるのです。
弟のボラは相変わらず走り回って、背後からパンチ攻撃受けたりするのですが、
姉のアダは一年でずいぶん変るもんだなあと思ってます。
まあ、こういった笑顔を見せられたら、少々蹴られようが、ちょっかいを出されようが
「しゃあないなあ」って思ってしまうのですが、今年は大人になったしぐさにクラクラ来ています!
Hq9r43622

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ERT Vol.5

1h3x9946今日の午前中のダイビングで興味深い小さなリングが出てきた。ほとんど変質していないような黄金色の小さなリング。
これはゴールドかとみんなで話していたが、Tufanはたぶん違うと力説していた。おそらく真鍮だと。
なぜなら、ゴールドなら装飾品や貴金属、並びに金貨のはずで、ほとんど経年変化しない素材ゆえ、このような形で存在するはずがないというのが彼の意見だった。
エルトゥールルセンターに戻ってからこの物質を撮影台でじっくりとライティングしてみた。
するとやはり一部に腐食しているような感じが見受けられ、地球上で最も安定している金属であるはずの金のようにはどうやら見えなかった。
Tufanが言うようにおそらく真鍮製だろう。
他に上がったものとして、金属製の(銅っぽい)材質の大型の釘、割れた磁器が多数。
炭化した木材。穴のあいた銅板。銃弾。などなど。。。

上記リングの拡大画像はこんな感じ。
1h3x99802

| | コメント (2) | トラックバック (0)

エルトゥールル日記Vol.4

Img_18312いよいよ潜水作業開始。
午前中の一本目はドレッジシステムの設営が中心。
ドレッジシステムについてはこのブログの一年前のバックナンバーをご覧ください。
ようは水中掃除機の大型版です。
掘ると水中ではあっという間に視界が遮られるのでそれを防止するためのものです。
本来これを使うとぐっと透視度が良くなるはずが、今日は報道開放日ということもあって周辺はもやもや。。。
これもなぜそうなるかはバックナンバーでご確認ください。
潜行して注目すべきは、昨年までの探索の起点にもなっていたクッキングポッドが前年終了時埋めたはずなのに、大きく移動していました
これは夏から秋口にやってきた台風の影響でしょうが、南海上を通った際の大きなうねりはきっとこういった構造物を簡単に動かしてしまうのでしょう。
注目すべきはその下から現れ出した数本の太いパイプ。
これはどうやらスチームエンジンの循環パイプのようです。
われわれが最も求めていたスチームエンジンがこの下に眠っている気がしてなりません。
これは僕の個人的観測ですが・・・

夜は今日はスペイン人の研究者が作ったガスパッチョという料理。
スペインではほとんどスパイシーなものを食べないらしいけど
これは味が濃厚でした。ウサギ肉を本来は使うんだけど、今夜は手に入らないので
鶏肉を使ったのよとスペイン人のお母さん。
これはこれで美味かったっす!
中身は煮込んでとろとろになった玉ねぎの甘味がベース。そこに
人参や数種の野菜、ペンネを最後に足して出来上がり。
お代り二回も僕はしちゃった!
1h3x99371 あとは秘密兵器のPバルブを投入したものの、ちょっとしたトラブル発生!
この件については後日たっぷりとご報告させていただきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日のメニュー

1h3x98322まずは自分のスタジオ製作。
引き揚げられた遺物をまずは処理前にも撮影するために撮影台めいたものを作ったのですが、バックはA1のグラペ、その上に塩ビ0.75mmのグレー、ブラック、ホワイトを乗せて濡れものを撮影できるようにしました。
基本的に撮影は日が落ちてからになることが多いので、うしろの窓からの外光は無視することにした。
隣の海洋生物学者さんが、結構明るい蛍光灯ライトを使うのでそこだけを遮光するようにブラックボードで光を切っておきました。
テスト撮影してみたらまあまあ良好なライティング。
これでピンスポットを入れたり、状況に応じてライティングは変えていきます。
お昼はスペイン人のジョルディーが担当。
手を抜いたというか作れないのか、カップめんを大量購入してきた。
中には「ごんぶと」があったり、焼きそばがあったりして、この湯切りの方法を教えるのに手間取った。これは5分、これは3分でここまで開けたところから湯を捨てる。
ソースをそれから入れてというと、「このソースは何ソースなんだ?」とか、生麺タイプのごんぶとが中の湯を捨ててからもう一度新しい湯を入れると説明したら、どうして二回に分けるんだとか、二回目の湯を入れないで食ったらうまいかとか、質問攻めの昼食だった。
夜は僕が晩飯担当。
ハンバーグともやし炒め、ミンチのピリ辛レタス包み、サラダを製作。
ピリ辛ミンチソースは大人にはきっとちょうどいいが、子供たちがたべられない可能性があるので甘いソースバージョンも作った。
無事みんな完食。
今宵のお酒は和歌山の地酒、「黒牛」和歌山県内ではこれがうまいと思います。
1h3x98332 下の写真は昼食風景。
僕が食ったのは「麺づくり」ではなく、「ごんぶと」、キツネでした!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エルトゥールル日記Vol.3

