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2010年11月

芸大の講義

Geidai08 自身が卒業生でもあり、時々客員講師としても招かれている大阪芸術大学の写真学科、作家論の授業に行ってきた。

4年制の大学で芸術学部写真学科がある学校は全国にそうあるものでもない。したがってそんな数少ない学び舎で、しかも水中写真の講義というのは貴重ではないだろうか?

今回は実は放送学科対象に考えていた、今の最先端の映像表現についてプログラムで、昨今自分が取り組んでいる

4Kのハイビジョン映像水中撮影と、3Dハイビジョン映像を中心に、デジタルスチルカメラの融合を中心に話してみた。

Geidai01 朝一番の講義にもかかわらず多くの学生が聴講にきてくれたのは嬉しい限り。おそらく学生たちにとって少しは刺激になった授業だと思っている。

ここに行ってる間にアストロデザインさんから4K映像のデータを送りましたと連絡が入っていたのだが、このデータ、20分の非圧縮の撮影データを見られるようにレンダリング(コンピューターで計算演算処理)するのになんと17時間かかっていたとは以前の日記で書いたとおりだが・・・

5分のデータを送りましたので静止画で適当に切り出して雑誌等でお使いくださいとメールが入っていたので、「そうかそうか」と何気に助かったなと思っていたのだが、続きを読んで大丈夫かなと不安がよぎっている。

5分の映像を送ってくるのに使用しているのが2TB(2テラバイト)のハードディスクなのだ。どんだけデータが重いんだ?

Geidai04

写真は講義後3D映像を見ている学生たちだが、彼らには3D映像の効果的な造りこみとなっている映像を見てどんな思いが頭に残ったんだろうな?

Geidai05 この彼の手を見ると想像力が豊かなんだろうなと思ってしまうよね。

何を触りに行ってるんだろ?笑

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スーパーセミドライ

ここ三年間ずっとトライ&エラーでワールドダイブさんと作りこんできた1h3x5010 撮影目的を絞り込んだセミドライスーツ。これがほぼ完成品に近づいてきた。

このスーツのコンセプトは

1・・・水中での機動性確保(ウエットなみの動きの軽快さ)

2・・・深場での保温力の低下防止(6.5mmは浅場は暖かいのだけれど)

3・・・一人で着られること(背中横ファスナーは避けたい)

4・・・搬送にコンパクトであること。

などがあげられるのだが、ほぼ満足できるものに仕上がってきていて、85%~90%ぐらいかな。流れのある場所などでは、足首が自由に使えるフルフットタイプのフィンを使いたいし、ミューブーツを履いた状態で防水性が発揮されるようにダブルですそのシールと保護を目指してます。

1h3x5014 2mmの生地を足首で内側に折り返してシール。このシール性にちょっと改良の余地あるかもしれないが、5mmのミューブーツを履いた上に5mmの裏リペル生地をかぶせる形でスーツとブーツの一体感が出ます。当然ミューブーツ内への水の侵入も最低限に抑えられるわけです。

フルフットフィンが普段使っているサイズのままで機動力確保ができるのです。

1h3x5012 防水ファスナーは柔らかいTZIPを採用。エンド部分をベルクロで保護することで不用意な引っかかりによる開放を防いでいます。この防水ファスナー、柔らかいがゆえ首のまわりをUの字にラップさせるような付け方をすることで、着やすさと腕の運動性をストレスゼロに近付けています。

このファスナー泥や砂などの噛みこみでも壊れることが少ない優れもの。

最も大事な運動性を確保するために行きついた形です。

じゃあドライとどこが違うの?と、あるいは従来のセミドライとどこが違うの?といえば両者のいいとこどりなんですよ。自分でフロント縦のファスナーを開けられることで内部に保温材を仕込んだ時の調整もできるし(熱すぎるときなど)なによりもウエイト量をドライよりも減らせて腰にやさしく、いざとなればこのスーツ自体が浮力体としても使える。

インレットバルブは新開発のタイプで前面を押されても吸気されず、左右にバルブボディをひねるだけで量を調整しながら入れることができる。これは同社の今年からのドライに装備されだしている最新タイプ。女性でも軽い力で作動させることができますね。

さて月初からの新しい展開の取材で、おそらくこのスーツの実力が実践テストに入ります。

ちょっと使うのが楽しみになってます!

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告知しとこう

Interbee_2 今週は幕張メッセでInterBeeが行なわれる。
これは国際放送機器展で、ありとあらゆる動画撮影機器やシステム、それを放送するための機器類を一同に集めたもので、一年に一度行なわれる業界の一大イベントだ。
会期は11月17日~19日
業界の方々なら気になる新しい世代の放送機器の動向。
どういう方向に今後進んでいくのかを見る上で非常に参考になるはず。規模はさすがに大きく、ダイビングフェスティバルの10倍以上。
ここで今年はいくつかのブースで自分が撮影した映像をご覧いただけます。
Interbee2 僕も会期は現場をうろうろしてますが、午前中ならこの赤印3ヶ所にいるはずです。
アストロデザインのブースでは4Kといわれる現在のフルハイビジョンの4倍高精細な水中映像をご覧いただけます。
100mケーブルを引いて慶良間ニシバマの水深30mで撮影したアザハタ君たち・・・彼らの肌の質感、赤のグラデーション。キンメモドキたちの胸鰭の動く様子。その精細度に驚きますよ!1h3x7498
撮影時はケーブルいっぱいいっぱいで苦労しました!
そして、パナソニックの3DA-1.世界初の一体型業務用3D撮影カメラ。これをいち早く水中で使えるようにブリンプを開発したDVCさんのブースでは、御蔵島で撮影してきたイルカたちと水着美女の夢のような映像をご覧いただけます。Panasonicのブースでは別スペースで商談用の場所で流される可能性が高く、展示会場の一般の方が見られるスペースでの上映はないかもしれません。(どうなるかはPanaの人から聞いてないのですが)
でも間違いなくどこかでは流れてるはずです。
この映像は本当にインパクトが大きく誰が見ても、3Dにもっとも向いているものだと確信してますから・・・

