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2011年7月

トニー・ウーさんと呑んで

Maguro002 かねてから尊敬&敬愛するカメラマンの一人トニー・ウーさんと飲む機会を得た。

彼の作品群を見ていてその探究心、突き詰めていく取材方法に非常に興味があったわけだが、今回じっくり彼と話してみて思ったことは、器材に対しても追求していく考え方に非常に興味がわいたということ。

僕自身90年代からずっと思い続けてきたこと、ワイドアングルレンズの描写性能の違いをずっと機会があるごとに説いてきたのだが、これがわかってくれる人が本当に少なかった。フィッシュアイレンズなどの超広角レンズは、その設計にカメラメーカーが真剣に取り組んで、収差補正などを10群13枚構成とかでおこなっているはずで、非球面レンズの導入などで高価なレンズになっている。

ところがハウジングメーカーはドームポートの設計にかんしてあまりにも無頓着。

高い割にマスターレンズの性能を1000円レンズにしてしまっているものも多いのだ。

このことは過去のこのブログでも書いていたのだが、トニーもまったく同じことを考えていたらしい。やたらと話が弾んだ。

いいものを探求する必要性。プロとして隣の同業者に機材が原因でダメじゃんとなるのは馬鹿みたい。同じ被写体を追いかけて、描写性能の悪さで差がついたらこれほど悲しいことはない。そんなこんなでハウジング作りに進んだ僕と同じ考え方をトニーもしていたのだ。

その売り込み先を海外に求めていったトニー。

スチルのみならずムービーでも、いいものは海外で売れる。その言葉にお互いにうなずきながら酒を酌み交わしたのだ。

やはり彼と呑めた事は,僕の中で大きな変化が起こったようだ。そう、追求していくこと、今の機材で満足しないこと。その努力が新たな映像、画像を生むのだという当たり前のことをあらためて気づかせてもらった。幸い開発面で協力的になってくれているメーカーさんが僕の周りに集まってきています。精進しなきゃね!

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アオリイカの産卵

先日アオリイカの産卵行動を珍しく今の時期に撮影できたことを書きましたが、この続報などを・・・

串本でのアオリイカの産卵は例年5月GW前後から始まり、約1ヶ月行なわれるのが普通。ところが今年は6月から始まっていた。

近年水中の生物の行動パターンが微妙に変わってきていることに気づいていたのですが、この7月中旬にアオリイカが産卵していたのは台風6号とも関係していたのかなと、ちょっと思ったのです。

昔から台風が多い年は、アオリイカが深場に産卵するといわれてきたのですが、今年は多くのアオリイカたちが先月、人工的に入れられた産卵床を避けるかのようにさほど深くない場所に産卵していました。

先日偶然「アミハタ」というダイビングポイントで産卵しているカップルを見つけたのですが、ひょっとすると彼らは、以前に産み付けた浅場の卵が台風が来ることでうまく孵化しないかもしれないと思って再度産卵していたのでは?なんてことを思ったのです。

この映像、例によって3Dで撮影したのですが、3D向けのアングルを探しながら撮っていたのですが、ちょっとした疑問がありました。

いままでさんざんアオリイカの産卵シーンをVTR&スチルで撮ってきたはずの僕が疑問に思っていたのが、本当にあんな短時間で産み付けたのがちゃんと一房づつ産めているのか?ということ。  実際にすぐそばで見ているときにメスはこちらに警戒しながら同じ場所に産み付け続けるのですが、本当に短時間で離れては産み付けを繰り返します。

その産み付ける場所が奥まっていることと、10本の足で隠すように産み付けるので、本当に産み付けるのがどのように行なわれているのかが、映像では確認できなかったのです。

それが今回3Dで撮影することで、従来の2Dアングルとちょっと違った角度から狙ったことでこの産卵時の卵がどのように身体から離れるのかが写ったのです。

ちょっと興奮!  この映像の一部は今月25日、26日と大阪でPanasonicが主催する展示会会場で僕自身トークと合わせてご紹介ができると思います。お楽しみに!

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キヤノン7D

Img_63472_2 本日発売のほとんどのカメラ雑誌に掲載されているキヤノンの比較広告に登場しています。  「緻密」と「動感」を5Dと7Dで対照したシリーズ。

さまざまなジャンルのカメラマンが毎月登場しているが、今月は水中ということでお話をいただいた。5Dを使って緻密な画を狙ったのが、同業同年齢の豊田さん。

僕自身は7Dを普段からRecseaのハウジングに入れてマクロ撮影を行なっていることと、動感豊かなのをやりたいとキヤノンさんに、少しリクエストしたことから、こっちを担当。ここに載せてるマグロ写真は同じときに撮ったちょっと別カットなのですが、キヤノンに使われている方はクロマグロの捕食シーン!

これを3DA-1というビデオカメラと、この7Dで狙ったわけです。

この写真は依頼が近畿大学からのもので、同大学が世界で初めて3世代目までの完全養殖に成功した紀伊大島で撮影したものです。ここに出てるのは2世代目で約50kg。

初代は200kgまで育ってました。ここの担当教授いわく、捕食シーンはいろんなカメラマンにお願いして撮影敢行してきたが、いざカメラを水中に浸けると捕食しなくなっていたそうだ。 この日はマグロ君たちがご機嫌だったのか、バクバク食ってくれていた。

7Dの高速連写性能とAF性能を利用したとはいえ、ハウジングの扱いやすさも重要。

そういう意味で、水中重量が重くなりすぎないRecseaのハウジングを使ったことも成功した一要因だろう。振り回しやすいからね。

案外、昔のフイルム時代に比べて、水中で重いハウジングが増えちゃったと思っている。1Dsmk3用のカーボンハウジングも水中重量を抑えたいというのがあったんだよな。

Maguro200kg_2 写真左のマグロは3世代に繋がった時の初代完全養殖に成功した200kgクラス。これが走ると本当にすごい迫力なのだ。マグロは最速で走れば、時速120kgで泳ぐと言われてます。これが走ってぶつかれば、堅い生け簀の柱でもなく、網に当たるだけでも、その衝撃で自分の脊椎が折れてしまって死ぬといいます。

実はこの撮影数日後、例の震災が起こりまして、津波によってこのいけすの中のマグロ君たちはパニックになって80%が衝突死したそうです。3D映像も含めて貴重な資料になったと近畿大学水産科の方からご連絡をいただきました。完全養殖で一から3世代目までトライするとさらに最短でも6年はかかるそうです。

完全養殖の試みはまた一からスタート。

こんなところにも復興の努力が始まっているんですよね!

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サンゴの産卵狙い

A09i37762 3Dでサンゴ産卵を狙おうぜとうちのボスと話してた。
もちろん、沖縄などではなく串本でだ。
串本にするのには理由がある。
海中公園地区であり、保護もされているのだが、サンゴたちが生息しやすい環境が整っていて、たまたま1970年に作られた展望塔がうまく海域を囲むようにできていて、産卵がされるとよほどうねりがない限り、卵がまっすぐ上がっていくことが多い。
そのために狙える画が他とは違うのだ。
今日は残念ながら産卵には至らなかった。
が、しかし、日中のダイビングでこの時期に珍しくアオリイカの産卵を
じっくり撮ることができた。
今までにもSD,ハイビジョン、古くはHi8でも撮ってきた被写体だけど
今回は3Dで撮れた。

そういった意味ではホクホクな心境なのだが、台風がやってきて、明日以降まともに撮れないだろう。一日だけの水中撮影。ちょっともったいなかったなあ。

月末から来月月初に再チャレンジかな。

P8282321
明日秘密基地に帰って試写するのが楽しみだ!

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