1h3x99712トルコ記念館に行った。
上の写真はギュレ大統領が来た時の記述をチェックするTUFAN。
トルコ記念館の存在自体知らない人が多いみたいだけれど、このエルトゥールル号の事件が起こった海域の真上近くに串本町立で当時の資料や引き上げられた遺物が展示されている。ところがその昔引き揚げられた遺物は、そのまま展示されているため大部分がぼろぼろに風化したような状態になっている。
僕が3年前に発見引き揚げた遺物もそのままぼろぼろになっていて悲しい状態に・・・

日本では海洋考古学という分野の研究、処理技術の発達が遅れていて、引き揚げたままそーっと置いてあるだけというのがほとんどの引き揚げ物の現状だ。
実は水中にある遺物は、そこにある限り、そうとう昔の木材であっても形状を保っている。これはその細胞膜や組織の中に海水が満たされているから崩れないでいるわけだ。これを空気中に持ち出して乾燥させてしまうと細胞膜の隔壁だけになってしまい、ぼろぼろになってしまうのだ。
これを防ぐために脱塩処理を行ない、要所要所にセルロースを注射器で注入したり、プラスティックや樹脂を注入して保存処理を行わねばならない。
それ以外に異種の金属やパーツが組み込まれている場合など保存処理が難しいのだ。
したがって案外引き揚げる作業自体はそれほど時間がかからないのだが、この陸上の作業が根気よい工程が必要になる。
ことしはエルトゥールルセンターと呼んでいる作業場が宿舎のすぐそばにあるので夜にこの作業が可能になった。人員がいれば整理などで、手間がかかる分類がスピーディーになるので、増員することに・・・地元のボランティアの高校生たち10人が参加してくれることになっている。
まあ現場を見てトルコ人やスペイン人たちとコミュニケーションをとりながら、保存処理に参加するのは若い世代にはすごい経験になるはずだ。
今日は昨年一緒に動いたトルコ国営放送から来ているジャンが合流。
旧友と再会するような嬉しさが込み上げてきた一日だった。
1h3x99552
写真その2はトルコ記念館内部で日本側チーム隊長榎本さんがTufanに遺物の一部に自分なりの考える歴史を説明しているところ。

| | コメント (2) | トラックバック (6)

エルトゥールル日記

1h3x99242今日は海域の状況がよくなく、海に潜る準備。本当はプレスの水中撮影チームに一般公開するための潜り始めの予定でしたが、中止。午前中にトルコ記念館の奥にあるトルコ慰霊碑に慰霊の訪問を行なった。
チームメンバーは全てお揃いのジャケットに帽子。
なんだかこういった状況になってくると、いよいよやるぞという気持ちの高ぶりが出てくるねとお互いに話していました。
昨夜のすき焼きパーティーの効果か、スペインのダイバー、スペインの教授ともフレンドリーな関係ができてきたなというのが、きょうの朝一番会った時の彼らが見せてくれた笑顔に垣間見えました。
会話も何とかつたない英語でスムーズに進んでいる感じで、このまま毎日一緒に生活してれば少しは会話力がついてくるかな?
そのあとは海域を管理する漁協組合長にあいさつに行ってから、ドレッジシステム(水中で吸引する掃除機のようなもの)のパーツをチェックしに行き、パッキンなど消耗部品の数量チェック。   実際に作業にすぐ入れるように使う用品の整備とシステムが正常に作動するように新たなパーツの考察もおこなっていました。
これから僕は引き揚げ物の撮影がスムーズにいくようなスペースの確保をエルトゥールルセンターに行ってきます。撮影台がおければいいのですが、グラデーションペーパーで背景作成、塩ビ板数枚で濡れものが撮りやすい状況を作り出してきます。
それではまた明日!
1h3x00052

| | コメント (0) | トラックバック (0)