3da1 3日間多分いますんで会いに来れる方はどうぞ!

ただし連日昼からは会場でつかまらないかもしれません。

営業活動で外に出ちゃう可能性大です。

あ、入場は無料ですが、事前登録が必要です。Webサイトから登録して入場券をプリントアウトしてお持ちください!InterBee

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その後のパワーLED

Led パワーLEDの存在を知ってから、こいつをビデオ照明に使えないものかと、いくつかの試行錯誤をしてきました。もちろん市販品で言えば、多くの強力なLEDライトはあるのだけれど、照射角が狭すぎたり、配光がよくなく、ムラがあったりと、どれも納得のいくものがなかったのです。

特にこれまで使っていたHIDと比較すると色の深みが出ない原因として、そのLED自体のピークパワー時の色温度ももちろん影響が大きいのだけれど、作り出している光のスペクトルが足りないという話も聞きます。いわば光の波長の幅が少ないのだと・・・

また、単純に抵抗を入れて作り出す光は、バッテリーの電圧、電流量変化による色温度の変化が著しいところがあったわけです。使い始めと終了近くでは色が変わってきちゃうのです。

当初家庭用のLED電球をバラして流用できないかと、数社の電球を分解してみたのですが、スペース食うわりにさほど明るくできない。構造的に案外簡単な構成になっていたことから、これは作ったほうがいいんじゃないのかと思い出し、いろんなメーカーのパワーLEDを日本橋に行って実際に見てきて発色チェック!

最終的に今使ってるものに落ち着いたわけですが、このパワーLED、レンズを用いなくても120度のきれいな配光パターンが特徴。これを6つ並べて放熱シリコンでヒートシンクに貼り付け、前面からの放熱率を良くするために銅製のヒートシンクを4つ追加してます。アルミよりも放熱性がいいはずの銅を水に接触するガラス面方向に置くことで放熱効果が上がることは前回のCL50改造タイプで実験済み!

1h3x4130それでこいつを収める筐体として前回と同じCL50を中古で探したのだけどこれが古くってないんですよね。 中身の部品が揃ったのだが入れ物がない。

それが先日東京トルコ大使館に行ったときにアンサーに遊びに行ったらジャンク品と思われるものが山積みになっているコーナーにこのブライトスターの外側だけ発見!

社長にこれいくら?って聞いたら、あげるよというキップのいい返事!

 やったあ、こいつで外観は違うけど2号機ができると喜んで製作開始。当然前回と同じ安定化電源も組み込んでます。かくしてライトシステムに厚みができてきました。

4灯のHIDライトに加えて2灯の配光のいいパワーLEDライトと映像制作に新たな助っ人ができたわけです。これから新しい映像制作ができる可能性がさらに膨らんできたわけです。

実を言うと周辺環境でも大きな変化が起こる予感がしています。このことはまたの機会にご報告ということで・・・向こう側が明るく見えてきたぞ!!

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今朝の朝日新聞GLOBE

Glove 今朝の朝刊朝日新聞のGLOBEが興味深い記事内容だったのでご紹介。僕自身も日本の水産資源についてはいろんなメディアに載せてきたつもりですが(放送関係含む)

今朝の朝日の「魚と付き合う」はぜひダイバーなら買って読んでほしい記事です。日本の巻き網漁業の問題性、オリンピック方式と呼ばれる競争世界。これが資源枯渇を招く大きな一因になりそうなことや、総漁獲量を国が決め、個別の漁師ごとの割り当て方式にしているノルウェーの例等,過去に生き生き地球館で言ってきたことや、僕自身もいろんなところでこれからも言及しなければならないことがしっかり書かれています。

生産者サイドに立ったときに今すぐ漁をやめるというのは不可能ですが、より高値で販売できるようにシステムを変えることで、全体的な資源確保に向かうことや、そのあり方はまだまだこの記事以外にも可能性があります。

個別でなくとも漁協単位での取り組みであったり、実際にそれで成功して来ている事例はいくつも僕自身現場で見てきています。

完全養殖と呼ばれるものがどういうことで、その危険性、生態系に与える影響をどこまで把握して動いているのかという部分もしっかり見つめなければならない。

消費者と生産者の関係以外に、限りある地球上の水産資源を見つめなければならない岐路に今立たされているのです。

特に日本は世界で6位の海洋面積を保有している国。(尖閣問題、竹島問題で微妙ですが)

今日の朝日新聞、駅売店等で購入する価値ありますよ!

ぜひ読んでみてください!!

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