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エルトュールル号2

Img_0502エルトュールル号の遺物捜索活動も終盤を迎えるにいたった。
今回は前年までの単なる上からの金属探査や、ソナー探査、目視による遺物の確認以外に、本格的に掘り起こしての捜索が行われている。
前のブログで、テストパターンのような3D画像作成用のチャートをご紹介しましたが、今回はドレッジシステムのお話です。
ドレッジシステムとは水中考古学の世界で取り入れられている手法で、水中考古学の父といわれるテキサス大学のジョージ・バス博士が考案したものだ。これは水中遺跡発掘や、古くに沈んだ沈船を発掘する際に有効な方法だ。
ふつう水中で砂や小石が降り積もった部分を手でどけてみるとわかるのだけれど、あっという間に周辺に煙幕のように懸濁物が舞い上がるもので、それが視界を遮り、しばらく沈静化するまでじっとしているしかない。
当然のことながら、そんなに効率の悪いことはやってられないので、このドレッジシステムを活用することになるのです。
船上にエンジンを備えた水中ポンプを設置、長いドレンホースを発掘現場まで引っ張り、水流を意図的にコントロール。
吸い込む巨大な掃除機のようなもので砂泥を取り除きながら埋もれた遺物を探し出すのです。吸い込みすぎて、金属製のピンや小さなパーツを紛失しないように、注意深く刷毛で払いながら吸い込んでいく作業は完全なる手作業です。
水温14℃の海でじっと動かず70分から80分間作業するのはほんとうに大変な作業。
これが午前午後と連日続くわけだから体力的にだんだん消耗していく。
しかしながらその努力に見合った見返りとしての遺物が数多く挙がっている。
この詳しい話と写真は月刊ダイバーとナショナルジオグラフィックで順次ご紹介していく予定だ。お楽しみに!!

下の写真はトルコ海洋考古学研究所の所長トゥファンさんの娘さんの「アダ」。とにかく愛嬌がよく、疲れた我々の心を和ませてくれる存在だ。

なんでも息をこらえての潜水が得意なようで、将来はフリーダイバーになるのかな?

水温の低い今の時期ゆえに潜る能力は見せてもらってないけれど、とにかく元気にエルトュールルセンター内を走り回っている!708341123_145 Hq9r4362

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