JAPAN times

Japantimes_2 昨年から本格参加しているプロジェクト、エルテュールル号引き揚げプロジェクトだが、このブログでもバックナンバーでどのようなことをやっているのかを過去に少しご紹介させていただいている。
今日 日曜日のJapan timesに掲載された掲載紙が編集部員であるMiss.Winifred Bird から送られてきた。
モノクロ使用なのだがまるまる1ページが特集として取り上げられていて、その構成と内容がしっかりしているものになっている。
使われたのは1カットのみだけれど、水中を効果的に使っている。
タイトルはJapan’s tragic "Titanic of Turkey"
この写真を使いたいと言ってきてるとトゥファンから串本ロイヤルホテルで彼女を紹介されてから、彼女とやり取りしながら、ようやく記事として露出されてきたわけだ。
ビジネスとしての話を当然プロである僕はさせていただかないといけないわけだが、当初どのような扱いで使われるのかがわからなく、数度その後携帯にかけてくる彼女と僕のつたない英語力での交渉となったのだが、無事交渉成立。
きちんとギャラをいただいて掲載と相成った。
このあたりはきっちりと仕事の結果で評価してくれる欧米人の仕事ですね。
多くの日本在住の外国人の方に、このトルコの軍艦の遺物を引き上げるというプロジェクトを知っていただけたと思う。
こういった交渉をする際、ニュースソースとしての扱いはそれぞれ違うのだろうけど、日本の多くの新聞やメディアは外部からの素材の提供を公共のためという理由なのからか、買い取るということをしたがらない。
プロが撮った写真の場合で、それなりにクオリティーが読者投稿写真と明らかに違う場合でも認めようとしないようで、僕もきちんとイーブンな立場でいろんなメディアの方々と話せるようになったのはつい最近の話。まあ、プロとアマチュアの線引きは非常に難しいところがありますが...
基本的に放送局報道部も新聞社も今では水中班というものをNHKさんにならって作ろうとするようで、自社制作にこだわるようだ。
もちろん、それが効果的に働くケースもあるだろう。版権と二次使用三次使用の問題。素材の使用料というコスト。でも、NHKさんの水中班と明らかに違う点がどの局、新聞社にも見受けられる。それは水中という環境の錬度というか、トレーニング量。
たぶん上層部は、日ごろ陸カメラを使いなれている報道の生え抜きだから、最上級の機材を揃えれば、すごい映像をとるはずだと思っているのだろう。
報道は花形ですからね。予算もすごい機材を惜しげもなく注ぎ込んでいる。
しかしながら現場で遭遇すると、多くの報道陣の水中カメラマンたちは驚くべき行動を取り出すのだ。我先に、だれよりも前で撮ってやろうとバタバタと出てくる。立ち泳ぎで中性浮力も十分に取れていない。当然辺りは底の砂や泥を巻き上げもうもうとなる。
よくニュースで見る芸能人を追いかける、あの光景の水中版だ。 しかし水中だから画面にまともに悪影響が出る。でも、写真をあるいは映像をだれよりもいいポジションで撮ることのみに夢中だから、みんながみんな悪循環になるのだ。
今回の取材時も某取材チームのいくつかが、遺跡ともいえる(歴史はそれほど古くないが)発掘現場で、中性浮力が取れないゆえ、発掘現場の遺物の上にドタッと寝そべったままシャッター切っていたり、発掘物の上に乗っかっていたりする現場を多数見てしまった。ずっと記録を取っていた僕は映像でも残してしまっているが、ある意味使えないんですよね。(トルコで放送されたら日本人として恥ずかしいなあ)
これが飛鳥古墳だったら...そんなことやったら袋叩きですよね。遺跡の壁面にもたれたり、上に乗ったりしたら...。

なぜ報道チームを入れる日を研究所所長のトゥファン氏が指定してその日以外入れたがらないのか、報道チームもわかってくれているのだろうか?

