減圧
スクーバダイビングは非常に楽しい!
日常生活で疲れたストレスを忘れることができたり、
ありとあらゆる生き物たちの息吹を見ることができるわけだから。
しかしながら、本来陸上に適応して進化してきた我々が、生息できない(息ができない)環境に無理やり呼吸器を付けて潜って行くわけだから、ちょっと無理もあるわけだ。
非常にマニアックなブログになっちまっているので、少しだけ解り易く考察してみよう。(少しもわかりやすくないぞという突っ込みあれば入れてください…笑)
潜って呼吸することによって、体の中の体液や皮下脂肪にはたくさんの気体が溶け込んでいってしまう。圧力をかけると液体には気体が溶け込みやすくって、加圧すればするほどたくさん溶けちゃうわけです。おなじみの炭酸飲料コーラを思い出せば、よくわかると思うのですが、ガラス瓶入りの昔のレギュラーボトルや500mlボトルは開栓時に、ドカッというほど泡立ち、そののど越しが爽快そのもの!
それに対し最近のペットボトル(特に1、5Lとかね)はなんとなく泡立ちが悪いように思いませんか?
これはボトルの材質、容積がペットボトルの場合内圧がかけられないからなのです。
人間の体も、深く長く潜って呼吸を続けるとどんどん体の中に呼吸気体が溶け込んでいってしまいます。深かったり、中深度でも滞在時間が長ければ、いっぱい溶け込んでしまいます。
この溶け込むことの考えられる体組織は現在32のコンパートメントに分けられています。
つまり、血液とかリンパ液、溶け込みやすい場所、なかなか溶け込むのに時間がかかって溶けた気体がなかなか今度は抜けて行くのに時間がかかる場所など、分けて考えないとボトルの中のコーラとは違う訳です。
毛細血管の広がり具合、周辺組織に浸透するように溶け込んでいく場所など、差がいっぱいあるのです。
浮上をしていく僕たちのからだの中は、体組織内で溶けきれなくなってきた気体が、目に見えないほど微細なサイレントバブルスという形となって血液中を流れ、肺を通して呼吸をすることで再び肺からしか排出できません。
だから浮上をするスピードが速すぎるとサイレントバブルスが急激に膨張して膨らんだり、溶け込んだ組織内の毛細血管が空気栓塞を起こして血行障害を起こしてしまう。
これが減圧症(俗にいう潜水病)ですよね。
浮上をする際、残圧が少なくなってきているのを心配しながら呼吸をセーブしながら浮上。
安全減圧停止時には、ポロポロというほど少しずつしか呼吸をしないようにしてロープを掴んで動かず時間経過だけを待つ…というダイビングをしていませんか?
呼吸をしっかりしないと排出したいサイレントバブルスが出て行ってくれません。
また安全停止終了、ほいっと手際よく素早くエキジット!
30秒もかけずにスムーズにフィンを脱いではしごをかけのぼる。
かっこいいと思ってませんか?
最後の5m水深、いかにゆっくり時間をかけてたっぷり呼吸をしながら浮上をするかが、体内の血流に影響しない大きさまで(毛細血管詰めてしまわない)気体を膨らまさない重要なポイントです。
微細な泡をドカンと大きな泡にしない。その大きなポイントは浅場。圧力変化が最も大きいのは水深10mから水面下。水面に近づけば近づくほど大きくなるのです。
また一本潜った後でシュノーケリング。きれいな水中にまた潜ってみたくなって、素潜りの練習。
船での移動中イルカを発見!それ行けとばかりに素潜りで追っかける。
これをやると体内の微炭酸状態(溶けてるのは窒素ですが)のおとなしい泡達をシェークするように「泡立て!!」と振ってるのと同じことです。
いくら最後に安全停止をゆっくりして細心の注意を払ってダイブコンピューターの数値を見ながら浮上をしても、チョイチョイと数回4~5mに素潜りしたら、最後の浮上時急浮上を何回も繰り返しやってるのと同じなんですよね。
タンクを背負ってないから大丈夫とご本人は思っているのだけれど、体の中には休憩中もたくさんの窒素が溶け込んだサイレントバブルスがまだまだ流れているのです。
一本潜った後の素潜り禁止!
これって多くの現地ガイドさん、インストラクターさんが案外気にしていないですよね。
気を付けてくだされ! みなさん!
写真はホンマグロの幼魚の群れを安全減圧時に発見!
浅場でこんな光景に出くわすこともあるんですよね。
ダイビングの終盤、早い目に浅場に帰る習慣もつけましょう。残圧がいっぱい残っていたらそれだけたくさんたっぷり呼吸をして体内のガスを抜く。深度を変えずに安全停止時フィンキックを軽くするなどして血流をスムーズにすることを促す。これって重要なんですがね!
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