ダイビング用スーツ
ウエットスーツやドライスーツというものは僕の場合仕事着ともいえるのだけれど、メーカーさんと共同開発とか、潜る回数の多い僕たちのフィードバックが、製品に生かされるケースも多い。
当然のことながら通年潜るわけだから、さまざまなタイプのものを季節に応じて着替えたり。改良を加えたり、素材を吟味変更したりしてきている。
俗にいうロクハンという6.5mm被りのスキンスーツだって、考えたらいくつものメーカーのものを試してきた。サンファンで二着、ワールドダイブで二着、UGO、サンワードで各一着、最近はGULLさんが出している裏がウレタンコートの金色素材のものを気に入って着ている。これは破れず、パウダーなしで着れて、濡れていても乾いていても脱着がスムーズ。
行った先々でロクハンを着ているダイバーが多くなってきたのは写真派ダイバーが増えた時期と重なるように思う。
素材は日本製のネオプレンは非常に優秀で、海外のものと生地で言うと雲泥の差がある。それとカッティング・・・立体裁断の手法もまるっきり違っている。この差がいつまでついた状態でいられるか、服飾の世界のように技術が盗まれると中国製などコストの安いところで作られるのが主流になる時代が来てるのかもしれません。
コストでいえば、僕も6.5mmじゃなく8mmや10mmといった俗に漁師スーツと呼ばれる地方の手作りスーツも以前試したことがある。
でも今着ていない、それはなぜか?作業着なら安くってその方がいいじゃないかという意見もありますね。僕の場合特殊体型なのかもしれませんが、オーダーで作ったはずが腕を曲げてカメラをかまえる姿勢をとってみると、脇の部分にものすごくたるみができて、なんだか血流まで悪くなる気がする。血が止まっちゃうんですよ(笑)
これってへたすると減圧症を誘発する?
さらにガボガボの部分ができて、せっかく8mmあっても水の入れ替わりが激しくって全然あったかじゃない。
時々漁師スーツを女性が着ているケースも見かけますが、寒そうだなってみてます。女性の体形に合わせたカッティングじゃないもん。
ロクハンで体にぴったりとフィットしたきれいな立体裁断のスーツ姿の女性を見たら「おっ、かっちょいい!」って思うこともしばしばだけど、余りまくってるのは、あるいは窮屈そうな部分があるのは、ちょっとかっちょわりーと見えるのと、案外暖かくないと思うんですよね。
値段は確かに雲泥の差、安いスーツがいいって飛びつくのはいいんだけれど、ウエットスーツの場合、体に密着して動きやすくなければ意味をなさない。だから漁師スーツは一着作っただけでもう作りません。
ちなみにハンガーにかけてみるとその差が歴然とします。
いい裁断のメーカーは自分の分身がそこにいて、軽く肘を曲げたような動きのある形状を保っています。漁師スーツは鉄人28号がそこにいます。
ブランド名だけで高いよスーツ専用ブランドはという意見も聞こえてきますが、
これは比較の仕方が違うと感じています。
作業着量販店「たまゆら」(関西ローカルか?)でつり下げてあるコピーものフライトジャケットと本物のアルファ社製フライトジャケットがどちらがいいか?
その差がわかる、気になる人はアルファを選ぶでしょう。
生地や素材で考えたらナイロン85%ポリエステル、綿15%で同じかもしれませんが、
強度が必要な部分の補強であるとか、微妙なラインが違いますよね。
雨具で同じゴアテックス使ったものでもブランド品はそれなりにそのメーカーのこだわりが細部にあります。ファスナーの付け根部分や、湿気を抜くベンチレーションの仕方とかね。
写真は最近僕の提言で試作していただいているWD製のセミドライスーツ。
これになぜバルブが付いているのかとか?どうしてこんなスーツが必要なのかは来月刊行予定の新しい本の中や、このブログなど徐々に明らかにしていきますのでお楽しみに!
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