それぞれ良好な関係を作られているチーム同士なら、その順番や時間割を作ることで、逃げない被写体の場合、より効率よい取材ができるはずだ。そのことがわかっているチームが幸いこのトルコ軍艦取材の際に来ていたので、報道j開放日にNHKさんをはじめ、朝日新聞社さんとかお互いに仕事上のお付き合いさせていただいているチーム間に恐縮ながら僕が話をさせていただいて、タイム割をさせていただいた。結果いい取材になったのではないだろうかと思ってます。
さらにご提言をさせていただけば、こと水中という環境での取材なら、水中映像祭などに出展しているプロの映像を見ていただけばわかっていただけるはずだが、僕ではなくとも、その道のスペシャリストに発注した方が、3年~5年サイクルで機材を買い替え揃えるより、ずっと安いコストでいい映像と素材が視聴者読者に届けられるはずですが.....
BBCやナショナルジオグラフィックチャンネル、アニマルプラネットがすごい映像を流し、映画でその集大成がヒットしたのも外注のプロフェッショナルに発注してるからなんですよ。
NHKは別格。世界最大の水中班ですからね。160人の選りすぐられた水中の精鋭で構成されてますから。(やりたいという志願者は4倍はいるらしいが、落されているとか)

これを民放がまねようとすると、膨大な予算が必要だということに
気づいてほしいな。

そろそろ、民放さんの報道トップの方も、新聞社のデスクの方も外注のメリットに気づかれる水中撮影経験者が増えてきているはずです。
いいカメラマン紹介しますよ!日本各地の。
もちろん自分の地元の仕事くださいねという本音とオチも付くのですが...笑。
.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エルトゥールル号3

Hq9r4745水深15m付近で発見された、当時の水兵が付けていたと思われるバッチ。
このバッチにはトルコのマーキングが見て取れ、今現在の軍服と若干ディティールが異なるものの、ほぼ同じデザインになっている。この写真はトルコで最も大きな新聞社の一面で大きく扱われて掲載されたという。
持っているのが今回の発掘調査チームのリーダーであるトゥファン氏。この他にも当時のものがずいぶん発掘された。
トータルで1200点を超える遺物が今回引き上げられ、保存処理にかかっている。昨日19日最終的に串本にて記者発表が行われたはずだ。(僕は雑誌記事編集等で先に帰っちゃった)
とりあえず第一弾は来月10日発売の月刊ダイバーでこの模様はお伝えします。
買ってみてみてくださいね!

いろんな手法や、海洋考古学のありかた、ほぼ1ヵ月に及んだトルコ海洋考古学研究所の人たちとの交流から、伝えたいことがいっぱいありすぎて、これから様々なメディアでの露出を踏まえて動いていきます。
多くのニュースメディアが取材をし、このトルコと日本の関係を報道していくはずですが、僕が現状でおかれているスタンスは一報道者ではなく、完璧にトルコ海洋考古学研究所のチームの一員として動いています。
したがって、報道では入れなかった現場や報道陣が取材されていない部分もたくさん見たし、経験してきました。
この記録作業はハイビジョンカメラとスチルカメラで行ってきたのですが、今回僕自身も記録にあたって、ちょっと前年から考えていたことを実行。
ハイビジョン映像収録時にリアルタイムで自分でレポートをフルフェイスマスクを使って音声収録してみました。
一日はトゥファンにもフルフェイスを付けさせて本人にもレポートさせたのですが、
作業に制限が出るので(動きにくいとか息苦しいとか)あとは自分がほとんど日本語でしゃべっています。この模様は今年に露出することが日本では難しいかもしれませんが、前年のもの含めて、先々でまとめてオンエアできるでしょう。
トゥファン氏とも日本での映像使用権について、こちらに全面的に任せてもらえる関係になったので、遺物里帰りの2010年目指して、毎年このシーズンに撮影を続けることになります。Hq9r4868
国内だけではなく、トルコのナショナルジオグラフィック誌との連携、アトラスというヨーロッパの雑誌(ナショジオのヨーロッパ版のような自然科学誌)での露出もしていきます。
お楽しみに!
左の写真は和歌山県議会の方々が表敬訪問された時のもの。中央ポコンと背が高いのがトゥファン。
右端が僕です。トゥファンと串本町内をうろついていると、おばあちゃんなどは僕もトルコ人だと思うのか、挨拶すると、「日本語しゃべらはった!」と驚かれたことも…苦笑。

下が今回のプロジェクトのスタッフジャンパー。インナーフリースが取り外して単体でも着ることができるすぐれもの。中央のベルタさんが着ているものが僕のものになることに・・・
気に入って最近着まくってます。Hq9r5268
715659750_229

| | コメント (4) | トラックバック (0)

