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久々の探偵ナイトスクープロケ

912887720_101しばらくお声がかからなかった「探偵ナイトスクープ」
水ものネタが最近なかったですよね。
内容は具体的にここでまだ出せないのですが、水面近くで一所懸命に泳ぐロケでした。
依頼者大変でしたね・・・
当然僕もこのカメラを水面に持ち上げたり、すぐに潜行したりとハードワーク。透明度もよくないし、結構今現在、腕がパンパンになってます。

さてさてこのロケの最中、毎度のことながら地元ドクターも待機。もしおぼれたらという状況になったらということで、ヨットハーバーの従業員も二名レスキュー要員として置かれていました。まあ普通の対応ですね。
ところが透明度が2mない環境で(だいたい1m強くらい)水深8mの上で依頼者は立ち泳ぎだったんだけど、もし沈んだら、カメラをとりあえず沈めて、助けるのは僕しかいないなと内心思ってました。
救助要員は水中マスク持ってないし、フィンも履いてない。聞けばダイビングや素潜り経験ないという。

準備段階でプールの監視員と同じ感覚になってしまうんでしょう。基本的には準備がしっかりしています。でも僕の視点からはつぶすべき危険性の穴があった・・・

このロケ結果は(番組)一応9月26日オンエア予定です。

話は変わって、先日終了したオリンピック。最後のほうに団体戦決勝があったのでたまたま見てたんですが、日本チームの一人が演技終了後、水面に出て失神してしまいました。
明らかにブラックアウト状態だったんですが、周辺にいる選手、単価で担ぎ出されるまでも現場での動き見てると????
疑問符がいっぱいついちゃいました。
トレーニングに次ぐトレーニングで呼吸中枢の反応や、有酸素摂取量の違いが明らかに違うシンクロ選手ですから、日頃のトレーニング時も含めてブラックアウトに陥ることが少ないんだろうなとおぼろげに思っていましたが、水面で失神した際、チームメイトは水面から顔が沈まないように支えていました。これは当たり前の対処なのですが、意識があったからそうなのかもしれませんが(僕にはそうは見えなかったが)誰も自発呼吸を促すアクションを取っていなかった・・・
この場合顔面に息を吹きかけてやるとか、本当は必要なはずなのです。(人工呼吸ではありません)
また過換気という言葉がしきりに聞かれ、現場アナウンサーや翌日の新聞など多くの報道機関が過換気による失神と言ってましたが、これはダイビングのタンクを酸素ボンベというようなものだなあと思って記事等冷ややかに見つめてました。
搬送時酸素吸入の準備もされてなかったし(目が飛んでるのに)
これがオリンピックの現場?と思ってしまいました。

フリーダイビングの世界では水面に向かう途中、酸欠に陥るとサンボと言われる体のアクションが起こります。本人は真剣にキックしているつもりでも足が自転車こぎに近づいたり、両腕が脱力してしまったり、まるでダンスのサンボを踊ってるような状態になるので、そう呼ばれています。このまま酸素供給なく、運動量が多いまま脳に酸素が欠乏するとBO(ブラックアウト)が起こるわけです。
こうならなくとも、ギリギリで水面に出た際、多くの方は大きな深呼吸をできるだけたっぷりと早い呼吸で行なおうとするはずですが、これをやると、吸いこんで息を吐いてる最中にBOしてしまうことがよくあるのです。

つまり血液中および組織内が低酸素状態になっているときに水面に出て深呼吸を素早くやると、肺から吸収する前に排気してしまうと低酸素状態が続いたままなのです。

これを過換気だととらえると全く違って、実は換気ができていないのです。

フリーダイビングでは水面に出て呼吸時、3回ゆっくりと大きな深呼吸をできるだけ時間をかけて行なえと言われます。(師カーク・クラックの教え)
吸いこんだらしばらくブレスホールドするつもりでと・・・
そうしないと肺から新しい酸素が吸収できず、新鮮な酸素がスムーズに組織に送られないのです。

