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4億年の神秘

Shiroboshi93_2 ずっと追いかけていたシーンについに遭遇。
四国甲浦の浅場に産卵行動のために上がってくるシロボシテンジクというサメの交尾行動を一部始終撮影できたのだ。
ハイビジョン映像なので詳細部もバッチリ。
肝心かなめの部分はそのうちしかるべき露出方法で皆さんに見ていただくとして、サメやエイの交接行動について僕自身まったくの知識不足だったので大阪海遊館の西田館長を尋ねてきた。大阪海遊館は開館時カレンダーやポスター、公式ガイドブックで撮影に入ったことがあって、あそこの水槽のほとんどは潜ったことがあるのです。そのときに西田館長にはお世話になっていて、それ以来久しぶりの再会でした。
西田館長はさすが専門家。熱く語っていただいた生態は驚くべきものでした。
サメなる生き物は軟骨魚類として数億年にもわたって今の形態に変化してきたわけで、進化した部分と、まったく変えていない部分を持ち、交接行動を取る事が知られている。
魚類の場合、メスが産み付ける卵にオスが精液をかけて終わりというものがほとんどだろう。サメは体内器官としてアンモニアの分解能力が進化していないとか言われるが、生殖器官は発達する方向で独自の進化を遂げている。
クラスパーという交接器をオスは2本持っているわけだが、この中には骨格も存在し、左右に自由に曲げることができる。
これは腹びれが発達したもので、小さなひれが筒状に丸まっていると考えればいいだろうか。
オスの精子貯蔵庫には海水を吸い込むことができ、ここから圧をかけて排出するのは他の魚類も同じ。ただその受精率を上げるためにただ振り掛けるだけではなく、筒状に丸めた変形したヒレ、クラスパーを使ってメスの体内に直接送り込むことができるように進化したのだ。
Shirohoshi83 だから哺乳類のペニスとはまったく違う構造だという。
メスは受け入れた精子を長期保存する能力を持っていて、かなり後になってから順次受精卵を作り出すことができる。
すごい進化だね。
メスに噛み付いて交尾するのだが、このときメスをひっくり返すような行動を取る。
これはメスのサメのほとんどがそうらしいが、裏返しにされると動けなくなるようで、交接が確実に行なわれるようにできたメスの本能らしい。
オスもそのような状態になると動けなくなるものもいるらしいが、メスのほうが圧倒的にパーセンテージが高いらしい。
他のサメやエイの特殊な交接方法にいたるまでいろんなことを1時間以上にわたってお聞きしてしまった!
目からうろこが50枚は落ちたな・・・
おそらくハイビジョン映像で捉えられた世界初の映像。
お楽しみにね!!

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エチゼンクラゲ

1h3x9505エチゼンクラゲが長崎県壱岐方面で大量発生したと、ひと月以上前に情報収集していたが、当然のことながら対馬暖流はこいつらを運ぶわけで、隠岐にはそろそろだろうと思って先日行ったわけです。
目的は実は他にありまして、まずはマダイが今年は大きいのが沿岸に多いという事前情報からこれをハイビジョンでおさえたかったのが一つ。
もう一つはハダカカメガイの暖流系が前回見られた時がエチゼンクラゲが大量発生した時だったのです。
今回はこいつをムービーで撮りたかった。結果はとりあえず一個体だけでしたがきちんと撮れました。
さらにもうひとつ面白い、日本海初記録種と思われるものも撮影したんですが、こちらはここではなく、別の媒体なりで出しますね。

エチゼンクラゲはストックとしていろんなカットをハイビジョンも新しいデジイチででも撮っておこうと思っていたのですが、これはこれで面白い発見がありました。
1h3x9514 ここに外洋から流れ着いてくるエチゼンクラゲは触手も長く、傘の部分がきれいな個体が多いのですが、沿岸に近づくにつれ、傘の周辺がちぎられる形でボロボロになって行き、同じ日本海でも越前海岸あたりに姿を現す頃には傷だらけのものばかりになります。

隠岐布施でのフェイバリットポイント「飯美グリ」ではたくさんのウマズラハギに囲まれるように襲われているエチゼンクラゲを多数見ました。傘の周辺を集中的に攻撃。だんだん食われて行くところを見ていると、悪者扱いされることの多いエチゼンクラゲも、魚たちにとってはごちそうなんですね。

