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2009年8月

合成画像

Ert01さてさて奇妙な形の画像ですが、これはエルトゥールル号発掘時の発掘現場海域の俯瞰図です。(一部)
海域は結構広範囲に及び、実際には陰になったしまう場所があったり、ワンカットでは到底表現が不可能です。
したがっていろいろな手法でこの海域の表現方法を暗中模索しているわけですが、さまざまなパノラマ制作ソフトを試してみたり、3Dで表現できる3Dmodelerというソフトを使ってみたり、いろんなことを試してみました。
結果今イチ納得のいくものがなかったのですが、学生時代にお世話になった朝○さんにご紹介いただいた、PTGuiというソフトをテスト。
これでやればかなりの高画質で、考えていた合成画像が出来そうです。
写真は7画像を簡単にオートで画像合成したものですが、ここからそれぞれの画像の収差補正をしての合成や、一画像に取りまとめての収差補正、球面に見せたり、いろんなことができてしまいます。
来年日本トルコ年を迎え、展示を両国で行なう予定ですが、このパノラマ画像48カットの画像を合成。状況が許す限りの巨大パノラマプリントが作れたらなあと思っています。

このソフト使えば、高精細の可能性は極限まで広がるわけで、自分が使っている1Dsmk3と合わせて使えば、ビルの壁面いっぱいの画像も作れちゃいますね。

水陸含めてこの可能性は相当広くなるので、いろいろやってみたいな。
アイデアの湧いたデザイナーさん。
ぜひご連絡ください!

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エチゼンクラゲ

1h3x9505エチゼンクラゲが長崎県壱岐方面で大量発生したと、ひと月以上前に情報収集していたが、当然のことながら対馬暖流はこいつらを運ぶわけで、隠岐にはそろそろだろうと思って先日行ったわけです。
目的は実は他にありまして、まずはマダイが今年は大きいのが沿岸に多いという事前情報からこれをハイビジョンでおさえたかったのが一つ。
もう一つはハダカカメガイの暖流系が前回見られた時がエチゼンクラゲが大量発生した時だったのです。
今回はこいつをムービーで撮りたかった。結果はとりあえず一個体だけでしたがきちんと撮れました。
さらにもうひとつ面白い、日本海初記録種と思われるものも撮影したんですが、こちらはここではなく、別の媒体なりで出しますね。

エチゼンクラゲはストックとしていろんなカットをハイビジョンも新しいデジイチででも撮っておこうと思っていたのですが、これはこれで面白い発見がありました。
1h3x9514 ここに外洋から流れ着いてくるエチゼンクラゲは触手も長く、傘の部分がきれいな個体が多いのですが、沿岸に近づくにつれ、傘の周辺がちぎられる形でボロボロになって行き、同じ日本海でも越前海岸あたりに姿を現す頃には傷だらけのものばかりになります。

隠岐布施でのフェイバリットポイント「飯美グリ」ではたくさんのウマズラハギに囲まれるように襲われているエチゼンクラゲを多数見ました。傘の周辺を集中的に攻撃。だんだん食われて行くところを見ていると、悪者扱いされることの多いエチゼンクラゲも、魚たちにとってはごちそうなんですね。

越前方面で見るこのクラゲはさらにぼろぼろになって漂着するわけですが、かねてから傘の中央部分がボコンとなくなっている個体を見て、これはどういうこと?
と思ってました。厚みがあってゴムのように固く、食いにくい丸い形のここをウマズラハギ達が食いちぎれるわけではなく、いったい何がこういう捕食をしているかが僕にとっての疑問の一つだったのです。
1h3x9503_2 次の写真を見ていただくと一目瞭然。
1mを超える巨大なマダイが急接近したかと思えば、一瞬でバコンと傘の中央を齧りとったのです。

びっくらこきました。
これをムービーで撮りたかったが、手にしているのはスチルのみ。接近していくところを見ながらカメラを構えていたものの、まさかかじりつくとは思わなかったので、食った直後にシャッターを切るのが精いっぱい。マダイが口に含み切れずに咥え直してるところが偶然写ってました。

害ばかりが騒がれるエチゼンクラゲですが、これは漁民の網にかかって大変だという問題がクローズアップされているだけで、実は魚たちにとってみれば恰好のごちそうが流れてきているだけかもしれません。

釣り餌にすると案外食うかもね?!

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リターナル2

1h3x9417隠岐の島にこの日曜まで滞在していた。
隠岐の食材の素晴らしさは過去10年以上通っていた上で充分すぎるほど感じてはいたのだけれど
本当にうまい食材は島の中でのみ流通していることにも気付いていた。
例えば5年以上育てたイワガキ。
10年以上経過している天然イワガキ。
10年以上育ったサザエ。
岩海苔をはじめとする豊かな海藻、海産物。
離島ゆえ輸送費がかかること、この食材の違いが一般的な現在の流通形態ではなかなか全国の一般消費者の知るところとならない事実もあるわけです。
つまり隠岐の1次産業が作り出す素晴らしい食文化は、398円というスーパー主導の価格設定などに当てはまらないのです。
どういうことかといえば、例えばサンマ・・・98円という販売価格があって、決められたトレーに乗るちょうどいいサイズのサンマでなければスーパーでは流通しません。
昔の魚屋さんでは、ちょっと小さいから20円サービスとか、大きいからこれは200円とかあったわけですよね。
自然のまま育ったものは、流通がまずありきではなく、違うサイズや個体ごとの価格設定が本来きちんとあるべきだと思っています。
果たしてきちんとトレーに乗る大きさの魚以外を買い取らない業者。
それが当たり前だと、違う販売形態を許さない消費者のあり方はきっといびつなのです。
決められたサイズに乗らない食材は流通せず、廃棄される現実はおかしいのです。

この隠岐酒造を訪れた時に、杜氏と専務と話していたのですが、酒の瓶も一番味に変質が起こりにくく、使った瓶のリサイクル面でも優れた瓶詰めという文化を今の日本は捨てようとしてきました。PETボトルがあるいはアルミ缶、紙パックを選んできたのです。
資源のないこの国では昔から「もったいない」という文化があったはずです。
計り売りというスタイルもあったはず。
ここ隠岐酒造では、島内消費がほとんどゆえ、ありとあらゆる色のガラス瓶を洗浄リターナル化を図っていました。
1h3x9425
これには確かにコストがかかります。
でも新たな瓶を買ったほうが安いからと、すぐにそちらに切り替えるアメリカナイズされた文化はそろそろ考え直さない時期が来ていると思っています。

こういった日本がずっと育んできたもったいないという文化を逆に世界に配信すべきだし、ECOを語るならまずここからでしょうと声を大にしていいたくなった隠岐酒造訪問でした。

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