ニューギア

Lv2長い間、マスクといえば一眼の円形のものを愛用してきた。
古くはスーパーコンペザトールというフランスブッシャー製のものをずっと使い続け、ゴム製のスカートゆえにすぐにぼろぼろになって穴があいてくるのを我慢しての使用だった。
このマスクをどうして使っていたかというと目とガラス面の間が最も近く、ファインダーを覗きやすいというのが最大の理由。
実際キヤノンF-1スピードファインダーとのコンビネーションでは何も言うことがなかった。
さらに大きなビューファインダーがついた放送用のSSPハウジングなど両目でとらえることができ、便利だったのだ。
これがGULLが作ったアビスというマスクの登場後、そのマスクに主力の座を奪われるわけだが、このマスク、わずかにブッシャー製のものに比べて厚みがあるものの、良好なシリコンスカートなので穴があいてしまうといった心配もなくここ5年近くずっと使ってきた。
これをおなじGULLの新しいマンティスLVというタイプに入れ替えようと思って導入した。
理由は最近の設計のこういったLOWボリュームのマスクのほうが、ガラスを反対に傾斜させることができるために、目に近い設計にできるのだ。
額の部分の厚みは少しあるものの、鼻の最高部位置よりもほっぺたに近いガラス面が確保されることで、下方向の水中視界が広がるのだ。
実際に自分が主力にしているカメラ1DsMk3のハウジングに当ててみると、右目のフレーム部分のへこんだガラス面にすっぽりとファインダー部分が入り、より目に近い状態になる。
この方がいいじゃんと思ったのが、導入のきっかけのひとつ。
もう一つはリブリーザーで潜った時のこと、下方向の視界が制限される一眼タイプは、マウスピース部分のすぐ上についているLEDのヘッドアップディスプレイが見えないのだ・・・
フリーダイビング用のスフェラもあるが、これは強度面で心もとない。
この二つの理由で最新マスク(と言っても発売は昨年だが)に変更したのだ。

ただ気になる点もあって、いきなり改造君をやらかしてしまった。
ひたいの真中に突出したGマーク・・・シルバーでかっこいいのだがこれがハウジングの背面アクリルにコツコツ当たる。
これは絶対に水中で気になるのと、キズを入れるだろうということで新品未使用で分解
ダイヤモンドやすりでケヅリ落としてしまった。
で、見た目を良くするためにウレタンペイントで黒くして組みつけ。
こんなマスクになったわけです。
Lv22 さてさて明日あさっての水中使用インプレッションと
さらなる報告に続く・・・

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無農薬の不耕起栽培

1h3x87271 命の息吹を感じる土地ってありますよね。

最近土の匂いかいだ覚えありますか?子供の頃よく近所の原っぱで走り回ったり、こけて膝すりむいたりってのが当たり前の日常だった頃、周辺ではウシガエルの大合唱を聞いたり、ザリガニ取りに明け暮れたり。

そんな経験からずっと離れていた日常生活から、僕の場合は全身に海の匂いを染み付かせることはあっても、土とはご無沙汰でした。

先月、ふと和歌山県の広報誌の仕事から偶然同じ号の表紙になっていた旧知のチェーンソーアートの作家さんに連絡を取ってみたら、急遽会うことになって、和歌山の龍神村に行ってきました。その時、まさかそんな話に発展するとは思わなかったのですが、人間が環境に与えるインパクトの話になって、ずいぶん話し込んじゃいました。

山の水・・・特に安全かどうかという点はかねてからずっと思い続けていたことで、おいしい水の飲める場所はいいよなと考え続けていました。もちろんその水はその地の環境がよくなければそのまま飲むわけにはいきません。農作物も安全な水と環境が僕たちに元気を与えてくれると思うのですが、同時に日本のあらゆる生き物にとっても大事な物のはずです。

今のレタスやキャベツ、なんだかプラスチックの作り物っぽく感じるのは僕だけでしょうか? まったく虫の食ってない状況をみて不思議に思いませんか?あまりにきれいな野菜や果物。これを作ってる農家の方々と消費者である一般家庭の両者の望む商品開発、流通形態がうまく合致してスーパーに並んでいるわけですが、驚くほどの農薬や薬剤が使われていることは案外知らされていません。また、その現場で使われている安全だと検証されている農薬が、ここ10数年で大きくさま変わりしてきていることを恥ずかしながら僕は知りませんでした。