越前方面で見るこのクラゲはさらにぼろぼろになって漂着するわけですが、かねてから傘の中央部分がボコンとなくなっている個体を見て、これはどういうこと?
と思ってました。厚みがあってゴムのように固く、食いにくい丸い形のここをウマズラハギ達が食いちぎれるわけではなく、いったい何がこういう捕食をしているかが僕にとっての疑問の一つだったのです。
1h3x9503_2 次の写真を見ていただくと一目瞭然。
1mを超える巨大なマダイが急接近したかと思えば、一瞬でバコンと傘の中央を齧りとったのです。

びっくらこきました。
これをムービーで撮りたかったが、手にしているのはスチルのみ。接近していくところを見ながらカメラを構えていたものの、まさかかじりつくとは思わなかったので、食った直後にシャッターを切るのが精いっぱい。マダイが口に含み切れずに咥え直してるところが偶然写ってました。

害ばかりが騒がれるエチゼンクラゲですが、これは漁民の網にかかって大変だという問題がクローズアップされているだけで、実は魚たちにとってみれば恰好のごちそうが流れてきているだけかもしれません。

釣り餌にすると案外食うかもね?!

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本当に温暖化?

Hamafuefuki01関西テレビの「よーいどん」という番組の関西ワーカーというコーナーで、日頃の活動ということで密着取材を受ける形となったのだけれど、30分ほどの長い尺で登場となった。
ご覧いただけただろうか?
当然のことながら、串本の海を外すことができないわけで、串本にも取材陣が来ることに。
これがまたテレビ和歌山の「きのくに21」という番組の水中撮影を行なっているところを撮りたいということで、テレビ和歌山サイドにお願いして、この日程に合わせて行ったわけです。
ところが当日あいにくの天気になりそうということで、テレビ和歌山は延期。
まあ編集する日程的な問題や、オンエアが近付いているということで単独取材になった。
カメでも撮りましょうか?ということでスチルを持ってグラスワールドに潜ったわけです。
2ダイブ潜ってアオウミガメとはお約束のように3個体と遭遇。
その2ダイブ目のこと・・・
カンパチの群れに囲まれたかと思えば、その奥から何やら別の群れが近付いてくる。
透視度があまり良くないので、ちょっとダッシュかまして群れの先のほうに回り込んでみた。
すると、どうみてもハマフエフキがすごい群れをつくっているではないか。
すごいなこれはと思ったのだけど、上がってスタッフにいっても魚の名前がちんぷんかんぷんなので、のれんに腕押し。
番組の中でネンブツダイがキンメモドキという表記になってたのでまあ仕方がないのですが・・・
千葉県以南にこのハマフエフキは確かにいるんですよ。
でも本来の生息域はさらにもっと南の普通種であって、串本でも数匹同時に見れたらいいだろうというところ。
ところがこのときは違った。
明らかに100匹以上の群れなのだ。それも小さな幼魚ではなく
成魚に近いサイズ。
この海域が通年の越冬可能になって、繁殖海域になってることは間違いないなと思ったものです。これはちょっとしたニュースだったと思うのですが、このカット、きちんと伝えるにはやはり新聞や報道媒体だったなあ、と後悔がのちほどやってきた。
Hamafuefuki022 左の光景がグラスワールドだと思えますか?
ダイバーで経験者であればある程、驚きの光景だとわかっていただけると思います。

本当の僕の仕事のドキュメントはこういったところにあるんですが、まあ、主婦層相手にした時間帯の人気番組ゆえ、わかりやすい魚で、きれいな海にタレントが絡んだ方がより視聴者受けすることはわかっているんですがね・・・

それにしてもこういった魚種がどんどん増えている串本は、やっぱり水中が亜熱帯区なんですよね。ラムサール条約登録されたサンゴ群落はどんどん活気が出て、そのサンゴが育む魚たちがこんな風に豊かになってくる。
温暖化もよくいわれるところですが、黒潮の接岸傾向が続いていることがより大きな影響を与えていると思っています。
黒潮は偉大ですね。

PS. 取材といえば、

中村征夫さんが主導でスタートしている
「知恵プロジェクト」

日本沿岸に消えゆく漁業を映像化していき、最終的には劇場公開用映画にまとめるという
プロジェクトがいよいよWebで一話一話公開され出しました。

本日スタート!
僕は四国甲浦でとりあえず一回目絡んでます!
http://www.chie-project.jp/

吉村さんの文章いいなあ!征夫さんが信頼しているといった言葉がよくわかる!

