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潜ってから龍神に

Img_14362 みなべでいつもお世話になっているサンマリンの夏祭りに参加してきた。
たっぷり楽しんだ翌朝、一便、早朝のダイビングに参加、そこからゆっくりと午後まで過ごさせていただき、作り込む予定のパワーポイントデータを制作。
じっくりと残留窒素を抜いてから少し高所に移動。新しいTUSA IQ850のバーグラフとにらめっこ。実はこれまでテストしてきて本当にいろんなことがわかってきているのです。
もちろん、VR3というテクニカルダイビングの定番ダイコンなら16の組織を見ることができるので、既にわかっていたことですが・・・
体組織を12のコンパートメントに分けて、それぞれの組織の残留窒素がどのくらい残っているかがわかるということが画期的なダイブコンピューターですが、12のバーグラフを見続けるといろんなことがわかってきます。

溶け込みの早い組織がすぐにいっぱいになる深場のダイビングで、(具体的にいえばショウガセ42mに向かうダイビング)浅場に戻ってから滞在しすぎない30分~40分ぐらいの短めのダイビングと、水深20m前後でじっくり潜り、さらに10m付近でゆっくりと滞在、撮影しながら6m3mと滞在時間を増やすダイビング。1時間を超えるダイビング。これを2本続ける。2本目はリバースプロファイルを避けて17m最大水深で浅場でもっと長く滞在。

多くの方々は体内に溶け込んだ残留窒素を浅場で抜くという考え方で、後者の方が安全だと考えておられるのではないでしょうか?
確かに浮上スピードコントロールは非常に重要です。
しかしながら、滞在しすぎは溶け込みの遅い組織にたっぷりと溶け込ませてしまうことになり、溶け込みが遅い組織ほど排出に時間がかかってしまうのです。
そう、ここで問題になるのは浮上後の高所移動です。
伊豆等の400m以上の高所を帰らないといけない場所で潜る場合、たっぷりじっくりエアーの許す限り、後半の浅場滞在を増やすダイビングを複数回やってしまうと、溶け込みの遅い組織のバーグラフが減圧停止が必要になるわけでもないのですが、(無減圧指示です)結構パンパンにたまってしまうのです。
溶け込みの早い組織のバーグラフは浅場滞在が長いとほとんど消えてしまうのですがね。
この溶け込みの遅い組織にたまった残留窒素は2~3時間では50%以下に下がってくれません。ましては安全レベルの33%以下に下げるには航空機搭乗時間と同じく翌日近くになってしまいます。3本潜ればさらに長くなり、18時間以上高所移動ができなくなります。
この日ショウガセ42mに潜ってトータル35分のダイビングを行ない、水面休息中にらめっこしてたのですが、2時間後にほぼすべての組織が33%以下に落ちました。
もっとも溶け込みの遅い組織はほとんど溶け込んでませんが・・・
4時間の休息後バーグラフはすべて消える直前。
ここから龍神村550mに上がったのです。
昔からある1990年代の旧モデルプロアラジンなどに頼ってきた人には考えられないことでしょう。こんなことをサンマリン夏祭りのなかで少し話そうかと思ってたんですが、
タイミングを逸してしまいました。
次回の機会に・・・
Img_14472 龍神の田んぼのコシヒカリたちはすごく元気でした!
大雨に見舞われていながらも、早くも1mを超え、根本がしっかりしていて非常に元気!
健康な苗、無農薬、何も足さない、やっぱ、健康に育ってますわ・・・
この様子は明日書きます!
どんな虫、ここに暮らす生き物がどうしていたか
ちょっと感動しましたよ!