ネオニコチノイド系の農薬が開発され、親水性が高いことから洗い流せるし、作物に安全だということで急速に広まってきました。これは家庭菜園用としても、害虫駆除のしやすさからあっという間に普及、ホームセンターなどでも普通に買えて劇薬扱いにもなっていません。  まあこの農薬の問題はそのうちきっちり調べて改めて記述しようと思っていますが、洗い流せるということはすべて写真のような水田に・・・そこから川、海と流れていくわけですよね。

いろいろ話しているうちにふと頭をよぎったことがあります。

世界中でいっせいに起こりだしたホワイトシンドローム・・・サンゴが高水温で白化してしまうのではなく、原因不明の白化を起こして死んでいってしまう伝染病めいた現象。  これがサンオイルのせいだとか、ウイルスのせいだとかさまざまな憶測が学者さんからもされてきています。この発生し始めた頃と、ネオニコチノイド系の農薬を散布しだした時期が奇しくも一致している気がしてます。

沖縄や海外でもゴルフ場やリゾート施設の建設ラッシュから芝生の養生に便利だと撒かれる種類がどうやらこっち方向に変わってきたようです。南に多いサトウキビ畑もね・・・

この農薬は水によく溶ける親水性の高さから沿岸の生態系に直接作用しやすいことは素人考えでも容易に推測できます。

この農薬が今や普通に大量に使用されていることから、僕たちの身の回りの昆虫や身近な生き物が激減してきていることに、多くの人たちは気づいていない気がします。

この農薬は上流で使えばその薬効が下流域の水にも当然影響を与えるわけで、下流域で自分の田畑に撒くのを制限しても意味がないことになります。  そのため無農薬の不耕起栽培を行なおうと考えても、上流からはじめないと意味がないわけです。

そんなわけで和歌山の龍神村界隈で無農薬の不耕起栽培をはじめようとする動きを知り、そこに参加させていただく機会を得ることができたんで、今週月曜からずっと田んぼに入らせていただいてました。アメンボやカエル、イトミミズ、カブトエビが普通に大量に泳ぐ水田のぬかるみに毎日裸足で入ってズブズブと作業に取り組んでみました。

いいですね、地球の息吹が聞こえるようで・・・

Hq9r83481 Hq9r83351 苗の段階から育てることにもかなりのこだわりがあって、その理由をしっかりと勉強しながら、汗を流すのもいいですね。

田植えのタイミングも苗の生育状態が大事で、人間の都合や休日にあわせたものではなく、苗の声を聞きながら行なうようなものです。

稲だけではなく、植物だけではなく、多くの生き物の息づかいがここから伝わってきます。海に山から流れ込む水の原点をここで感じることができます。

安全な水が芳醇に得られる場所というここから、下流に向かってこういった動きが少しでも繋がっていけば、きっと単なる安全な食品という観点だけでなく、生態系がどう変化するかも見ることができるはずです。Hq9r83201 Hq9r83271 下の写真は熊野三社のひとつ、速玉大社の宮司さんがこの地をお祓いしてくれ、水の入り口と出口にこういった護符を奉ってくれたというものです。

昔は紀伊半島で普通にこういった光景があったそうですが、今は見ることがほとんどありません。

水と命の繋がり・・・昔の日本人は普通に日常生活で敬いながら生きてきたんですね。

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クジラを見てきて

Makkou1 Makkou2 Makkou4田辺湾内で座礁したマッコウのニュースをTV局の方から聞き、すぐに駆け付けたかったのだが、串本で所用のため翌日に向かうことに・・・
そこではもはや我々がどうすることもできない状況になっていました。
過去マッコウは10年ぐらい紀伊半島の沖に棲息するグループを追いかけていたこともあって、オスがメスの群れに合流する所や、生まれたてであろう子マッコウのへその緒がついた個体などの水中写真を週刊朝日グラビア等で出してきた。
彼らがストランディング(陸に上がってしまう)する経緯に関しては原因や「なぜ?」ってことが学者でもよくわかっていないことで、僕自身も推測の域を出ないのだけれど、僕なりの意見も書いてみようと思ったわけです。
あくまでも僕自身の経験値と学者さんから聞いたことからの想像ですよ。