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撮影開始

P10406952 ドキュメンタリー映画のクルーの一人として撮影をさせていただく形で参加をさせていただく第一段の撮影がスタート。
無事収録が終了。
これは三年以上の撮影期間をかけて作られる劇場公開を目指すもので、「知恵プロジェクト」というネーミングで水中写真家中村征夫さんが企画されたものです。
最終的な目標目的は劇場公開のみならず、その後地方自治体を周る映像を作り、全国の教育機関や多くの方々に消えゆく漁業や伝統的な漁法を見ていただく記録映像を残そうとするものです。今回の撮影は四国甲浦で行なわれたのですが、天候にも恵まれ、海況もよく、スムーズに収録終了。
征夫さんはスチルで登場する人物の生の姿をじっくりと切り取り、写真展や出版物にすることも踏まえたトータルプロデューサーであり監督!
僕は水中映像記録をハイビジョンカメラで行う担当でした。
この模様はメイキングをTV番組や、WEBサイトなどで順次紹介されていきますので乞うご期待!!

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海 愛のかたち

Shionomisai紀伊民報という和歌山の新聞で毎週末連載をしてきた「うみ愛のかたち」という連載。
最終面カラーで結構大きなスペースをいただき、読者からの声も結構いただいてたようです。
毎週末ということもあってかなり原稿に苦労させられてきたものでした(海外に行ったり遠方に行くときには書けないので事前に書きだめしたり)。
これが本日最終回を迎えました。
編集担当の許可を得て、最終回原稿をここで公開しちゃいます。

黒瀬川(黒潮)

5年あまりにもわたって続けてきたこの連載もついに200回を数えることとなった。様々な海の中の愛をテーマに、人とのつながりも含めていろいろな世界を一つ一つ選ぶことは面白い経験をさせていただいたが、自身も自然環境を考えることが多くなった。黒潮という流れは世界最大級の暖流で日本沿岸に多大な影響を与え、紀伊半島は本州で最もその影響を色濃く受けている場所だと思う。巨大な川のように大きく大蛇行する黒潮は、黒瀬川の異名もある。さまざまな生き物の命を育み、生態系を保つ働きを伴っている。単一のものだけが増えて繁栄するものではない。黒潮に惹かれて通い詰めた紀伊半島の新たな沿岸環境という側面を違う形で皆さんにまたご紹介できる機会を探っていきます。長い間この連載を支えていただいた読者のみなさんに改めて御礼申し上げます。それではまたどこかで!

 

写真・・・本州最南端潮岬に大蛇行し接岸する黒潮

まあ、今までずっと生き物写真だったのが、最終回は沖の青々と見える黒潮本流にしてみました。沿岸環境考えないとね!

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大鍋発掘物語

1h3x7487串本海中公園でエルトゥールル号発掘プロジェクトの今年の引き上げの目玉だったクッキングポッドをメインに据えた特別展が始まる。4月1日から来年の1月まで現物のクッキングポッドを専用アクリル水槽に入れて一般入場者に見ていただくという企画だ。このA1ポスターが仕上がってきて、手元に届いたので、まず近所の行きつけのJazz喫茶サンタモニカに貼っていただいた。
トイレの中にでもと言ったのだが、入口外側に向いてべたっとマスターがはるように指示。
通る人でもなんじゃこりゃ?って見れるところに貼ってくれたわけで、でかいので嬉しいやらちょっと申し訳ないやら・・・
このクッキングポッド、600名を超えるエルトゥールル号乗組員の胃袋を航海中満たしてきたもののはずで、当時の遭難者、助けられて本国に帰った人たちを知る遺物としてなんだか僕たちに語りかけてくるような気がするのと共に、じっと見つめていると乗組員の想念のようなものが詰まったものだったのではという、言葉にしにくい何かが伝わってくるような気がしています。
来年の発掘作業時まで、腐食や変質を防ぐ意味で、また脱塩する必要性から水中で保管して、一週間に一度水を入れ替える必要があるのですが、海中公園が保守管理をすることに同意してくれ、どうせなら一般の人にも見ていただいた方がいいと、直径1mの円柱形の専用水槽を特注。来月から一般公開することになったのです。
ここで展示の一環として流されることになっている引き上げに至るまでの記録映像を現在制作中です。
ほぼタイムラインは決まって、音声も入れてあとは細部の調整。
音楽は「飛んでイスタンブール」の庄野真代さんのトルコ&日本の友好曲「誓い」を入れています。この展示限定でご本人とキングレコードの使用許可を得ての制作です。
どんなふうに水中にこの大鍋があって、どのような形で引き上げられたのかが来場者の方によくわかる構成にしたつもりです。串本を今年訪れたらぜひ覗いてみてくださいね!
もちろんこのポスターも僕が撮影した写真ですが、1DsMk3のオリジナルハウジングを使用しています。
どこかこのポスターを目立つところに貼っていただける方、いらっしゃったらご連絡くださいね!

