« サンゴの生態 | トップページ | JAPAN times »

春季特別展

Azahata2串本海中公園錆浦研究所は1970年に日本で海中公園法が設立された時に、日本で初めてできた海中公園研究所だ。その後、黒島やいろんな場所に海中公園研究所ができたが、ここがルーツともいえる。
ここに併設されているマリンパビリオン(水族館ですね)が全面改装されOPENしているのだが、ここで4月26日から春季特別展が開催される。その中で僕も串本の水中の景観と生物を来場者に見ていただけたらと10分前後の作品を公開させていただくことになった。
http://www.kushimoto.co.jp/index.html

大きな大スクリーンで終日16:9のハイビジョン映像を壁面いっぱいに流し続けると思いますので、ぜひ串本にお越しの際はお立ち寄りください。水中に潜ったことのない方も、きっと目の前の海にどんなふうにサンゴが広がるのか?生き物たちによって連日繰り広げられるドラマに驚かれると思います。

さて、いつものように思いつくまま...
日本に海中公園法というものが制定された背景には高度成長期の真っ只中、自然を保全するという目的のもとに、当時万博が行われる年であったことや、産業廃棄物が問題化されだした時期だったことが背景にあるのだろうと思われますが、海中公園地域に制定された場所は沿岸に建築物を作ったり、沿岸地形を変化させたりすることを防止、抑止することが目的だったと今も環境庁のHPに記載されています。
はたしてこの法律って今はどうなっているのだろうか?
財団法人海中公園というのは解体され、この串本海中公園錆浦研究所も今は株式会社としてマリンパビリオンに併設される形で存続しているが、他の地域は大変なようだ。
日本は海洋に取り巻かれた島国であり、その周辺海域は事実上経済水域という面でみれば世界で6番目の面積を保有しているとは、以前の日記でも書いたとおりだが、この沿岸域の乱開発や資源管理は全然と言っていいほど自然や環境にやさしいものではなかった。
平気で道路を沿岸で広げたり、駐車場を埋め立てて造ったり、流れる排水は特定の工場、産業以外はあんまり制限がなかったり、護岸と称して必要のない防波堤を延々と伸ばしてみたりしてきたわけです。

魚たちがそこで暮らすために必要な沿岸という場所...ここをかんがえると、海は広くて大きくとも、子供たちが育つ場所は沿岸域であったり、浅い水深に上がってきて産卵する訳で、外海の表層を見ても、切れた流れ藻に幼魚たちが守られるという部分があって、水産資源をトータルで考えても沿岸は非常に大事なのです。
また、漁業では養殖が盛んになることで、この沿岸域の生態系にも大きな影響を与えています。漁獲方法についても巻き網の規制を行うとか、問題点は多数目についてきています。これらは誰が提言規制するのか?
しかるべき地道な努力で研究を続けている研究者のデータをどういかすのか?

全然と言っていいほど実用化されていないのが悲しく思います。

昔「わんぱくフリッパー」というイルカを題材にしたTVドラマ、映画がありましたが、主人公の少年が自然とイルカとの付き合いを通じて、さまざまな問題に直面。これを解決していくというストーリーで、いかにもアメリカらしい物語でした。
この主人公のお父さんは海洋研究者であり、沿岸のレンジャーだという設定だったのですが、密漁者を取り締まったり闘ったりというシーンも印象に残っています。
ところが、日本の海中公園法が制定した中にはこれを守る部分が欠落。研究者が潜る際にも漁業権が強い場所では、許可を取ることが大変だったりするそうです。またその調査費用も確保するのが大変だったりするわけで・・・。
また、あらたに沿岸整備が行われる際、海域の沿岸の護岸工事がどのような影響を与えるかを調べるとかで、その裏付けとして、地域と関係ない大学の先生に裏からお金が流れて.ちょこちょこと調査を数回して「ここは作っても大丈夫」という許可が出たりしますね。

漁師に対してはかなり離れた海域に暮らす漁師でも、漁業補償として発電所建設時には膨大な費用が支払われたりします。

本来その地域の研究者はレンジャーとしての機能も必要なのでは?と最近思っています。日本には自然を守るレンジャーが名称だけ存在で、本当のレンジャーはいないんですよね。
こんな漁獲方法していたら駄目だとか、この海域のこういった漁獲方法は休めないとだめだとか、規制する権限のある省庁との連携ですね。環境庁との連携という点では現在もされていますが、海上保安部との連携も、(別の機関になるかもしれませんが)取り締まるということをやらないと、将来的な日本の水産資源はダメになると思います。

また、酒屋さん開業にあたって周辺同業者の距離が申請上必要なように、養殖いけすの沿岸での過密を防ぐ方法を考えて、守っていかなければいけない時期だと思うし、海中公園法あるいは水産資源保護のための漁獲方法の見直しをしていただきたいなあと思ってる昨今です。
今回の展示は、日本の漁業や水産資源を守るためにも、串本沿岸で豊かな海がなぜ守られているのか、守られていない部分はどういったところなのか?そういった話の材料の一つになってくれたらなあと思いながら編集してました。
皆さん見に来てね!!Kame2

|

« サンゴの生態 | トップページ | JAPAN times »

イベント日記」カテゴリの記事

コメント

この映像展示11月まで続きます!
よろしく!

投稿: フォトグ@あかぎ | 2008年4月18日 (金) 23時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/437000/20284492

この記事へのトラックバック一覧です: 春季特別展:

« サンゴの生態 | トップページ | JAPAN times »