こういったオスの個体は大海原を単独で行動し、子供のころと繁殖期以外群れとは合流しません。水深1000mぐらいの海域が本来の生息域で、深く潜るために進化した彼らの音響探知能力は僕らの常識を超えたところにあると思われます。
金属棒をたたき合わせるようなクリック音を脳油を通して発することで、潜水艦のソナー以上に立体的に周辺の状況把握をするどころか、障害物や餌のありかを探知したりすることに使っていたりします。
一説によればこの音波を頭部でレンズのように集積し、ダイオウイカなどにショックを与えて採餌しているとも言われています。
眼は非常に小さく左右に退化、暗い場所、透視度の悪い場所で判断するのはソナーと聴覚のはずです。

音響探査に関しては優れているはずが、案外意外に思われることが起こるということがイルカたちの行動で確認されています。船についてきてしまい、入り組んだ漁港などに入ってしまった場合など方向性と出口がなかなかわからず、若い個体など1日ぐらいうろうろするだけということが結構あるようです。
より長い距離の音響探査ができるマッコウの場合、水深の浅い場所に迷い込んだら、周辺が垂直面で構成されている護岸工事のおかげで乱反射してしまい、どっちに進めば出口かが解らなくなったしまうんじゃないかと考えています。
退化した胸鰭は急角度での左右の方向転換は不可能ゆえ、まだ充分動けるんじゃないかという5m~3m水深でも身動きがとれなくなってしまう。
どっちに行けば外かが解らないんですよ。

弱っていると報道されていますが、ブローの感じや動く様子を見ていたら。あるいは空気中でもわかるほどの大音響のクリック音を聞いていたら死にかけとは思いませんでした。

ただ浅場にストランディング状態になってしまった今、もはやあの巨体を動かす方法がなくなりつつあります。空気中に出ると自重で呼吸困難に。。。
横を向かないと干潮時胸が苦しい・・・でも噴気孔が沈んでしまう。
ゆえに寝返りをうつみたいな動作になってしまう。
前日の外洋への誘導がうまくいってたら・・・って悔しい思いでいっぱいです。
こうなったらできるだけ早く楽にしてあげて資源利用の方向性で考えるべきだと今は思っています。
腐るまで放置して見世物状態で陸に埋めるなんていう愚行は避けてほしいなあ。
Tobiuo1 下の写真は夜、串本袋港に迷い込んだトビウオたち。
彼らも西風に追われてここに入ってしまったら、夜間はこうやってじっとしているようです。(出ることができない)
夜のトビウオきれいですよね!

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まいったなあ…でもこんなの狙ってもいた

1h3x8535新造ハウジングZERO1を持ち込んだ
白崎海洋公園ロケ。
二度のテスト撮影で露見しなかったトラブル発生!
今までは中身を入れず20m水深まで持ち込んで長時間滞在してもなんともなく、実際の撮影は15m水深で二度行なってきていて、なかなかの使い勝手だったのだけど、20mオーバーの水深でいきなりシンクロミス・・・
水深を上げてもストロボが発光しない。
一本目終えてホットシューのシンクロコネクターがわずか1mmほどずれているのを発見!これが原因か・・・振動で外れたのかと思ったのだが
二本目も同じ現象。ギリギリいっぱいに設計したクリアランスが裏目に出たようで、バックハウジングとフロントハウジングの間のOリングが水圧でつぶれた際、接触しているコネクターがずらされたようだ。
白崎にしては驚くほど高い透明度の中、ストロボが発光しないほど悔しいことはない。
その夜クリアランス部分を削って改良。
問題は解決したのだが、この際と、以前から考えていた撮影手法にチャレンジ!
1h3x84482 流れるように動き回るタカベをその動きを生かしたまま
肉眼で見た感じの動感を表現するため
ビデオ用のHIDで撮影。
こんな感じに撮ってみた。今までならこんな作風は南の島の、極く浅場で自然光で流し撮り以外はなかったはずだが、暗い近場の海の20mオーバーでこんな写真が撮れるようになったのです。
今日一人居残って正解でした!
このバリエーションもっといっぱい撮れました!いいカットはまたもやダイバー誌面で出しますね!