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「和」なごみ

Hq9r7169_2和歌山県の広報誌、「和」・・・なごみ
という小雑誌のリレーフォトエッセイに登場させていただいた。この広報誌、実は昔も一度登場させていただいているのだが、当時とは大きく誌面が刷新され、内容が大幅に変わってきている。
このフォトエッセイではわかやま100景ということでいろいろな和歌山の風景や風物詩を切り取った写真が登場してるのですが、僕ならではというと、やはり水中。
串本の水中景観をとらえたこの写真は実は紀伊民報のお正月一面を飾ったり、代表的作品の一つに数えられると思う。この類似カットはDiver誌面でも使っているのだけれど、半水面専用のポートを自作、30cmはあるアクリルドームなので、少々水面が大きい波になっていてもだいたい狙い通りのところに水面が来てくれる。
この撮影時も結構な風があって水面が大きくざわついていたが、むしろいい感じで水面の波がかぶってくれて臨場感あふれる作品になったと思っています。
南の島で撮影した際、下が砂地で明るいケースでないと水面上と水中の明るさに差ができすぎてしまうのですが、この撮影場所である串本のサンゴ群落は空気中の明るさに対してかなり暗いのです。
そのため、NDフィルターを切って貼り付けて水面上の臨場感を自然な感じに持ってきています。こういった撮影をする際、行き当たりばったりではなく、水面上の明るさと、水中の明るさをきちんと測って、その上でどのような明るさになるフィルターをどのくらいのパーセンテージの割合の画面比率になるか考えて貼り付け、ハウジングの中に収めるといった作業が必要になるわけです。
また水中で動いてくれるモデルさんとの意思疎通も大事です。
どんな画にするか頭の中でイメージしてそれを伝えるのも大変。
空気中よりも仕込みが一発勝負となる点は仕方がないですね。
Hq9r7171 今号の「和」はこんな表紙です。今週から各地方自治体や全国の役場、日本全国いろんなところで配布がされているはずです。この表紙の龍を彫っている人も実は知り合いで、こんなタイミングでともに取り上げられるなんて縁みたいなもの感じるなあ。

そうそう巻末のニュースシーンではエルトゥールル号関連のカットも載せています。興味が湧いた方は和歌山県広報室が無料配布してますので全国お近くの自治体で探してみてくださいね。その他の内容記事も充実していますよ!

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帰って行った

090219_221301昨夜遅く、イスタンブール行きの関空発直行便で帰って行ったTufan一家。
見送りにゲートまで行ってきた。
この時間帯というのもあるけど関空は閑散としてますね。ハブ空港を目指して建設されたものとしては、10時から11時でこのエンプティな光景はさみしい気がします。
自由に走り回ったりできるので、アダとボラの二人ははしゃぎまわって所狭しと動いてました。
荷物の多さはちょっとビックリ。
宅急便の到着場所から運ぶのを手伝ったのですが、すごい荷物の量に周りの人もびっくり。
四人家族がビジネスクラスで帰るんだけどオーバーアクセスが86kgと言ってた。ビジネスでこれだからすごいよな。ごくろうさま。
アダには毛糸でソックスやニットキャップが作れるおもちゃの編み機、ボラにはフェラーリのラジコンカーをお土産に!
ラジコンカーは電池をわざと入れずにあげたのだ。
昨年チョロキューみたいな簡単バージョンラジコンカーをあげたら空港のがんこ寿司ですでに走り回らせて暴れまわっていたので、今年はちょっとさらに大きめで速く走るやつを選んでしまったので、わざと電池は買いませんでした。
ボドゥルムに帰ってからのお楽しみにねと・・・
帰る前にも少し打ち合わせをしていたのですが、5月か6月にどうもトルコに行かねばならないようになる話が濃厚になってきました。
日本のダイビング雑誌で水中遺跡ポイントの紹介ができないかという話と、日本で行なう写真展にやはり現地、地中海を含めた水中水族館や発掘調査場所数か所、観光地を交えた展開でできないかという方向性で、今回のスポンサーであるトルコの銀行YapiKrediとトルコ航空と掛け合ってくるということでした。
日本でもサポートしてくれそうなところとこれから僕自身も折衝を重ねていかねばなりません。
またトルコサイドでは予定していた会場以外に、巡回展としてトルコで一番大きな博物館でする可能性が出てきたと帰り際Tufanが言ってました。
なんだか大きな展開に発展しそうな予感。
090220_121201 写真は帰り際もらったお菓子セット
「すぐにまた会えるよな」
とTufanとBertaさんと抱擁して別れました!

