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エルトゥールル日記Vol.3

1h3x99712トルコ記念館に行った。
上の写真はギュレ大統領が来た時の記述をチェックするTUFAN。
トルコ記念館の存在自体知らない人が多いみたいだけれど、このエルトゥールル号の事件が起こった海域の真上近くに串本町立で当時の資料や引き上げられた遺物が展示されている。ところがその昔引き揚げられた遺物は、そのまま展示されているため大部分がぼろぼろに風化したような状態になっている。
僕が3年前に発見引き揚げた遺物もそのままぼろぼろになっていて悲しい状態に・・・

日本では海洋考古学という分野の研究、処理技術の発達が遅れていて、引き揚げたままそーっと置いてあるだけというのがほとんどの引き揚げ物の現状だ。
実は水中にある遺物は、そこにある限り、そうとう昔の木材であっても形状を保っている。これはその細胞膜や組織の中に海水が満たされているから崩れないでいるわけだ。これを空気中に持ち出して乾燥させてしまうと細胞膜の隔壁だけになってしまい、ぼろぼろになってしまうのだ。
これを防ぐために脱塩処理を行ない、要所要所にセルロースを注射器で注入したり、プラスティックや樹脂を注入して保存処理を行わねばならない。
それ以外に異種の金属やパーツが組み込まれている場合など保存処理が難しいのだ。
したがって案外引き揚げる作業自体はそれほど時間がかからないのだが、この陸上の作業が根気よい工程が必要になる。
ことしはエルトゥールルセンターと呼んでいる作業場が宿舎のすぐそばにあるので夜にこの作業が可能になった。人員がいれば整理などで、手間がかかる分類がスピーディーになるので、増員することに・・・地元のボランティアの高校生たち10人が参加してくれることになっている。
まあ現場を見てトルコ人やスペイン人たちとコミュニケーションをとりながら、保存処理に参加するのは若い世代にはすごい経験になるはずだ。
今日は昨年一緒に動いたトルコ国営放送から来ているジャンが合流。
旧友と再会するような嬉しさが込み上げてきた一日だった。
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写真その2はトルコ記念館内部で日本側チーム隊長榎本さんがTufanに遺物の一部に自分なりの考える歴史を説明しているところ。

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コメント

保存作業、大変そうですね。海から引上げたものは待ったなしで、しなければならないんですよね。そう考えると、むやみに引上げるのも考えものかもしれませんねー。海は自然の保管庫、って考えると、海洋考古学って、陸よりも新しい発見がありそうで、夢がありそうな気がしますね。一度見に行ってみたいなぁ。

投稿: seisei | 2009年1月10日 (土) 07時49分

seiseiさん
今年はでも揚げれるだけ揚げようという方向性なのです。
でも、かなり大型の構造物が出てきそうな予感がしてます。
そうなったら大変だわ・・・

投稿: フォトグ@赤木 | 2009年1月11日 (日) 22時29分

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