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サンゴの生態

Sango2 先月、僕たちが審査させていただいた串本フォトコンの授賞パーティーが行われたのだが、
その授賞パーティーにたどりつくまで、たくさんの笑いと珍道中にまきこまれ、うちの戦車号の中は常に笑いの渦が舞っていた。
僕が串本大使だと言い出したとたん、中村征夫さんと鍵井君がつっこむつっこむ。
僕はなんとか串本大使の業務を全うしようと、トルコ記念館に連れ込もうとするのだが、
なんだかそちらには向かわず、マグロ中落ち丼を食いに入った「水門まつり」、ここでも爆笑の渦。原因は僕のマイ箸なのだが・・・
須江ダイビングセンターの居心地の良さから根が生えたかと思えば
最後には串本でいちばん新しいベーカリーカフェで征夫さんにゴチになっちまった。
気がついたら串本大使にあるまじき行為...どこも名所に行っていない。
そのまま会場入り、授賞パーティーは大いに盛り上がり、関西ならではの
ボケと突っ込みあり。
征夫さんいわく、まるで、「アカデミー賞のような盛り上がりだったなあ」と・・・

さて日記っぽい記述はここ迄にして、いつもの堅いお話をば一席。道中海中公園錆浦研究所に少しだけ寄ったんだが、裏から入らせてと御前先生にお願いしてここでバックヤードツアー。その際、征夫さんから聞いた話に「へーー」カウントが大幅にアップ。

なんでもサンゴの白化現象がなぜ起こるのか。
これはこのブログでも以前に取り上げているのだけれど、多くの研究者が高水温によって
褐虫藻を排出してしまう。(抜けるという表現を使うこともある)これはあくまでもそうだろうという想像上の話をしていたのだが、(誰も見たことはなかったのだから)新しいCTあるいは超音波を使う超マクロレベルの立体顕微鏡で観察すると、抜けて離れていくのではなく、どうやらサンゴ虫にくわれるのかわからないが消滅していくのだという。
この研究は原因を見つめていって、たまたま異業種から見ることができる機器が開発され、その反応はなぜ起こるのか?どんな物質に影響を受けるのかというところに進んできたようで、どうやら人間が作り出しているさまざまな空気中の物質が海に流れ込んで、そういった反応をサンゴが起こしているらしい。サンオイルが含む成分がサンゴに微量でもダメージを起こしているとネイチャー誌で紹介されていたが、それ以外にも悪影響を及ぼす物質をたくさん海に流しているようだ。
多くの研究者は想像していたものの、実際に映像で見ることができるようになる機器の開発であきらかになったらしい。
ちょっとショックですね。

まさしくサンゴを植えようが、株分けみたいなことがなぜうまく行かないのか、環境が大事なんだということを以前にもこのブログに書きましたが、僕の知る範囲ではあくまでも仮説だったのが、実験データとして生きたサンゴの内部を見ることができるようになったため裏付けがでてきたわけですね。

串本では健全なサンゴ群落が驚くほど近年広がっているが、ここは人口も少なく、工業廃水などもなく、サンゴたちの楽園になっているのだろう。
写真は、クシハダミドリイシとフクロノリが同じ場所で生息しているところを撮ったものだ。
ちょっと前まで串本の海を説明する際、春にはサンゴと海藻が一緒に見られる海なんですよと言っていたのだが、ここ十数年、海藻の量が驚くほど減少して、ホンダワラなどほとんど見なくなった。
今年はフクロノリが例年以上に広がっているように思える。こんなに広がっているのはここ数年はなかった気がする。温帯と亜熱帯のせめぎあいがこの海では続いているんですよね。
水中生物区分区では亜熱帯区に入る潮岬西側エリアだが、こんな風に海藻も、一時期だけどまだまだ勢力を広げるんですね。

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コメント

ダイビングガイドが伝えていかなければならないものは決して珍しい生物や撮りやすい被写体でなく、古来からの生態系や自然の造形物ではないかな~とここ数年思い描いています。
世界でも類を見ないハードコーラルに海藻類が生い茂る現象はの西日本の太平沿岸ならではの春の水中景観ではないでしょうか?
そんな当たり前の自然伝えて行きたいですね。

投稿: nori(^_-) | 2008年4月 2日 (水) 07時54分

海藻はゆらゆら揺れて気分が悪くなるから嫌いだという声を聞いて、ビーチポイントの海藻を刈ってしまうガイドさんの姿をよく見ますが、自分たちが見せようとする自然環境の生き物の根っこになる産卵場所、幼魚が隠れられる場所なくしたら見せるものがいなくなるのにねえ。
遊歩道作ったり、駐車場で埋め立てたり
テーマパーク作ったりしたら見せる自然どころか、食料資源の世界も壊してることにそろそろ
気がつかないとね。

投稿: フォトグ@赤木 | 2008年4月 3日 (木) 10時14分

ダイビングを始めて、カメラを持つようになって、ようやく海中を楽しめるようになりましたが…
レンズ越しにしか見ていなかったことに気づきました。
毎月同じところへ潜りに行ってると、海中にも季節があってその景色を見るだけでも充分おもしろいなぁ~と思いました。

投稿: T前田 | 2008年4月 7日 (月) 21時47分

T前田さん
近場の海は変化が直接わかるのでおもしろくなると
どんどん見えるようになってきますよ

投稿: | 2008年4月 7日 (月) 23時40分

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