PS.IQ850の取り扱い説明書
加速減圧のMix2ガス、水中切り替え方法が間違って記述されています。
セットアップするところまでは間違いないのですが、
水中で切り替える際
左下のボタン長押しで切り替わると取扱説明書にはありますが
正しくは左下長押し→右下ボタンチョイ押し→再び左下長押しです。

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コメント

書き込み追記です
IQ850の取り扱い説明書に間違い発見!
加速減圧時のことなので多くの方々には関係ないことですけどね・・・

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年7月27日 (月) 23時55分

 アラディンも現在のTABATAも同じZHLの 系譜でコンパートメントの蓄積状態をグラフで表示したのが特徴で、あって、べつだん大きく内容が異なるわけではありません。またコンパートメントごとのグラフ表示は、1980年代の初期時代はよくとられた手法です。 現在の  スイスモデルはZHL-ADTと呼ばれる8コンパートメントモデルになっています。グラフ表示は仕組みを理解するには役立ちますが、はたして実効性はどうなのでしょうか。

投稿: aoisome | 2009年7月28日 (火) 08時49分

aoisomeさん
書き込みありがとうございます。
そうですね
ZHL系の系譜でいえば同じです。
TUSAの前のモデルIQ800も全く同じプログラムで作動しているようです。したがって無減圧限度時間や飛行機搭乗禁止時間は変わらないはずです。
単に表示方法が変わっただけです。
昔はオルカエッジなどもありましたね。
しかしながらこの表示方法に変わったことで、溶け込みの遅い組織と早い組織という考え方でどんなふうに潜り方によって変化するか視覚的によくわかるようになったので、インストラクターは高所移動などについてより具体的に説明できるようになると思っています。
バーグラフの上に、その水深で溶け込み続けているのか排出に向かっているのかが、プラスマイナスでわかるようになっていますが、各バーグラフごとにわかるシステムは有効だと思います。

さて、コンパートメント数でいえば、ZHL-ADT 6→8→12→16→8と変化してきているようですが、この8に戻った理由が僕にはよく理解できていません。なぜ8に戻したのか?
いくつかのコンパートメントは演算するに値しないということなんでしょうかね?

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年7月28日 (火) 09時11分

追記です、自著「だいこんだいばー!?」内で22機種の同時テストしていますが、3本目のダイビングでここ10年に発売されているいろんなメーカーで驚くほど減圧停止時間や、フロアーの位置関係が大きく異なることを実際に自分で実験して見てしまいました。
2本目まではほぼそろってるのですが・・・
これは溶け込みの遅い組織の演算処理をどのコンパートメントまで含めるかによって変わるのだと考えています。
メーカーごとの差よりも、世代というか、設計時期に支持されていたプログラムによる変化のようでした。
アラジンもスントも新しいものはほとんど出す減圧停止時間に変わりがないのに、ちょっと古い機種は大幅にゆるい表示です。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年7月28日 (火) 09時31分

いつもどうも
ZHL-16といえども少なくとも吸収については、6モデルで計算していました。極端に遅い組織は非現実だからでしょう。しかし排出に関してはかなり遅い組織を想定していた結果、飛行機搭乗とか高地移動といったことが非常に窮屈になり、ダイバーが使いにくいという事情が生まれ、’90年代末に、コンパートメント数を整理しADTにして、現実的な妥協を図ったようです。 どのコンパートメントで排出計算を打ち切るかで、遅い組織がコントロールする 3ダイブなどは大きく違ってくることは考えられます。本当はこのようなことは、仕様説明書に明記されてなければならない、基本性格ですね。赤木さんが苦労して比較しなくてはいけないのは、どこか変なのですね。ハイドロチャンバーでシミュレーションすれば、簡単にテストできることですから。 もともと減圧理論は安全と危険との不確かな兼ね合いをいったりきたりしています。コンピューターはその象徴かもしれません。

投稿: だるまおこぜ | 2009年8月 4日 (火) 10時52分

だるまおこぜさん
書き込みありがとうございます!
チャンバーシュミレーションが確かに出来れば
簡単なことなのですが・・・

「だいこんダイバー!?」書く際に自分がそれまでの体験で、素朴に思った3本目以降の明らかな機種ごとの開きを
自分で実験してみたくって、やっちゃったってところです。
減圧理論の安全性は不確かなことだらけですが
日頃本数潜る仕事をしている以上、どこかに心のよりどころが必要になりますよね。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年8月 5日 (水) 13時43分

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