なるほどなあ!でしょ
他にもトレーニング理論がいっぱい
長い時間息を止めることは昔は根性一筋だったのかも知れませんが
今は科学になってきてるのです。

こんなことやら、あんなことなど
まだまだいっぱい書きたいなあと思うことが
「だいこんダイバー!?」出版後にも出てきています。
まだ読んでない人読んでみてね!!
Daikondiver2_2

10月にお友達の篠宮龍三君が日本海でフリーダイビングの初心者向け講習会を開くようです。彼は世界で数名しかいないフィンだけで100mオーバーの世界に到達している一人です。
彼は90年代の超人と言われたウンベルト・ペリッツアリのアプネアアカデミーやカーク・クラックのPFD(パフォーマンスフリーダイビング)のコースをもとに独自のコースを作り出しています。
本格的に素潜りをやってみたい方
お勧めですよ!!

http://blog.apneaworks.com/?eid=892461

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コメント

こんにちは!

>救助要員は水中マスク持ってないし、フィンも履いてない。聞けばダイビングや素潜り経験ないという。

えっ!こんなのありですか?テレビ番組の裏側は一般人はあまり知らないですがさすがに救助要員なら経験者であるべきではないですか? いい加減ですね〜


>これがオリンピックの現場?と思ってしまいました。

私は今回のオリンピックはもっと大規模なトラブルや事故などか起こると心配していましたので多少の不備や非常識な部分はあまり驚きませんでした。
私的には評価40点くらいですね。

>フィンだけで100mオーバーの世界に到達している一人です。

すごい!そういう方がいらっしゃるんですね?まさに人魚ですね。
普通とは体の構造が違うのでしょうか?

投稿: めめんこ | 2008年8月28日 (木) 00時02分

オリンピックでのシンクロの事は新聞で見ました。
確か極度のストレスにより過換気…てな事が書いてありました。
単純にBO?と思ってたので「あれ?過呼吸=BOなんやった?」と疑問に思ってました。
なんかちょっとスッキリ(・∀・)

しかし…毎回このブログで自分のバカさ、無知加減にガックリ(^_^;)
知らん事、わかってるつもりな事が多いことに気づきます。
日々勉強ですね〜
大根ダイバー第2段、期待してます(笑)

投稿: ねこ | 2008年8月28日 (木) 01時25分

>>救助要員は水中マスク持ってないし、フィンも履いてない。聞けばダイビングや素潜り経験ないという。

>えっ!こんなのありですか?テレビ番組の裏側は一般人はあまり知らないですがさすがに救助要員なら経験者であるべきではないですか? いい加減ですね〜

ちょっと書き方が誤ったかもしれません。一般的な体制としては普通というかむしろ万全と見えることだと思うのですよ。
だって水中マスクやフィン(足ひれ)を装備したレスキュー要員は一般的な海水浴場などにはいませんしね。
ただ現場の環境が違えば、起こる可能性を秘めた事故を確実に防ぐなんてありえないわけで、ここでは違う可能性を予想してしまう僕がいただけです。
もしも更なる可能性をすべてつぶしていくとなると、とんでもない救助体制になっちゃうわけですし、予算や番組自体がなりゆかないわけです。
探偵ナイトスクープのような有名な番組は予算もつきやすいし、他の番組に較べたらはるかに安全に考えて進めてますよ。救助船配備までしてますからね。

僕のこういった危機管理の考え方が「だいこんダイバー!?」に繋がってるともいえますね。

投稿: フォトグ@赤木 | 2008年8月28日 (木) 04時33分

ねこさん
僕だって自分の馬鹿さ加減に日々気付かされています。
そうやって学習していくから危険回避ができるわけで・・・
文中にあるカーク・クラックのフリーダイビングコースを一緒に学ばせていただいた時、目から鱗が100枚ぐらい落ちましたよ。
ここに書いたのはその中の1枚だけです。

投稿: フォトグ@赤木 | 2008年8月28日 (木) 04時36分

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