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中国福建省山奥の仙人から

Suzume52中国福建省の山奥で修業している仙人から伝授された特殊な思念技術(テレパシー)を使ってスズメや鳥たちを自由に操る能力を持った少女が現れた!
というと「そうなのか」と信じてしまいそうな奇跡的な光景を昨日見ました。
近所の写真屋さんの20周年記念イベントとしてモデル撮影会の講師として鶴見緑地公園内で撮影アドバイスを終えた後、帰路になんだかおかしいぞという光景を遠目に発見!
そっち方向に歩いて行って、その光景を作り上げているおじいさんの行動をつぶさに確認。「すごいですね」と声をかけたら、「だれかやってみるか?一人だけやったらできると思うぞ」とフレンドリーに返事をいただいた。
プロのモデルさんもそばにはいたのだが、仕事が終わった後なので依頼はかわいそうということで、同行していた主催者の友達だというかわいい女の子にその役目を託し、この光景を目撃するに至ったのだ。
スズメは本来警戒心が強く、米粒など毎日与えても数十センチの距離まできて食べることはあっても、人間の手から直接食べるなんてありえないと思っていたのですが・・・
Suzume12
Suzume13 ちょうど雨も上がり柔らかい曇天状態だったので妙にコントラストも上がらず、5800Kに色温度を調整した1DsMk3にEF135mmF2Lというレンズの組み合わせで撮影。
被写界深度幅を最小にしてしまうとピントがどこに来ているかの確認が細部までは難しくはなるものだが、このボディーの利点はレンズごとのピント面の微調整が30本まで登録できることだ。
フイルムの時代には乳剤面の厚みが結構あって、RGBの各層の高さが異なることから、結構アバウトなピント面だったと言える。
感光乳剤というモノを使っている限り、そんなにピント面でいえばシビアではなかったともいえるのです。
ところがデジタルの場合、CMOS、CCDは面が高精度になり、高画質化が進めば進むほどちょっとしたピントの外れがダイレクトに見えてきてしまいます。使っているレンズの個体差によってちょっと前ピンになったり後ピンになったりするのです。明るい開放値のレンズを使えばその傾向が強まり、拡大するとダメじゃんとなるケースが多いのですが、事前にピント面調整を取ってボディーに記憶させておくと、オートフォーカス精度がさらに上がるのです。
シャープでボケ味のいい大口径レンズもその特性と下準備がいるんですよね。

下の写真に登場している方が、この鳥使いのご本人です。
中国福建省山奥の仙人は全く関係ないと思われますが(嘘)・・・笑


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ダンゴウオ撮影

Img_2673日本海にダンゴウオの撮影に行ってきた。
香住ダイビングサービスさんから結構な数の幼魚らしきダンゴウオを発見してますよ!というお知らせから、急遽カメラをセッティング、米粒よりも小さな被写体を撮影すべくエクステンションリングとテレコンを組んだ100mmマクロレンズで撮影に挑みました。
同時進行でISO感度を400に設定した状態で持ち込んだ新しい1DSMk3ハウジングのワイドテストも敢行。
こちらは、どうしてこのハウジングを自作する気になったかについてもちょっとだけリポートを・・・
いくら世界最高水準のカメラだって、実はハウジングに入れることで問題がいくつか生じます。今回の場合EF15mmF2.8フィッシュアイを組み込んでいるのですが、実はこのレンズとポートのマッチングが重要なのです。
10枚以上の凸凹レンズを組み合わせて良好な状態になるようにメーカーが苦労して設計しているレンズが、一枚のポートレンズを前に置いて水中で撮影することによって周辺が流れてしまったり、画質が大幅に劣化することは避けたいわけです。
いわば10万円以上するレンズがたった1枚のポートレンズによって2000円ぐらいになっちゃうこともあるわけで、大伸ばしすればいたるところの粗い部分が見えちゃって
げんなりになっちゃうわけです。
案外水中ハウジングのポートとのマッチングは知られていないところがあって
高価なハウジングでもその中身の性能が発揮できないケースも往々あるのです。
僕はこの画質優先で考えてポートレンズを選んだときにINONドームと15mmのマッチングに惚れこんでるわけです。
昨今流行のギョロメレンズですが、僕は使う気になれません。
表現の面白さは確かに認めるのですが、B1なんてサイズに伸ばすことは到底期待できず、仕事では使えないなあと思っているのです。
1h3x7831 写真上は結構うねってる浅場で発見した
白いタツノオトシゴ
まっちゃんがかわいいよって
教えてくれたんですが
当然のことながら環境的に厳しく、ブレをできるだけ抑えて最短撮影距離ぐらいで撮影。
ここでは画質を小さくリサイズしてるのでこんな雰囲気ですが、そのまま拡大してみるとこんな感じ。