エルトュールル号2

Img_0502エルトュールル号の遺物捜索活動も終盤を迎えるにいたった。
今回は前年までの単なる上からの金属探査や、ソナー探査、目視による遺物の確認以外に、本格的に掘り起こしての捜索が行われている。
前のブログで、テストパターンのような3D画像作成用のチャートをご紹介しましたが、今回はドレッジシステムのお話です。
ドレッジシステムとは水中考古学の世界で取り入れられている手法で、水中考古学の父といわれるテキサス大学のジョージ・バス博士が考案したものだ。これは水中遺跡発掘や、古くに沈んだ沈船を発掘する際に有効な方法だ。
ふつう水中で砂や小石が降り積もった部分を手でどけてみるとわかるのだけれど、あっという間に周辺に煙幕のように懸濁物が舞い上がるもので、それが視界を遮り、しばらく沈静化するまでじっとしているしかない。
当然のことながら、そんなに効率の悪いことはやってられないので、このドレッジシステムを活用することになるのです。
船上にエンジンを備えた水中ポンプを設置、長いドレンホースを発掘現場まで引っ張り、水流を意図的にコントロール。
吸い込む巨大な掃除機のようなもので砂泥を取り除きながら埋もれた遺物を探し出すのです。吸い込みすぎて、金属製のピンや小さなパーツを紛失しないように、注意深く刷毛で払いながら吸い込んでいく作業は完全なる手作業です。
水温14℃の海でじっと動かず70分から80分間作業するのはほんとうに大変な作業。
これが午前午後と連日続くわけだから体力的にだんだん消耗していく。
しかしながらその努力に見合った見返りとしての遺物が数多く挙がっている。
この詳しい話と写真は月刊ダイバーとナショナルジオグラフィックで順次ご紹介していく予定だ。お楽しみに!!

下の写真はトルコ海洋考古学研究所の所長トゥファンさんの娘さんの「アダ」。とにかく愛嬌がよく、疲れた我々の心を和ませてくれる存在だ。

なんでも息をこらえての潜水が得意なようで、将来はフリーダイバーになるのかな?

水温の低い今の時期ゆえに潜る能力は見せてもらってないけれど、とにかく元気にエルトュールルセンター内を走り回っている!708341123_145 Hq9r4362

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サンゴの白化

001hanabira6最近ニュースをにぎわせているサンゴの白化現象。石垣島周辺の平均水温が30℃以上から下回らないことが例年の4倍以上の長い期間続いていることかららしい。
さらにホワイトシンドロームという得体のしれない伝染病っぽいのまで蔓延しだしているという。
海水温の上昇と温暖化という切り口で、多くのマスコミが串本や四国大月町のサンゴ群落を取り上げ、ここにはすごい群落が広がり出しているということをテレビ番組等で取り上げ出しているが、こちらは世界最大級の暖流「黒潮」の蛇行の影響も大きく、平均水温との絡みが非常に難しい。
1月に21℃になったかと思えば、夏場に突然18℃とかに沿岸がなったりもしますからね
とはいえ、地球全体の温暖化は確実にすごいスピードで進んでいるようです。地球全体規模では温度上昇のスピードがかつてないほどのようです。すぐ温度上昇する気体と違い、暖まりにくい膨大な量がある海水が温められるエネルギーはとんでもないものです。

45億年前から地球上に酸素を作り出してきたサンゴの祖先ストロマトライトは氷河期も乗り越えて今まで生きてきました。恐竜が我がもの顔でのし歩いてきた今よりきっと平均気温が高い時期もね…ゆえに生息分布域が変わるだけで、彼ら自体にはそんなに大きな影響はないのかもしれません。それよりも彼らが北に生息しだすということは、海藻はさらに生えなくなり、食料資源の分布域が変わる。
生態系がもっと違う方向で変化してしまうことが我々人間にとって脅威のはずです。
自分たちの明日食えるものがなくなるという脅威。
そろそろそっち方向でマスコミは動かないといけない気がします。

写真はHPのTopページにも出していますが、約20年前に沖縄西表方面で大規模な白化現象が起こった時の写真です。
サンゴは、渇虫藻が抜けてしまうと呼吸のバランスが崩れ、栄養分も得られなくなり死滅してしまいますが、イソギンチャクもまた渇虫藻類を住まわせていてこれが同じ時期に前回抜けてしまうという現象が見られました。イソギンチャクの場合は死滅せず、水温が安定してくると元の褐色が戻ります。でも栄養状態は悪いわけですね。
「わあーキレイ!かわいい!」と言われることの多いこの写真。
実はハナビラクマノミ君の住み家は非常に健康状態の悪い瀕死の状態だったのです。
この写真20年前から僕も撮れていない訳で、写真派ダイバーの方、今行かないと撮れないかもよ。
でも来年からも、ずっとこうだったら怖いよね!

| | コメント (5) | トラックバック (1)