« 台風18号 | トップページ | 深夜食堂 »

合同海浜清掃

1h3x01042今年で5回目となった兵庫県香美竹野海岸でのアングラーとダイバーのコラボイベント。
僕も昨年よりこの活動に参加させていただいている。
この活動が始まったきっかけは台風の影響による水害から出たごみを回収しようということからだそうだが、毎年着実に参加者が増え、今年はダイバーが60名を超え、総勢200名の参加者となった。
ダイバーとアングラーは日頃の交流がないはず。
日頃釣りをされる方々からすれば、泡をぼこぼこ出しているところが目立ち、キャスティングする先の魚たちを逃がしてしまうという想像があるように思える。
ところが、ダイバーたちが魚を散らしてしまうかというとそうでもない。
確かに始めてすぐのダイバーは呼吸も落ち着かず、バタバタ暴れるように姿勢制御したり、立ち泳ぎ状態で砂地を巻き上げ、決して見ていて普通の状態で水中に滞在できているとはいい難い。
でもまあ、ある程度潜れるようになると自分の状況把握ができるようになり、環境にローインパクトであろうとするのが最近のダイバーの傾向だと思う。
サンゴや水中生物を触ったりしないし、上がってから食べ残しを海に捨てたりはしなくなってきたし、プラゴミやペットボトル、缶のゴミなどはもちろん、たばこの吸い殻、紙なども自然に帰りそうだと捨てていたのが捨てなくなったのは、そうではないと気付いてきたし、潜ってみればやたらと目につくからだろう。
僕は撮影の仕事上両方の立場の観点から見えちゃうのでなんとかうまくコミュニケーションがとれる機会がないものかと思ってきたのです。
1h3x00382 今回、直前に台風18号が太平洋側を縦断したことで左のような状態に竹野海岸はなってしまっていたのだが、打ち上げられているこのようなゴミが水中に普段は滞留しているわけです。
多くの人にこういった光景の原因が何かということがおぼろげにでも見えること、またそうならないために、このゴミの出どころを考えることが重要だと思うと、主催者のダイバー代表今井さん、釣り人「海族」代表の大伴さんは言う。
つまり、単にゴミを集めるレジャーダイバーやアングラーを集めて「たくさん集まってよかったね」というのが目的ではなく、参加者の方々にその先を考えてもらおうというのがこの活動の目的なのだ。
集められたゴミをどこで処理するのかといえば、これは自治体がすべて無料で引き上げてくれるわけでもない。ぶっちゃけ昨年の収集ゴミの処理費用が14万円かかっており、これを竹野観光協会が出してくれているから成り立っているイベントなのだ。
1h3x01292 どうしても、参加者は引き揚げられたゴミを見ることで達成感を得てしまって、左の写真のようにエギ(ルアーの一種)やサビキかごをみて、すごいなあ、こんなに引っ掛かってるんだ、参加してよかったね。というところでエンディングが、多くの各地で行われている清掃イベントだと思う。

でも水中からは、あるいは海岸線からは想像以上に多岐にわたった種類のゴミが現れる。
このゴミをきっちり集計し、その出どころとその防止を行なうためにはどうしたらいいかと考えることが、こういった活動に求められる次のステップだと思うのです。
某プロバイダー主導でサンゴを植えようイベントで多くのダイバーたちの注目を集めたら、次は植えてもだめだ、じゃあどうするべきだと進む次のステップが必要なように思います。

その主旨や目的をみんなで考えようということで今年は映像を見ていただきながらのトークセッションも開催しまして、僕も参加させていただきました。
また、多くの人にその現状を伝える。次世代の子供たちに知ってもらうという目的で「なぜ水中にタイヤが落ちているのか?」「アルミ缶とスチール缶が水中でどんなふうに経年変化を起こすのか?」などを学校教材として使えるようにパネルとして制作。
各種教育機関に貸し出せる体制をつくってきています。
この活動を行なっているのがNPO法人たじま海の学校です。
僕も写真や映像を作っていこうと協力するつもりでここの海に通っています。
より解りやすく多くの方に見ていただき、知っていただくためにきちんと水中映像でわかりやすい教材映像を作ろうと代表の方々と相談しています。
1h3x00962
今回の清掃活動に参加していただいていたダイバーの方々にこういった説明を充分に行なわずにハイビジョンカメラを回していました。
「あのおっさん掃除もせんと、カメラで撮っとるだけやんけ」と思われた方々もおられるとおもいますが、そういった目的で皆さんに出演ご協力をお願いしていた次第です。
うまくご説明できていなかったので、この場を借りて肖像権上のご協力をお願いするとともに、笑顔でカメラを覗きこんでくれた方々にお礼を申し上げます。
NPOたじま海の学校はこちらから・・・
多くの情報がここから得られます。
海族のBOSS大伴さんのブログも見てみてくださいね!

|

« 台風18号 | トップページ | 深夜食堂 »

イベント日記」カテゴリの記事

コメント

今年もお疲れ様&ありがとうございました。
去年と今年の活動を映像として残せていること、とてもうれしく、ありがたく思っています。

ゴミは拾うことがゴールではなく、5年後、10年後に拾わなくてもよい世の中をつくることがゴールだと思っています。

そのためにもただ拾うだけでなくその拾ったゴミについて調査し、考えることが大切です。

“考える”人が増えることこそがこの活動の一番大きな願いです。

海底清掃ダイバーだけでも2007年は29人、2008年は42人、そして今年は62人と、年々増え続けていってます。
この数字は陸から監視している我々スタッフの数は除いた数字です。

とてもうれしいです。来年以降もよろしくお願いします。

投稿: Gaku@NPOたじま海の学校 | 2009年10月21日 (水) 17時26分

Gaku@NPOたじま海の学校さん
お疲れ様でした。
いつものことながら終わってからの反省会と称するミーティング素晴らしいです。
あの安全対策があればこそ
みんなが翌年さらにスムーズな水中清掃活動ができるし、見えてくるものがありますね。
さらに単に清掃することが目的ではなく、ゴミを流さないように、ゴミを減らすためにはどうしたらいいのかを毎回考えさせられてしまってます。

僕なりにできそうなことを模索する毎日ですが、すごく毎回刺激を受けるイベントですよ!