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新兵器

1h3x3528全然違う仕事に移るため昨日は大阪に戻って、某大学内を歩き回ってました。ロケハンです。
なんだか僕が通っていた大学でもないんだけど、自分が通ってた頃のことが脳裏をよぎったり、ちょっと講師で行かしていただいている母校の大阪芸大となんとなく被る部分があるなあと思いながらなんだかリフレッシュできる一日でした。

リフレッシュといえば、
この今年のエルトュールルプロジェクトから参加し出した新しいニューカマーをちょっとだけ紹介。
この黒いボディーはグラスファイバーとカーボングラファイトをコンポジットして製作。中身はCANON1DsMk3
35mmフルサイズ機としては今のところ世界最高水準の性能のデジタル一眼です。
このクラスはなかなかハウジングが製作されず、自分でこれだというのに出会えないので、なんと今回半年以上の歳月をかけて、自分で作っちゃったのです。パーツ類は過去に自分が使っていたハウジングから移植したり、自分で作ったりして作り上げた世界に一台しかないものです。
ポートはINONのものが付けられるように設計。光ケーブルを使ってマニュアルでFULLにストロボ発光ができるようにプリ発光はさせないようにしています。1h3x3529

もうひとつ、リブリーザーダイビングではこれがないと潜れないダイブコンピューター。
VR3のご紹介。1h3x6602 こちらは一般的によく知られているレジャーユースのダイブコンピューターとは大きく異なり、基本で使うガスが3つまでセットされるからVR3なのですが、ピンナンバーという後から買い足すソフトを足していってバージョンアップすると、エアーとナイトロックスの水中切り替え、ガスを計算する必要のある10種までプリインストール(水深に応じて段階的に違うタンクを用意していく)。そして自動的に酸素分圧を一定にして潜る、全閉鎖式リブリーザーに対応していくようにバージョンアップすることができるダイブコンピューターなのです。
これを今後のダイビングのパートナーとすることができたので、(過去リブリーザートレーニングの時には使ってましたが)
行った先々でお会いするダイビングガイドやインストラクターの方々で興味のある方にはお見せできると思います。
中の基本ソフトも改良ビュールマンZHL-16とそれを元に水深変化に応じたDEEPストップ機能を加えたソフトの選択ができたり、(Deep Stopはワンダイブで何段階も行なわれる)自分で安全比率を10%刻みで50%まで上げることができるのです。詳しくは追ってこのブログでも紹介していきますね。
9日の夜に串本に戻って再びTufanと合流予定。
このときに新たなダイコンもテスト予定です。これは5月の新製品らしい。

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一度大阪に・・・

061写真は調査時にベルタさんが水中ノートにとっていた現場海域の水中マップの書きかけを撮ったもの。
こうやって書いたものをトレーシングペーパーに書き込み
元となる海底マップに貼り付けてだんだん完成に近づいていく。
ただし海域内の遺物は掘り起こすたびに上に現われるものが引き上げられるとマップの中の遺物の位置関係も変化するし、さらに掘り起こして新たな遺物が出土するとそこに新たに重ねて記述するのが記録としてわかりやすい。
ゆえにトレーシングペーパーなんだと納得。
マップ内のエリアは番号で分けられていて、この出土順をわかりやすく確認するのに僕が記録しているVTRや写真が役に立つのだ。
ただ単に掘り起こすだけでなく、その位置関係や番号札を持ち込んでいる引き揚げケース内の中に入れていてまずこれを撮影しなければならない。
2チーム体制で交代で潜るときに、少し時間をずらして入って両チームを撮影しなければならなかったので、僕が入水するタイミングはちょっとづつ異なっていたのだ。
僕はJOKERだと言われていたのです。
昨夜はこのマップの複写や最終日に引き上げられた大きな混合構造物を夜間に駐車場内で撮影・・・スタジオのバックに収まらないので・・・
これを終えて就寝。翌朝から荷物をかたずけて、いったん大阪に帰ってきました。
この引き揚げ作業とは異なる仕事の打ち合わせが入ったのです。
この打ち合わせやロケハンを終えたら、また串本に9日か10日に入ります。
いろいろ頼まれてるテストもありまして・・・
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エルトウールル号は木造船で60mを超えていたという。
考えたらでかい船だったのですね
広範囲に沈没後遺物が拡散しているのは
当たり前の話だと気づいたのは海底マップ制作の途中の話。

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