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南越前ロケ

Aigo 越前海岸へ9月10月とそれぞれ別の目的だけれど、潜りに行ってきた。
今年は対馬暖流の影響か詳しいことはわからないが、9月10月に過去10数年間、僕の経験している水温よりも高い状態が続いているように思える。10月に入ってからというのに水深15mで26.5℃。浅い場所は28℃を指していた。
現地サービスからは透明度が非常によく、ブルーな日々が多いと聞いた。学校下というポイントではこの夏キスが大量発生したという。ここにもまた着実な温暖化の影響が??…
そんな中、今回のロケで僕自身非常に気になった生き物がいる。
写真のアイゴの幼魚だ。
9月にも気にはしていたのだけれど、今回いつもの越前海岸より南のエリアで潜ってみて、驚くほど大量なアイゴの幼魚が群れていることにびっくりした。
ここは20年ほど前によく潜っていた海域で、一時的にダイバーと地元漁師の間にトラブルがあって閉鎖されていたエリアである。
このアイゴがどうして問題なのかは、最近出した「渚のスローフード」という単行本の本元である「つり人」の自分の連載ページ「アイゴ」の回で取り上げているのだけれど、
彼らは海藻を主食とするのだけれど、その食欲の旺盛さはとんでもないもので、水中で見かけても、いつも大量に海藻を食べまくっている。
本来の生息域は日本海側ではもっと南のはずである。
数年前島根隠岐の島の海中景観研究所の研究員の方と話していた際、聞いた話だが、
隠岐の水中でもアイゴは10年程前はさほど見なかったそうだ。
それがここ数年すごい量になってきて、海藻を食べまくっていて海藻が減少傾向にあるという話をされていた。
越前でもこれまでアイゴは少量なら見ていたが、今年の異様なほどの多さは過去にはなかったような気がする。これは僕の主観であり、研究データに基づくものではないが、このアイゴの大量発生、来年以降も続くようであれば、沿岸の海草(藻類含む)の食害が広がり、磯焼けを起こし、合わせて人間の護岸工事、海岸線開発なども含めて、藻場がなくなってしまうのではないかと懸念している。
魚の産卵場所が…あるいは幼魚が育つ場所がなくなる可能性が大で、広く漁獲高にも影響が出るだろう。ちょっとショッキングな光景だった。
確実に温暖化の影響がここにも見られるなあというのが僕の直観的意見である。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

地球温暖化って、ホントに人間が悪いの?

海岸の整備とか、川の堰とかは確かに止めた方が良いと思うのだけど、
大きな流れとしての、温暖化ってのはどうなんでしょう?
サンゴの植樹にしても、育たない環境にした後そこに植樹しても
意味が無いように、もっと根源的な何かが抜けているような
気がするのですが。
すみません、素人考えなのですが。

投稿: seisei | 2007年10月 7日 (日) 21時10分

seiseiさん
まさしくその通りです
サンゴがなぜその場所で生息できなくなったのかは彼らが生きていけない環境になってしまったからです。そこに木を植えるみたいにサンゴを固定しても意味のない行動だということをちゃんと伝えないといけないのです。
まずその環境改善しないと
サンゴを戻そうと思っても無理。

琵琶湖の葦が壊滅的打撃を受けて、モロコを絶滅一歩手前まで持っていったときに地元の人たちが使う合成洗剤を石鹸に転換することで、琵琶湖は復活したのです。
今はまた心ない街のフィッシャーマンのおかげで
ブラックバスやブルーギルにやられてますが、人間がやること、人間ができることは必ずしも無力ではないと思っています。

投稿: フォトグ@赤木 | 2007年10月 7日 (日) 21時47分

今、自分(人間)にできることを、せいっぱい、やって行く。
そうですよね、その通りだと思います。

ただ、そのためには、正しい指針を示してあげる必要が
あるような気がします。

これからも色々教えてくださいね。私も自分のできることを
考えて行きたいと思っています。

投稿: seisei | 2007年10月 7日 (日) 22時57分

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