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年10月21日 (水) 22時12分

おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。(私は参加ができなかったのでお礼をいわせてください)
海は浄化作用があると幼い頃にききました。
人の心を体を、自然を浄化する場所なのにも関わらず。
山から流れている水にゴミが流れ海へと到着する。。
知らない間に、
あってはならないゴミ…現実はビックリするほどのゴミがありますね。。
ゴミもすっかりなくなると景色も気分も気持ちがいいものです、
ぜひぜひ気持ちのいい日本を…横に横に広げていきたいですね。。
ダイビング仲間は日本の中で繋がりがありますから、みんなで考えてイベントのように取り上げながら広げていくと良いのになぁ
難しいこともあるでしょうが、乗り越えないと始まらないですもんね、みんなで各地域に広げられる何かを作り上げて行き気持ちのいい綺麗な自然を取り戻したいですね。

投稿: まころん | 2009年10月21日 (水) 23時29分

まころんさん
海は自浄作用がある。それは確かに僕も子供のころに聞いていましたね。でも、いまや自浄作用を通り越したところに人間は廃棄を続けてきたのです。

それをダイバーたちは目にしてるはず。
誰かが言わなきゃならない。
またそれを取って集めてよかったねではなく、その根本を改革しないといけない。
サンゴを植えるイベントから、サンゴが暮らしやすい海を取り戻すためには環境をどうするべきかとしないといけないということとよく似ていると思っています。

なにも知らない子供がどぶ川に金魚離して増えろと言ってる。これはいいことしてるように本人思ってるかも・・・金魚はいい迷惑。
金魚が暮らしやすい水質に近付けないとだめだということ。

同様に流れて浮遊しているプラスティック系のゴミ、あぜシート、化学合成繊維の数々。
これらは流してる人がいるから海に残ってるんだということを子供たちの教育現場から伝えようというこの試み。いい動きだと思ってます。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年10月22日 (木) 10時47分

今年もご協力頂き、ありがとうございました。今年は昨年以上のダイバーさんに集まって頂いて、とても感謝でいっぱいです。特に今回は大学の潜水部や、隠岐の島からも船で来てくださり、活動の広がりを感じます。

それとともに、安全にかつ楽しく海底清掃をするために、いろんな場面を想定して、あーでもないこーでもないと、いろんな方にご意見を頂戴し議論を重ねることで、リーダー技術も向上してきていると思います。

ただ拾ってきれいにしただけの会と違い、調査して、どんなゴミの形態だったらゴミにしないんだろう、少なくなるんだろう、そういうことを考え実践する会にしていきたいと思って、はや5年が過ぎました。

この間、小学校への課外授業などで漂着物観察会の講師をし、海の中のゴミの写真を見せながら、海の中で起こっていることを伝えています。子供達はとても素直に、かつ、真剣に海の中のゴミについて考えて、みんなの前で発表しています。

この海を今の私より長く守っていかなくてはならない子供達に、海の中で今起こっていることを伝え、どうしたら海の中のゴミが減るのかを、より多くの教育現場で伝えたいと思っています。

今後も映像や写真撮影の協力をお願いすることになりますが、よろしくお願いします。

投稿: まっちゃん | 2009年10月23日 (金) 00時49分

缶の経年変化、私も知りたいです。
機会があればまた教えてください。

安全の面から?一般ダイバーが参加できる海中清掃の大きなイベントはあまり多くないように思いますが
沿岸の生き物がゴミのせいで死んでいる現場などを目にすると
とてもとても意味のある効果的な活動だと思います。
子供たちに知ってもらうってのも素晴らしい☆

私はビーチクリーンのボランティアとイベントに協力しているので
ぜひメンバーにもこの活動を伝えたいと思います。

投稿: ユーナ | 2009年10月23日 (金) 16時58分

ユーナさん

安全管理はやはり相当気遣ってますよ。
事故が起こったらそれどころじゃないもんね

そこそこ潜れるセルフレスキューができるであろうダイバーが集まっているからこそ
テグスやいろんなものの回収ができてると思います。大学の体育会系潜水部も参加してくれてたんですが、久々に感動しましたよ。
何に感動って?
浮上のサイン出したら全員がバディー単位で向かい合ってアイコンタクトをとりながら、ゆっくりとそれぞれが浮上スピードをコントロールしながら浮上をしていったこと。
セオリー通りなんだけどきちんとバディー単位で行われてた。
あと水中での点呼。
レジャーじゃなかなか見ない光景でした。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年10月24日 (土) 00時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/437000/31871714

この記事へのトラックバック一覧です: 合同海浜清掃:

« 台風18号 | トップページ | 深夜食堂 »