これはマクロレンズで撮影したのではなく、フィッシュアイで撮影したワイド画像の極端なトリミングです。

どうでしょう?
結構見ることができるでしょ。
この画質に惚れこんでこのカメラハウジング作っちゃったんです。中心から外した場所に被写体持っていってどこまでシャープに使えるか・・・ここにプロとしてのこだわりがあるわけです。
ちなみにずっと使ってたフイルムではここまでの再現性は期待できません。
1h3x78312_5

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撮影開始

P10406952 ドキュメンタリー映画のクルーの一人として撮影をさせていただく形で参加をさせていただく第一段の撮影がスタート。
無事収録が終了。
これは三年以上の撮影期間をかけて作られる劇場公開を目指すもので、「知恵プロジェクト」というネーミングで水中写真家中村征夫さんが企画されたものです。
最終的な目標目的は劇場公開のみならず、その後地方自治体を周る映像を作り、全国の教育機関や多くの方々に消えゆく漁業や伝統的な漁法を見ていただく記録映像を残そうとするものです。今回の撮影は四国甲浦で行なわれたのですが、天候にも恵まれ、海況もよく、スムーズに収録終了。
征夫さんはスチルで登場する人物の生の姿をじっくりと切り取り、写真展や出版物にすることも踏まえたトータルプロデューサーであり監督!
僕は水中映像記録をハイビジョンカメラで行う担当でした。
この模様はメイキングをTV番組や、WEBサイトなどで順次紹介されていきますので乞うご期待!!

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海 愛のかたち

Shionomisai紀伊民報という和歌山の新聞で毎週末連載をしてきた「うみ愛のかたち」という連載。
最終面カラーで結構大きなスペースをいただき、読者からの声も結構いただいてたようです。
毎週末ということもあってかなり原稿に苦労させられてきたものでした(海外に行ったり遠方に行くときには書けないので事前に書きだめしたり)。
これが本日最終回を迎えました。
編集担当の許可を得て、最終回原稿をここで公開しちゃいます。

黒瀬川(黒潮)

5年あまりにもわたって続けてきたこの連載もついに200回を数えることとなった。様々な海の中の愛をテーマに、人とのつながりも含めていろいろな世界を一つ一つ選ぶことは面白い経験をさせていただいたが、自身も自然環境を考えることが多くなった。黒潮という流れは世界最大級の暖流で日本沿岸に多大な影響を与え、紀伊半島は本州で最もその影響を色濃く受けている場所だと思う。巨大な川のように大きく大蛇行する黒潮は、黒瀬川の異名もある。さまざまな生き物の命を育み、生態系を保つ働きを伴っている。単一のものだけが増えて繁栄するものではない。黒潮に惹かれて通い詰めた紀伊半島の新たな沿岸環境という側面を違う形で皆さんにまたご紹介できる機会を探っていきます。長い間この連載を支えていただいた読者のみなさんに改めて御礼申し上げます。それではまたどこかで!

 

写真・・・本州最南端潮岬に大蛇行し接岸する黒潮

まあ、今までずっと生き物写真だったのが、最終回は沖の青々と見える黒潮本流にしてみました。沿岸環境考えないとね!

