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エチゼンクラゲ

1h3x9505エチゼンクラゲが長崎県壱岐方面で大量発生したと、ひと月以上前に情報収集していたが、当然のことながら対馬暖流はこいつらを運ぶわけで、隠岐にはそろそろだろうと思って先日行ったわけです。
目的は実は他にありまして、まずはマダイが今年は大きいのが沿岸に多いという事前情報からこれをハイビジョンでおさえたかったのが一つ。
もう一つはハダカカメガイの暖流系が前回見られた時がエチゼンクラゲが大量発生した時だったのです。
今回はこいつをムービーで撮りたかった。結果はとりあえず一個体だけでしたがきちんと撮れました。
さらにもうひとつ面白い、日本海初記録種と思われるものも撮影したんですが、こちらはここではなく、別の媒体なりで出しますね。

エチゼンクラゲはストックとしていろんなカットをハイビジョンも新しいデジイチででも撮っておこうと思っていたのですが、これはこれで面白い発見がありました。
1h3x9514 ここに外洋から流れ着いてくるエチゼンクラゲは触手も長く、傘の部分がきれいな個体が多いのですが、沿岸に近づくにつれ、傘の周辺がちぎられる形でボロボロになって行き、同じ日本海でも越前海岸あたりに姿を現す頃には傷だらけのものばかりになります。

隠岐布施でのフェイバリットポイント「飯美グリ」ではたくさんのウマズラハギに囲まれるように襲われているエチゼンクラゲを多数見ました。傘の周辺を集中的に攻撃。だんだん食われて行くところを見ていると、悪者扱いされることの多いエチゼンクラゲも、魚たちにとってはごちそうなんですね。

越前方面で見るこのクラゲはさらにぼろぼろになって漂着するわけですが、かねてから傘の中央部分がボコンとなくなっている個体を見て、これはどういうこと?
と思ってました。厚みがあってゴムのように固く、食いにくい丸い形のここをウマズラハギ達が食いちぎれるわけではなく、いったい何がこういう捕食をしているかが僕にとっての疑問の一つだったのです。
1h3x9503_2 次の写真を見ていただくと一目瞭然。
1mを超える巨大なマダイが急接近したかと思えば、一瞬でバコンと傘の中央を齧りとったのです。

びっくらこきました。
これをムービーで撮りたかったが、手にしているのはスチルのみ。接近していくところを見ながらカメラを構えていたものの、まさかかじりつくとは思わなかったので、食った直後にシャッターを切るのが精いっぱい。マダイが口に含み切れずに咥え直してるところが偶然写ってました。

害ばかりが騒がれるエチゼンクラゲですが、これは漁民の網にかかって大変だという問題がクローズアップされているだけで、実は魚たちにとってみれば恰好のごちそうが流れてきているだけかもしれません。

釣り餌にすると案外食うかもね?!

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コメント

はじめまして!現在潜水訓練中の者です。

釣り餌にすると案外食うかもね?!←この最後の括りに食いつきました!
言われる通り越前クラゲも漁業に携わる方の意見、見た目の問題だけを捉えるが故の現在かもしれませんね。
他の事象にもよくある事かなとも思いました!今後は回りや連鎖も考えて捉えられるように精進します。

話変わりますが、写真上手ですね?!

投稿: 半日ダイバー | 2009年8月13日 (木) 22時35分

平日ダイバーさん
これ書いてから
実際に漁業者の一部では
かご漁に使っていたり
釣り餌で釣果を上げていると日本海側地元の方に教えていただきました。

写真上手ですか?
照れますねえ
プロフィール見てみてください。
潜水修行中とのことですが、ぜひ水中写真にもチャレンジしてくださいね。
僕も平日がメインで潜ってますが、どこかでお会いするかも。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年8月14日 (金) 08時59分

大変失礼いたしましたwobbly
月間ダイバー読ませていただきます。

写真は芸術だと思いますんで、眺める方に居ておきます!
餌確保が怖そうですが、釣りの方を試してみます。

有難うございました!

投稿: 平日ダイバー | 2009年8月14日 (金) 22時00分

平日ダイバーさん
釣りをされるのですか?
月刊つり人という雑誌で(日本で一番歴史がある釣り専門誌since1946)海の食について毎月カラー2ページで連載を続けています。
この単行本が右上の渾身の一冊とある「渚のスローフード」です。
良ければ見てみてくださいね。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年8月14日 (金) 22時19分

こんにちは。
BQの隣りにパートでいるものです。
時々拝見しておりましたが、丁度中学生の娘が理科の宿題で「くらげ」をテーマにレポートを書いていたので、このお話も参考にさせて頂きました。(勝手にすみません)
くらげ自身は、食いちぎられても大丈夫なんですね。
くらげから抽出される成分のムチンが、間接の軟骨を包む液を再生させるのに効果があるそうで(ヒアルロン酸より効果大)、不老の薬の研究対象になっているそうです。
なんだかくらげって「無敵」って感じがしますね。

投稿: たけ | 2009年8月21日 (金) 02時05分

たけさん
どうも書き込みありがとうございます。
ぼくはどうも無防備に見えちゃうんですよね

毒が少ない種はなんだか食われているだけって感じがほとんど・・・プランクトンの生活ってそんなイメージですね。
食べられ続けるとどんどんボロボロになってそのうち動けなくなっていって死んじゃいます。
だから無敵というより究極の無抵抗主義かな?

このエチゼンクラゲのように毒のある種もいますが、さらに強力で刺胞毒をばら撒くイラモなんてこれがクラゲ?って感じで恐ろしい・・・
まわりにミサイル打ちまくるって感じ。
でもそのイラモのそばで暮らすイラモカクレエビってのがいたり、生き物の連鎖はすごいです。

クラゲからのムチンにそんな効果があったんですね
カニエビのキチン質とか、海の中の生き物が作り出すものがちゃんと人間の体にも影響を与えているところみたら
繋がっているんですよね、地球上の生き物。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年8月21日 (金) 09時38分

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