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ダンゴウオ撮影

Img_2673日本海にダンゴウオの撮影に行ってきた。
香住ダイビングサービスさんから結構な数の幼魚らしきダンゴウオを発見してますよ!というお知らせから、急遽カメラをセッティング、米粒よりも小さな被写体を撮影すべくエクステンションリングとテレコンを組んだ100mmマクロレンズで撮影に挑みました。
同時進行でISO感度を400に設定した状態で持ち込んだ新しい1DSMk3ハウジングのワイドテストも敢行。
こちらは、どうしてこのハウジングを自作する気になったかについてもちょっとだけリポートを・・・
いくら世界最高水準のカメラだって、実はハウジングに入れることで問題がいくつか生じます。今回の場合EF15mmF2.8フィッシュアイを組み込んでいるのですが、実はこのレンズとポートのマッチングが重要なのです。
10枚以上の凸凹レンズを組み合わせて良好な状態になるようにメーカーが苦労して設計しているレンズが、一枚のポートレンズを前に置いて水中で撮影することによって周辺が流れてしまったり、画質が大幅に劣化することは避けたいわけです。
いわば10万円以上するレンズがたった1枚のポートレンズによって2000円ぐらいになっちゃうこともあるわけで、大伸ばしすればいたるところの粗い部分が見えちゃって
げんなりになっちゃうわけです。
案外水中ハウジングのポートとのマッチングは知られていないところがあって
高価なハウジングでもその中身の性能が発揮できないケースも往々あるのです。
僕はこの画質優先で考えてポートレンズを選んだときにINONドームと15mmのマッチングに惚れこんでるわけです。
昨今流行のギョロメレンズですが、僕は使う気になれません。
表現の面白さは確かに認めるのですが、B1なんてサイズに伸ばすことは到底期待できず、仕事では使えないなあと思っているのです。
1h3x7831 写真上は結構うねってる浅場で発見した
白いタツノオトシゴ
まっちゃんがかわいいよって
教えてくれたんですが
当然のことながら環境的に厳しく、ブレをできるだけ抑えて最短撮影距離ぐらいで撮影。
ここでは画質を小さくリサイズしてるのでこんな雰囲気ですが、そのまま拡大してみるとこんな感じ。

これはマクロレンズで撮影したのではなく、フィッシュアイで撮影したワイド画像の極端なトリミングです。

どうでしょう?
結構見ることができるでしょ。
この画質に惚れこんでこのカメラハウジング作っちゃったんです。中心から外した場所に被写体持っていってどこまでシャープに使えるか・・・ここにプロとしてのこだわりがあるわけです。
ちなみにずっと使ってたフイルムではここまでの再現性は期待できません。
1h3x78312_5

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コメント

ドームポートとレンズとのマッチングですか?
確かにドームも光を取り込む一種のレンズといえなくもないけど…
プロの方はそこまでシビアにチェックされてるんですね。

どのレンズにはどのポートが合うか、仮に考えたとしても一般ユーザーには確かめようがないですね。ほとんどの人は1セットしか持ってないでしょうし。

メーカーとのしがらみがなく、かつ資金にも余裕のある、凝り性のカメラマンの方がいて、代表的なレンズとポート各種のマッチングと総合性能をテストしていただけると素晴らしいんだけど…

投稿: kawamo | 2009年4月21日 (火) 14時13分

kawamoさん
ドームは水の屈折を考えると
水が周辺満たした大きな凹レンズなんですよね
だからこそ無限遠にピントが来るのがヘリコイド距離計で50cmだったりします。
マスターレンズの設計で理論上の
全群のどこに集光するセンターがあって
どんな曲率のドームをどのくらいの距離で置けばいいかがそれぞれ異なるのです。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年4月21日 (火) 23時06分

そうか~、内側から見るとドームの外側は水のつまった凹レンズなんですね。
無限遠が50センチ?
最近よく水族館の水槽にトンネルが設置されてますが、アーチ型のアクリル越しだと水槽の中は実際より広くみえます。これも同じような原理なんでしょうか?
ドームが、一種のワイコンだとしたら、何を持ってきてもいいという訳にはいきませんね。
あるハウジングとレンズにベストマッチのドームが欲しければ、出来ればそのレンズの開発者に設計してもらいたいところです。

投稿: kawamo | 2009年4月23日 (木) 00時04分

kawamoさん
まず、屈折するのはガラスやアクリルの水との接触面と空気との間で起こるわけですよね。
フラットなガラス面なら1・33倍大きく近く見えることはダイビングをされる方ならよくご存じなはず。
ドームは半球であればあらゆる角度から屈折せず入射する光が入ると昔は僕も思っていました。
ところが、アクアティカというハウジングでキヤノンF-1を入れたものと、ニコンF3を入れたもの、ペンタックスLXを入れたもので、同じドームとハウジングのはずがフィッシュアイで最短撮影距離にそれぞれ違いを発見したのです。おまけに開放側の周辺の画像の流れ方もね。

フィッシュアイレンズは一枚のガラスレンズではなく10枚以上のレンズ構成ですが、この前にあるドームレンズをわずか数ミリ前後に動かすことで周辺の画像の流れ方が変わるのです。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年4月23日 (木) 08時54分

***続き
ビデオなどでワイコンを付ける際ちょっと実験してみるとわかるのですが、間にステップアップリングを噛ましたりして少し離すと開放側では周辺が大きく流れだします。
水中のドームポートの場合、内部でマスターレンズがドームに近づきすぎても離れてもいい結果が出ません。
小さいドームと大きいドームで描写が異なるという声を聞きますが、曲率と距離関係のほうが大事なわけです。
ゆえにワイド系ズームレンズは水中でズームするとまともには使えないんです。

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年4月23日 (木) 09時08分

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