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大鍋発掘物語

1h3x7487串本海中公園でエルトゥールル号発掘プロジェクトの今年の引き上げの目玉だったクッキングポッドをメインに据えた特別展が始まる。4月1日から来年の1月まで現物のクッキングポッドを専用アクリル水槽に入れて一般入場者に見ていただくという企画だ。このA1ポスターが仕上がってきて、手元に届いたので、まず近所の行きつけのJazz喫茶サンタモニカに貼っていただいた。
トイレの中にでもと言ったのだが、入口外側に向いてべたっとマスターがはるように指示。
通る人でもなんじゃこりゃ?って見れるところに貼ってくれたわけで、でかいので嬉しいやらちょっと申し訳ないやら・・・
このクッキングポッド、600名を超えるエルトゥールル号乗組員の胃袋を航海中満たしてきたもののはずで、当時の遭難者、助けられて本国に帰った人たちを知る遺物としてなんだか僕たちに語りかけてくるような気がするのと共に、じっと見つめていると乗組員の想念のようなものが詰まったものだったのではという、言葉にしにくい何かが伝わってくるような気がしています。
来年の発掘作業時まで、腐食や変質を防ぐ意味で、また脱塩する必要性から水中で保管して、一週間に一度水を入れ替える必要があるのですが、海中公園が保守管理をすることに同意してくれ、どうせなら一般の人にも見ていただいた方がいいと、直径1mの円柱形の専用水槽を特注。来月から一般公開することになったのです。
ここで展示の一環として流されることになっている引き上げに至るまでの記録映像を現在制作中です。
ほぼタイムラインは決まって、音声も入れてあとは細部の調整。
音楽は「飛んでイスタンブール」の庄野真代さんのトルコ&日本の友好曲「誓い」を入れています。この展示限定でご本人とキングレコードの使用許可を得ての制作です。
どんなふうに水中にこの大鍋があって、どのような形で引き上げられたのかが来場者の方によくわかる構成にしたつもりです。串本を今年訪れたらぜひ覗いてみてくださいね!
もちろんこのポスターも僕が撮影した写真ですが、1DsMk3のオリジナルハウジングを使用しています。
どこかこのポスターを目立つところに貼っていただける方、いらっしゃったらご連絡くださいね!

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「和」なごみ

Hq9r7169_2和歌山県の広報誌、「和」・・・なごみ
という小雑誌のリレーフォトエッセイに登場させていただいた。この広報誌、実は昔も一度登場させていただいているのだが、当時とは大きく誌面が刷新され、内容が大幅に変わってきている。
このフォトエッセイではわかやま100景ということでいろいろな和歌山の風景や風物詩を切り取った写真が登場してるのですが、僕ならではというと、やはり水中。
串本の水中景観をとらえたこの写真は実は紀伊民報のお正月一面を飾ったり、代表的作品の一つに数えられると思う。この類似カットはDiver誌面でも使っているのだけれど、半水面専用のポートを自作、30cmはあるアクリルドームなので、少々水面が大きい波になっていてもだいたい狙い通りのところに水面が来てくれる。
この撮影時も結構な風があって水面が大きくざわついていたが、むしろいい感じで水面の波がかぶってくれて臨場感あふれる作品になったと思っています。
南の島で撮影した際、下が砂地で明るいケースでないと水面上と水中の明るさに差ができすぎてしまうのですが、この撮影場所である串本のサンゴ群落は空気中の明るさに対してかなり暗いのです。
そのため、NDフィルターを切って貼り付けて水面上の臨場感を自然な感じに持ってきています。こういった撮影をする際、行き当たりばったりではなく、水面上の明るさと、水中の明るさをきちんと測って、その上でどのような明るさになるフィルターをどのくらいのパーセンテージの割合の画面比率になるか考えて貼り付け、ハウジングの中に収めるといった作業が必要になるわけです。
また水中で動いてくれるモデルさんとの意思疎通も大事です。
どんな画にするか頭の中でイメージしてそれを伝えるのも大変。
空気中よりも仕込みが一発勝負となる点は仕方がないですね。
Hq9r7171 今号の「和」はこんな表紙です。今週から各地方自治体や全国の役場、日本全国いろんなところで配布がされているはずです。この表紙の龍を彫っている人も実は知り合いで、こんなタイミングでともに取り上げられるなんて縁みたいなもの感じるなあ。

そうそう巻末のニュースシーンではエルトゥールル号関連のカットも載せています。興味が湧いた方は和歌山県広報室が無料配布してますので全国お近くの自治体で探してみてくださいね。その他の内容記事も充実していますよ!

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